スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

第二話 希望と絶望 Part1

今日は、花阿戸農業高校の入学式。
全ての生徒が体育館に集まり、校長先生の話を聞き、生徒会長の迎える言葉を聞く。
新入生は新しい制服の袖を通し、ワクワクした気持ちを持ちながら、教室に向かう。
誰の心にも、希望に満ち溢れている。そんな日だ。

遊斗「…なんて考えているやつの心境に、俺はなれないよぉ。
こんな日に、希望を見出すなんて、無理だ。
…だって、あの『あぽりあ』さんとかいう人、俺と同じクラスなんだもん。」


俺の名前は大和遊斗。先日この学校に入学するためにこの町、『花阿戸町』に引っ越してきた。俺はこのA科A組に配属され、新しい仲間、新しい町、新しい出来事で胸がいっぱいになって、楽しみだったのだが…。

遊斗「まさか、あの怖い『あぽりあ』さんとかいう人と一緒だなんて…、」

教室の一番後ろの席で、その巨漢と威圧感を遺憾なく発揮しているその姿は、
教室で人一倍浮いていた。その雰囲気から、教室はとても入学初日の部屋とは思えない重い苦しい雰囲気になっていた。

??「あの人、何?」

??「すげー、怖い。」

??「腕っ節なら、誰にも負けなさそうだよね。」

??「彼、留年してこのクラスにいるみたいだよ。」

??「まじかよ!!?喧嘩でもして留年してるのかよ!?」

??「怖いねぇ。」

ひそひそ声から聞こえてくるのは、そんな内容ばかりだ。
なんだか、そんな話題で見ず知らずばかりのクラスのみんなが、一致団結してるともいえる。

遊斗「(皆さんがそう思うのは、ごもっともだと思います。
それに加え、このクラスの担任はまさかの…。)」

弘道「やあ!!こんにちは!!このクラスの担任になった、ボディービルダーの『新川弘道(あらかわ ひろみち)』だよぉ!!俺みたいにムキムキになりたかったら、放課後トレーニング室に来てね!!一緒にビルドアップしよう!!」

教卓には、そんなことを言いながら、黒光りする筋肉を見せつける、
教師と名乗るボディビルダーが、こっちに向かって微笑んでいた。

一同「「「「「「「「「…。」」」」」」」」

遊斗「(こんなんじゃねぇ…。)」

誰もが教室で、高校生活の理想と現実のギャップに、打ちひしがれていた。
この教室を明るい雰囲気にできるものがいたら、それは相当のつわものだと言えよう。
遊斗は、ひたすらに机にうっぷしていた。

遊斗「(…しかも、俺は、あのあぽりあさんに、呼び出されているんだよなぁ。はぁ…。)」



一週間前、俺は九朗さんとのデュエルの後、この『あぽりあ』さんに会った。

阿歩理亜「わが名は『馬渕 阿歩理亜(ばぶち あぽりあ)。
希望の番人。
遊斗、君にデュエルを申し込む。」

九朗「…。」

遊斗「…へ?」

Gちゃん「阿歩理亜君!!二人が怖がっておるじゃないか!!?
いったん座りなさい!!」

阿歩理亜「!!?
…これは誠に申し訳ない。」

そう言うと、阿歩理亜とかいう人は俺たちの近くのイスに座った。

ギシギシ

遊斗「(どう見ても、椅子と体のサイズが釣り合っていないよぉ。)」

Gちゃん「すまんのぉ。二人とも。
うちのアルバイトの阿歩理亜君が、ビックリさせてしまって。」

九朗「ええぇ!!?俺、その人バイトって知らなかったですよぉ!!?」

Gちゃん「九朗君が知らないのは無理はない。なんせ今日アルバイトで入ってきたのじゃからなぁ。」

九朗「!!?」

阿歩理亜「初めまして、常連の九朗さん。私、この度こちらのお店でアルバイトをさせていただく、阿歩理亜と申します。これからもこの店をひいきしてください。」

そう言って、その男は丁寧なお辞儀をしてきた。

九朗「…、Gちゃん、ごめんなさい。今日は早めに帰ります。
遊斗君、またこの店で会おうな。」

そう言うと九朗さんは自分の荷物をまとめて店から去って行った。

遊斗&阿歩理亜「「…。」」

阿歩理亜「…遊斗君。」

遊斗「は、ハイ!!?」

俺はビビって、背筋を伸ばして振り返った。

阿歩理亜「先程は、私の発言、恰好であなたを怖がらせてしまったことを、深く謝罪する。
なので、今日はデュエルを行わない。
一週間後、この席で五時ごろデュエルをしよう。
因みに私は、『花阿戸農業高校 一年、A科A組』に所属している学生だ。その日は学校が半日で終わり、私もバイトがないから相手ができる。
では、私はこれで。
Gちゃん、今日もありがとうございました。」

