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【Memory of 『N』】第四話 しょうしつ Part1

ブラック「…幸せそうだな。N。」

ここまで読んだ感想は、その一言だった。
森で友達ができたNは、本当に幸せそうだった。
ゾロアと協力し、遊びに行ける日は絶えず森に遊びに行った。
そこでオーズ、メーズ、ショウリンと呼ばれるポケモン以外にもちょくちょく関わり、仲良くやっているようだった。
Nが森のポケモンに何かを教わるたびに、Nもまた、自分の天才的センスと、天才的学力でポケモンたちのためになるように尽くした。
それを受けてまたポケモンたちは、Nに愛情を注いだ。
そこには、+のサイクルが、誕生していた。
最終的にはNは、森のすべてのポケモンから祝福を受けるにあたった。
そして屋敷に帰るとそこにはゾロアがいて、今まで一人で寂しかった時間が二人でいるようになり、いつでもさびしくない、楽しい時間になった。
…何か足りない生活から、満ち足りた生活へと変化していった。

ブラック「…ということは、この後なんだな。『しょうしつ』の悲劇は…。」

ブラックは、日記をページを見た。
そこには前日までは色鮮やかな色鉛筆で書かている。
…だが、とある日を境に、濃い黒と、赤が支配するページへと急激に変貌した。
それからだんだんと時を超えて、文字はかわり、パソコンのような感情を感じられないような、そんな字になっていく。その区切りをつけるページが、それなのだ。
そしてそこには、まるまる一ページを使って、大きな字でこんな言葉が書かれていた。

しょうしつ ぼくが しんかした ひ』

ブラック「…。」

ブラックは、そのページを目の前にして、開くのをためらっていた。
それには、Nの嘆きの感情だけではない、誰かの邪悪な思いが込められているようだったからだ。

ブラック「…よし!!もう一回気合いを入れるぞ!!気合!!」

そういい、拳を握り、脇をしめ、背中に力をいれた。

ブラック「…さぁ、開くぞ!!読むぞ!!」

そういい、その不気味なページをめくり、その先に目をやった。


N「ショウリン、違うよ。そこはね、こうやって…こうやって結ぶとね…。ほら!!完璧!!」

ショウリン「ヒヒ…Nはやっぱりすごいな。俺にはこんな細かいことはできないよ…。」

N「メーズとオーズは、それぞれもう少し持ったまま浮上して。…そう、オーズごめん。もう少し手前に寄ってくれないかな…。うん。それで。完璧。」

オーズ「…Nのやつ、コロモリ使いが荒いぜ…。まぁそれでも、すごいんだがな…。」

メーズ「そうねオーズ。こんなもの、私たちだけでは、絶対できなかった。」

N「みんなご苦労様。こっちに来て。これで完成だから。」

そういうと、作業をしていたポケモンたちがみんなNの周りに集まってきた。

N「これでみんなが雨にも濡れず、ゆっくり休める休憩所の、出来上がりです!!」

両手を大きく広げたその先にあるのは、森にあるものを加工して組合してできた休憩所だった。

ミネズミA「こりゃあすげぇ!!しっかりみておかないと!!森のみんなに知らせないと!!」

ヨーテリーA「わーい!!僕が一番乗りだぁ!!」

ショウリン「おっと!!俺が最初に入るんだ坊主!!」

そういうと、ショウリンはヨーテリーを一掴みで後ろにどけた。

N「こら、ショウリン!そんなことしない!みんなが使うために作ったんだから、いいじゃないか!」

ショウリン「わ、わかったよ。N。すまなかった。…ほら、坊主。これでいいだろう?」

そういいショウリンはヨーテリーを優しく地に下した。

タブンネA「…ショウリンさんは、Nさんに頭が上がらないんですね。」

オーズ「森にNが来た日に、いの一番にケンカで負けたからな!」

N「そんなことはない!!ショウリンはすごい力を持っているよ!!僕は運が良かっただけだよ。」

ショウリン「いや、Nは凄い奴だ!!おかげでこんな立派なものまでできた!!

メーズ「そうよ、Nはすごいわ!!私たち一人じゃできなかったことをやり遂げるもの!!」

N「それはみんなの力があってこそだよ、メーズ。」

ショウリン「よし、みんなNを祝福しようぜ!!」

みんな「「「「「はい」」」」」

その一言で、みんながNの周りに集まって、胴上げを始めた。
一体一体が力一杯Nを空に上げた。
それに応え、Nはものすごく高く飛んだ。

N「ちょ、わぁ!!ぉおお!!うわあぁ!!」

驚いていたが、Nは笑っていた。ポケモンたちも笑っていた。
みんなが笑って、みんなが幸せだった。そんな時間だった。



N「…ていうのができたんだ!!ゾロア!!ぜひ今度森に行ったら寄ってよ!!
びっくりするよ!!」

ゾロア「ヒヒヒヒヒ!!Nは凄いな。おいらが最初心配しなくても全然だいじょうぶだったな!!」

N「そんなことないよ、ゾロアが僕の背中を押してくれなかったら、ぼくはあそこまでできなかったよ。」

二人が話すのは、みんなが寝静まった、真夜中のベットの上。アイとヘイワの女神がしっかりと干したその布団はとてもフワフワで、眠り心地の良いものだった。
そのうえで寝っ転がりながらちょっかいを出し合いながら話すのが、最近の日課だ。

