【Memory of 『N』】第三話 遊戯 Part4

ショウリン「何、、排除といっても、少し気絶してもらってから、ムンナに今の記憶を食べてもらうだけじゃ。
…ということで坊主、怪我も治ったしとっとと御暇しなさい。」

そういうとヒヒダルマことショウリンは、Nをつかみにかかった。

N「!!?」

それをみてNはすぐさま横に滑り、それを回避した。

ショウリン「…ほう。中々良い動きをするな。」

N「…僕は、まだこの森から出るわけにはいかない。この森で遊んで、いろんなことを知らないといけないんだ。…それがゾロアとの約束なんだ!!」

ショウリン「…ゾロア。…ああ、あの生意気な坊主か。お前、あいつと友達なんか?それと、あいつはどうしたんだ?」

N「…ゾロアは、僕に『友達』を教えてくれてくれた、初めての友達だ。それにゾロアは僕が遊べるように、僕に化けて僕の代わりをしてくれてる。」

ショウリン「…人間の代わりをしている…!?ほぅ。あの生意気な坊一人ぼっちの坊主が、そんなことを…。」

それを聞いて、ショウリンは考えるような姿勢を取り、目を二匹のコロモリに向けた。

ショウリン「…お前たちも、あの坊主と友達なのか?」

オーズ「は、はい!!ショウリンさん!!さきほど俺とメーズは、友達の証もかわしました!!」

ショウリン「そうか…。…。よし!!わかった!!坊主!!俺のあとについてこい!!俺とバトルだ!!」
メーズ「!!?ショウリンさん!!それは少しかわいそうです!!」

オーズ「メーズ!!少し黙っているんだ。ショウリンさんがバトルを強要する時は、何か意味がある。…俺の時も、そうだったろ。」

メーズ「そうだけど…。」

心配そうに見つめる二匹のコロモリをよそに、Nとショウリンは話を進めていた。

ショウリン「坊主、俺とバトルして勝ったら、お前の知らないことを色々教えてやるぞ!!…そのかわり負けたら、お前の記憶を消して、森にこれなくしてやる。」

ショウリンはそうNに向けて言い放った。

N「…。」

ショウリン「…どうした!?男なら、戦うべきじゃないのか!?坊主!!」

N「…。」

Nは、考えていた。今のショウリンと呼ばれているヒヒダルと戦って、勝てる見込みは、限りなく低く感じた。…だけど、ここで引いちゃいけない気がした。…それに断ったらどうなるかわからなかった。だったら、今言われたことにかけてもいいと思った。

N「…うん。受けます。バトルします!!」

メーズ「N!!?やめて!!ショウリンさんに勝てるわけないわ!!」

オーズ「メーズ!!…今は見守るんだ。」

メーズ「オーズ…。」

二匹コロモリは、見守ることしかできない立場だった。

ショウリン「ヒヒ!!そうと決まれば、話は早い!!俺についてこい!!」

そういうと、ショウリンは歩き出した。Nとコロモリ達はそのあとに黙ってついて行った。


ショウリン「…よぉし、ついたぞ。ここなら存分にバトルできるだろう。」

けもの道を抜けると、そこは広い広場みたいな場所だった。
転がったらとても気持ちの良さそうな草が生えていて、
日差しがいっぱいに差し込んでいた。
砂場エリアや、小さな川も流れていて、木の実がなっている木も沢山なっていて、
憩いの場となっている感じだった。
しかし今回はこの広間に誰もいなかった。

N「…わぁ。綺麗。…こんなところで暴れるなんて、勿体無いな。」

ショウリン「ヒヒ!!運がいいな!今日は誰もいないな。
…これだったら、思いっきり暴れられる!!」

そういうと、ショウリンは広間の一番開けた場所の中央に立ち、
両の手を握り地面につけ、こちらに向いた。

ショウリン「ヒヒ!!勝負は簡単!!しりもちをついたら負け!!
審判はオーズ!!お前に任せる!!しりをついた瞬間をよく見ておけよ!!
それだけだ!!さぁ坊主!!準備はいいか!!?」

オーズ「…N。」

N「…。」

心配そうなオーズを余所に、Nはショウリンの前に歩いていき、
周りを一周してみて、ショウリンのように構え向き合った。

N「ハイ!!よろしくお願いします!!」

メーズ&オーズ「「…。」

ショウリン「ヒヒ!!それでは…いくぞ!!
3.2.1.ドン!!」

その合図と同時に、Nはヒヒダルマに背を向けて走り出した。

ショウリン「!!?おい!!どこへ行くんだ!?坊主!!」

スタタタタタタ!!

N「うわぁ!!」

ドサッ!!