Gちゃん「うむ、今日もアルバイトお疲れ様。」

そういうと、阿歩理亜さんもその場を歩いて帰って行った。

遊斗「…。」

Gちゃん「…。」

俺は疲れてしまった。
あんなキャラは、初めてだ。
俺の知らない人種だ。
どうしたらいいのだろう…。
…そういえば、最後になんかいっていたなぁ。

~因みに私は、『花阿戸農業高校 一年、A科A組』に所属している学生だ。~

遊斗「…あれ?あの人、俺と同じクラス?」

Gちゃん「…。」

遊斗「…Gちゃん、」

Gちゅん「どうしたんじゃ?」

遊斗「…帰っていいかな?」

Gちゃん「…うむ。」


…その日から一週間、あの怖い人とデュエルしなければならない、同じクラスにならなければならないという恐怖心から、まともな生活ができなくなっていた。
なんだか毎日ダラダラ過ごしてしまった。
そして、あっという間に一週間が過ぎ、今日になってしまった。

遊斗「…はぁ、どうしよう。」

そんな感じで、入学初日だというのに、全然気合いが入らなかった。

弘道先生「それじゃあ、みんなに書いてもらいたいものが山の用にあるから、
配るから書いてくれ。」

そういうと、本当に山の用なプリントを配りだした。

遊斗「(シャーペン、シャーペンっと、…あれ。)」

いくらシャーペンの頭をノックしても、芯が出て来てくれない。

遊斗「(予備、予備っと、…あれ。)」

いくら鞄と筆箱を探しても、シャーペンの予備が見つからない。

遊斗「…やばい、どうしよう、何も書けない。」

…こんどこそ絶望した。こんな誰も知らない(…まぁ、一人は除く)
教室で、物を借りることもできない。
これからどうしよう…、
…あの、マッチョの先生に言って借りようかな…。
うぅ~。

??「…あのぉ、」

遊斗「ううぅ。」

??「もしもし、」

遊斗「…ハイ!?」

ヤバいヤバい、呼ばれていることに全然気が付けなかった。

??「シャーペンの芯、使う?Bでよければ。」

そういうと、目の前でシャーペンをこっちに向けて
微笑んでいる女の子がいた。

遊斗「HBでも、Bでも6Bでも、ありがたいです!!
ありがとうございます!!」

そういうと、俺はその芯を受け取った。


遊斗「俺、大和遊斗っていうんだ。
君の名前は?」

純「私、田中純(たなかぴあ)。
よろしくね。」


スポンサーサイト

テーマ : 遊戯王
ジャンル : ゲーム

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

しばせんし

Author:しばせんし
↑の犬の飼い主が柴戦士
いーぬは喜びゆきかけまわりー



Hyper-和食見習い小僧の20代が、遊戯王、ポケモン、その他生活の雑談を上げていくブログです。(^O^)/
何か変なところがありましたら、いつでも書いてください。迷惑コメントは容赦なくスパム

現在遊戯王でよく使うデッキは、
・スクラップ
・EMオッドアイズ魔術師
・サイフレーム
・ブラマジ
               です(^O^)/


どうしたらスクラップの良さを残し戦えるかを考えています。
スカイプデュエルも、ツイッターか、コメントで相談してもらえればできる予定。

ポケモンは、とある人の動画をきっかけにやり始めました=^_^=
ウルガモスと、カメックスを
対戦でこよなく愛して使ってます。
いつか対戦実況動画とかとってみたいなとおもっていたら取れました。
ニコニコ対戦実況動画
ダブルバトルもできるよ!!…弱いけど
だけど第六世代になってから、色々と時間が足らない様子。

再現料理も、やりたい年頃。
こう見えても現役調理師なので、
料理スキルはあるはず。
何かしてほしい再現料理がありましたら、コメントお願いします<(_ _)>

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。