ゾロア「あ、そうだN。今日もこれを返すよ。」

そういうとNにゾロアはボイドキューブを返した。

N「ありがとうゾロア。…けどゾロアも、だいぶボイドキューブを説くのが上手になったよね。」

ゾロア「ヒヒヒヒヒ!!Nの真似をしていたら、自然とね。」

N「自然とじゃないよ。毎晩毎晩僕にやり方がわからなくて、聞きに来たのは誰かな?」

ゾロア「それを言えば、Nだって森のこといろいろ聞いてきたじゃないか?」

N「…なんだ、お互い様なんだね。ハハハハハ!」

ゾロア「ヒヒヒヒヒ!!」

お互いに声を抑えながら、クスクスと笑いあった。
そしてそのあと、…少し沈黙が流れ、ゾロアが口を開いた。

ゾロア「…なぁ、N。」

N「…何?ゾロア?」

ゾロア「…おいら、お前とともだちになれて、本当によかったよ。…お前に声をかける前まで、おいらは一人ぼっちだったんだ。」

N「…。」

ゾロア「イリュージョンで悪戯ばっかりしていてさ。みんなに邪魔者扱いで、毎日がとてもつまらなかったんだ。…そしてある日、森の外に出てみようと思って、思いっきり走ったんだ。…そしたら、大きな人間が作った建物が見えたんだ。」


ゾロアは、足をぶらぶらさせ、寝返りを何度もしつつ天を見ながら言葉をつづけた。

ゾロア「…そこで見つけたんだ。一人の小さな人間を。緑の髪をした、一人の。おいらはそいつを見たとき、思ったんだ。
『もしかしたら、そいつとなら、トモダチになれるんじゃないか』って。」

N「…うん。それで?」

ゾロア「…それから、毎日、そいつを見ていたんだ。…外で走ってるとき、建物の中で勉強をしているとき。…それからおいらは、そいつが何を考えて、どう生きているのか。それを考えるのが楽しくなったんだ。…それだけが、おいらの楽しみになったんだ。」

N「…うん。」

ゾロアは、Nから遠ざかるように、背を向けて、小さな声で、話した。

ゾロア「…それから、おいらは遠くから見て考えるだけじゃ、…足りなくなったんだ。…そいつの近くで実際に喋って、おいらも一緒に走りたい。できなくても、おいらも勉強したい…。そう…おもったんだ。…だから、おいらは、そのキューブを!!」

N「ゾロア。」

ギュツ!!

ゾロア「!!?」

N「…大丈夫だよ。僕がそばにいるよ。ゾロア。…ずっとトモダチだよ。ゾロア。」

ゾロアの背中から力強く、だけど優しく抱きしめNはそういった。

ゾロア「…N。…Nぅ。うわぁあああああん!」

N「…よしよし。大丈夫だよ。」

Nは優しく、ゾロアが泣き止むまで抱きしめ、撫で続けた。
そして、ゾロアが泣き止んだ。

ゾロア「…ぐすん。」

N「…心配しなくていいよ、ゾロア。僕たちはトモダチだ。最初に約束したろ?僕は君が辛いときは、そばにいるよ。君がどんなことを考えてたなんか、ぼくには関係ないよ。今がこんなに幸せなら、それでいいじゃないか。」

ゾロア「Nぅ…。…ありがとう。」

N「どういたしまして。」

そういい、一人と一匹は、お互いに顔を向き合わせ、笑いあった。

…ゾロアは今まで不安だったのだ。自分は欲のためにNに近づいて、欲のままにふるまった。その行動が、Nを苦しめて辛い目にあわしているんじゃないか。それだけじゃない。そんな欲深く罪深い自分に、そもそもNに近づく資格があるトモダチなのか?…そんな、罪の意識を持った気持ちを、今夜伝えずにはいられなかったのだ。…ゾロアにとっては、嫌われてもいい、それでもNには自分はこういう存在だと、自分のした罪を伝えたかった。
…そして、Nはその存在を優しく受け止め、受け入れたのだ。

そして、一人と一匹は、本当の意味でトモダチになった。

…Part2へ続く
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テーマ : ポケットモンスターブラック・ホワイト
ジャンル : ゲーム

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しばせんし

Author:しばせんし
↑の犬の飼い主が柴戦士
いーぬは喜びゆきかけまわりー



Hyper-和食見習い小僧の20代が、遊戯王、ポケモン、その他生活の雑談を上げていくブログです。(^O^)/
何か変なところがありましたら、いつでも書いてください。迷惑コメントは容赦なくスパム

現在遊戯王でよく使うデッキは、
・スクラップ
・EMオッドアイズ魔術師
・サイフレーム
・ブラマジ
               です(^O^)/


どうしたらスクラップの良さを残し戦えるかを考えています。
スカイプデュエルも、ツイッターか、コメントで相談してもらえればできる予定。

ポケモンは、とある人の動画をきっかけにやり始めました=^_^=
ウルガモスと、カメックスを
対戦でこよなく愛して使ってます。
いつか対戦実況動画とかとってみたいなとおもっていたら取れました。
ニコニコ対戦実況動画
ダブルバトルもできるよ!!…弱いけど
だけど第六世代になってから、色々と時間が足らない様子。

再現料理も、やりたい年頃。
こう見えても現役調理師なので、
料理スキルはあるはず。
何かしてほしい再現料理がありましたら、コメントお願いします<(_ _)>

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