走ったNは、そのまま砂場へ驀進し、そして、、、砂場で前のめりに転んだ。

ショウリン「…おいおい、逃げてるばかりでは、俺には勝てないぞ!!」

そういうと、ショウリンは右手を後ろに隠すように構えた。

N「…ぺっぺ。…あれは。」

口の中に入った砂を掃出しショウリンをみたNは、一目散に走りだし今度は木の実のなる木の陰に隠れた。

ショウリン「…そんな木の陰、俺には関係ない。得とみるがいい!!『炎のパンチ』!!」

そういい構えた右手を繰り出した。
その右手の一撃は、Nの隠れた木を粉砕するには、十分すぎる威力だった。

N「うあぁあ!」

Nはとっさに横っ飛びでよけた。
そしてそこにあった木は、パンチを受けたところから見事に折れていた。

N「…。」

ショウリンと比べると小さなNにとっては、脅威すぎる威力だった。

ショウリン「ヒヒヒ!!どうした坊主!!サレンダーするなら今のうちだぞ!!?」

N「いえ!!まだ続けます!!」

そういい、Nは一目散に走り出した。

ショウリン「ヒヒ!そう来なくっちゃな!!まて坊主!!」

そういいヒヒダルマは、ノッソノッソと追いかけた。

オーズ「N…。しかし、Nは運動神経が凄いな。
ショウリンさんの炎のパンチを間一髪でかわすなんて…。」

Nは走った。ショウリンはゆっくりとだがNに向けて炎のパンチを放ち続けていた。
しかし、Nはそれをすべてぎりぎりのところでかわし続けていた。
…そして、どちらもしりもちをつくことはなかった。

しかし、途中でNが動いた。
ショウリンが炎のパンチを放つ直前、Nは今まで背中を向けて走っていたが、
急にショウリンのほうを向き、右手に握り続けていた何かを、投げつけた。

ショウリン「!!?ッツ!!なんだ」

Nは、砂を投げつけたのだ。
次の瞬間Nは、ショウリンの後ろに回り込み、一瞬しゃがむ姿勢を取った後、
再びショウリンの前に立った。

N「…僕には未来が見える。」

その時Nは、ショウリンの前で笑っていた。

ショウリン「坊主!!猪口才(ちょこざい)な!!」

そういうと、ショウリンは再び炎のパンチをNに向けて放とうと足を踏み込んだ。

N「僕は…あなたに勝つ。」

ずるっ。

ショウリン「え!!?」

パンチを放とうとした瞬間、ショウリンはバランスを崩し、そして、後ろに倒れこんだ。

ズシーン!!

ショウリン「…へ?」

オーズ「…しょ、勝者、N!!」

N「…どうも、ありがとうございました。」

Nはお辞儀をして、ショウリンのもとに駆け寄り、右手を差し出した。
そう、間違いなく、Nは勝ったのだ。

ショウリン「…。
…。
…。
ヒヒ、ヒーヒッヒッヒッヒ!!参った!!本当に俺に勝つとはな!!
…坊主、名前は?」

N「僕は、Nといいます。これからよろしくお願いします!ショウリンさん!!」

ショウリン「おう!!よろしくな!!N!!」

そういうと、ショウリンはNの差し出した手を握り返した。

N「!!?すごい握力ですね!!?」

ショウリン「ヒヒ!!まさかこんなに早く握手することになるとはな!!
…砂場で砂を取って、俺が技を出す瞬間に目をくらまし、
その隙にこっそり熟れ過ぎた木の実を、
俺がパンチを出すとき踏み込む側の足に仕込み、
すぐに挑発し、確実にパンチを出させるとはな…。恐れ入った!!
…よくここに来てから短時間で、それを思いついたな!!」

N「…いえ、貴方が本気を出していたら、確実に負けてましたよ。
僕があなたに勝つためには、あるものを存分に使って、貴方のその油断をに漬け込むしかなかった。」

ショウリン「ヒヒヒヒヒ!!その年でそこまで考えられるとはな!!
お前にはバトルの才能があるんだろう!!
…よし!!俺はお前が気に入った!!約束だ!!
お前に色々教えてやろう!!」

N「本当ですか!!?」

ショウリン「ああ!!この森では俺の顔もきくしな!!
メーズや、オーズ以外にも、色んなやつと仲良くするがいい!!
…そのかわり、俺にも色々と教えてくれ!」

N「もちろんです!!」

そういうとショウリンは立ち上がり、自分の尻を払った。そして、Nに近づき背中をつかみ、
自分の頭に乗せた。

N「うわぁ!!高い!!あ、メーズ!!オーズ!!」

メーズ「心配したのよ!!よかった。勝てて。」

オーズ「まったく、お前はすごい奴だな!!N!」

二匹のコロモリがNの周りを祝福するように飛び回った。

ショウリン「ヒヒ!!まったくだ。…ところでN。さっそくなんだが、
何でお前俺たちの言葉がわかるんだ?ずっと気になっていたんだが…。」

オーズ「…い、今更!?」

N「?え?普通のことじゃないんですか?」

ショウリン「…いやな、普通の人間は、ポケモンの気持ちをわかることはあり得るとも、
ポケモンの言葉を理解するものはない。だから、お前は特別な存在なのだ。
…それと、お前がポケモンと話せることは、ほかの人間には絶対に言うなよ。
…お前自身に、不幸が来る。」

N「…不幸?う~ん。いまいちわからないけど。気を付けるね。」

メーズ「そんなことよりN!!ショウリンさんから許可もとれたし、
遊びましょうよ!!どこで遊びたい!!
川?森?広場?洞窟?」

N「う~ん。いっぱいあると悩んじゃうね。」

ショウリン「ヒヒ!!まぁ少しずつ遊んで行けばいいだろう!!
さぁ!!いっぱい遊んで、お前に色々教えてやるぞ!!」

N「わぁい!!」

知らない森に入り、たくさんの友達ができ、今まで味わったことのないものを体験することが約束されている…。
今のNは、間違いなく幸せな顔をしていた!!



ダークト「…報告は以上です。」

ゲーチス「…そうか、ご苦労だった。これは、面白いことになりましたねぇ。」

そこは、暗い部屋だった。
その部屋には、アイ・ヘイワの女神、ゲーチス、それと、ダークトリニティの三人がそこにいた。
しかし、その3人の姿はまだ暗躍する者にしては、まだ体が幼く感じた。
ゲーチスは少し高い所で格式高い椅子に座っていた。
その姿を、近くにある蝋燭がうっすらと映していた。

ゲーチス「…Nは、ポケモンたちの言葉を完全に理解し、ハンデがあったとはいえ
あの森一番のヒヒダルマを負かした。そしてそれとコミュニケーションをとり、
仲良くしているか…。本当に面白い。」

そういうとゲーチスは、渡された報告書に目を通し、椅子から立ち上がり、近くの蝋燭によった。

ゲーチス「…Nに化けたゾロアはどうですか?」

アイ「…完全にNそっくりに化けています。日常行動も、食事のしぐさも、顔の表情も、運動する様子も、何も知らない人間があったら、絶対に騙されるものでしょう。」

ゲーチス「…なるほど。そのゾロアも優秀ですね。これは…。本当に面白い。」

ゲーチスはその場で少し歩き回り、
足を止めたときには、何かを考え付いたような顔になっていた。

ゲーチス「…では、もうしばらくしたら、Nには更なる進化をしてもらいましょう。」

ヘイワ「…進化、ですか。」

ゲーチス「そうです。進化です。…アイの女神、人が急激な進化をするには、どうしたらいいでしょう?」

アイ「…。わかりません。」

ゲーチス「…だったら、教えてあげましょう。人が急激な進化をするとき、それは…。」

そういい、報告書を蝋燭の火に当てた。
その時蝋燭の炎に浮かぶ、ゲーチスの瞳は、人のものではなかった。

ゲーチス「自分の大切なものが、失わられる瞬間。…例えば、全てが燃えてしまうとか。」

…第三話 遊戯 END
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プロフィール

しばせんし

Author:しばせんし
↑の犬の飼い主が柴戦士
いーぬは喜びゆきかけまわりー



Hyper-和食見習い小僧の20代が、遊戯王、ポケモン、その他生活の雑談を上げていくブログです。(^O^)/
何か変なところがありましたら、いつでも書いてください。迷惑コメントは容赦なくスパム

現在遊戯王でよく使うデッキは、
・スクラップ
・EMオッドアイズ魔術師
・サイフレーム
・ブラマジ
               です(^O^)/


どうしたらスクラップの良さを残し戦えるかを考えています。
スカイプデュエルも、ツイッターか、コメントで相談してもらえればできる予定。

ポケモンは、とある人の動画をきっかけにやり始めました=^_^=
ウルガモスと、カメックスを
対戦でこよなく愛して使ってます。
いつか対戦実況動画とかとってみたいなとおもっていたら取れました。
ニコニコ対戦実況動画
ダブルバトルもできるよ!!…弱いけど
だけど第六世代になってから、色々と時間が足らない様子。

再現料理も、やりたい年頃。
こう見えても現役調理師なので、
料理スキルはあるはず。
何かしてほしい再現料理がありましたら、コメントお願いします<(_ _)>

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