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【Memory of 『N』】第四話 しょうしつ Part3

N「…ヘイワはどうして自由時間を作ってくれたんだろう…。」

Nは勉強道具を素早く片づけ、外に出る準備を進めた。

N「それに、どうして急に、三闘の話なんて…。」

…と言っても、ほとんど持っていくものはないので、その準備はすぐに終わった。

N「…まぁ、これはチャンスだね。またとないチャンス!ゾロア、今僕もいくよ。」

Nは部屋の施錠を確認し、ゾロアが脱出する窓から、自分も脱出する準備をした。




N「…なんだ、これは。」

窓から脱出したNが見たものは、いつもとは明らかに違う森だった。
どう違うかと言うと、木々は燃え、煙が空に舞い、熱気が立ち込めていた。

N「どうして気づかなかったんだ…。」

Nの部屋と、勉強していた部屋はこの森から離れていた館にあったので、気づかなかったのは無理はない。
とはいえ、気づかないことに疑問を抱かずにいられないくらい、森の火事の勢いは強かった。

N「ゾロア…、みんな…!!」

Nは全てを忘れ、森に向かって走り出した。
その心の中には、不安しかなかった。



ショウリン「急げ急げ!!火を消すんだ!」

オーズ「全く、こんな時でもショウリンさんは蝙蝠使いが粗いんだから!!」

メーズ「そんなこと言ってないで、早く水運びなさい!!オーズ!!」

オタマロ「僕たちだけじゃ水が間に合わない!!みなさんも急いで!!」

ゾロア「大丈夫か、お前、今助けてやるからな!タブンネさん!お願いします!!」

タブンネ「タブンネ!!」

ミルホック「木を伐れ!!木を!!これ以上燃え広がらないように!!」

ミネズミ「ガジガジガジガジガジ!!」



森の中は、森の外から見る以上に悲惨なことになっていた。
逃げ遅れて火傷を負ったもの。
木が倒れそれに下敷きになり、怪我をしたもの。
煙を吸って、意識が朦朧としているもの。
負傷したポケモンで溢れていた。
勿論、何もしていないわけではない。
火の勢いがこれ以上強くならないように、水や泥をかけ、
燃え広がらないように計画的に周りの草や木を刈っていく。
それでも、止まらない。
この火は、止まることを知らないかのごとく、一向に弱まらない。
呪いが掛けられてるかの如く、どうにもならない。
それでも、どのポケモンも諦めず、火を消し、怪我しているポケモンを助けようとしていた。

ショウリン「…ハァハァ。全然火が弱まらない。どうすれば…。いや、諦めない。絶対に!」

こんなところで諦めたら、お前に会わせる顔がない。そうだろ?N。

ショウリン「…?なんだ…あれは?」

その時、ふと、目の端に見慣れないもの目に入った。
…青い炎が過ぎった用に見えたのだ。
それは、火事で真っ赤に燃え上っている森の中で、とても神秘的な不自然さを持っていた。
…不吉。そんな言葉が頭を過ぎった。あれを放っておいてはいけない。
あれを放っておいたら、何か取り返しのつかないものになる。
…Nが来るまで森のポケモンを指揮していた感が、そう告げた。

ショウリン「…オーズ、メーズ!!ちょっとこっちに来い!!」

オーズ「!!?どうしました?ショウリンさん?」

メーズ「何かあったんですか?」

ショウリンの呼びかけに、二匹のコウモリはすぐに現れた。
その只ならぬ雰囲気を来るなりすぐに察した。

ショウリン「…この緊急事態に、怪しい奴が森に現れた。…青い炎を携えている何かだと思う。…俺が行って解決してくる。…だから、この場を頼んだぞ。オーズ、メーズ。」

オーズ「…了解しました。…こんな時に、なんだそいつは。」

メーズ「…もしかしたら、そいつがこの森を放火した犯人かも…。ショウリンさん。気を付けてくださいね。」

ショウリン「俺を誰だと思っている?N以外には一度も負けたことがないショウリンだぞ?絶対にとっちめてくる。では、任せたぞ!!」

オーズ&メーズ「「はい!!」」

二匹に全てを託したショウリンは、大声を出した。

ショウリン「みんな、俺は少しこの場を離れる!!後のことはメーズとオーズに任せる!!いいか、この先にあるNと一緒に作った広場に行くまでに、何が何でも食い止めるんだ!!」

ポケモンたち「「「「はい!!」」」」

ショウリン「…よし、ではちょっと行ってくる。」

そういうと、ショウリンは走り出した。青い炎が見えたほうに。

オーズ「今まで通り、消火活動をするぞ!!みんな!」

二匹の蝙蝠に全てを任せ、炎のヒヒは焼けてる森を駆け出した。



ショウリン「まて!!青いの!!」

ショウリンは追いついた。
青い炎の携えるものに。
…しかし、それは森の生き物ではなく、人ではなく、ポケモンだった。人工的な外見。丸っこい胴体部分についた、二つの目。四つの黒い手の先、頭の先から燃え上る青い炎。それが宙に浮かび、とても神秘的だが、不気味な姿に見えた。

ショウリン「…名前を名乗れ。俺はヒヒダルマのショウリンだ。」

シャンデラ「…シャンデラ。ナマエハアタエラレテイナイ。」

そのポケモンの喋り方は、おかしさを感じた。トーンが平坦で、力が入っていないように感じた。…それに名前がないというのもおかしさを感じずにいられなかった。

ショウリン「…まあいい。おいシャンデラ!!お前が俺たちの森に火を放ったのか!!?」

シャンデラ「…ワタシハ、『ハジマリノヒ』ノアイズニアワセテ、カクポイントニヒヲハナッテイルダケダ。オマエタチニハカンケイナイ。」

ショウリン「『ハジマリノヒ』?そんなのはどうでもいい!!要はお前が火をつけて回っているんだな!!そうとわかればお前を取っちめてやる!!」

その言葉を言った瞬間、ショウリンの体が強力な熱気に包まれた。

ショウリン「くらえぇ!!俺の必殺技!!『フレアドライブ』!!」

その言葉と同時にショウリンは、物凄い勢いで、シャンデラに向かって突っ込んだ。

轟音を鳴らし、炎を巻き上げながら周囲にある木々は一気になぎ倒し、シャンデラまで一直線に進んだ。

ドオン!!

すさまじい勢いでシャンデラに衝突した。その一撃は、今まで食らったら倒れなかったものはいない必殺の一撃だった!!…そう。必殺だったのだ。

シャンデラ「…。『シャドウボール』。」

シャンデラの体から黒いエネルギーが放たれ、それをもろに受けるショウリン。
その力に、ただ吹き飛ぶしかなかった。

ドオン!!

ショウリンの体は、木にぶつかり、そこで体は止まった。

ショウリン「…くは、…バカな!?俺の『フレアドライブ』が全くきかないだと!?」

驚いているショウリンを余所に、シャンデラは、全くダメージを受けている様子はなかった。それでどころか、全身の炎は更に猛りその熱気は、ショウリンでも感じることができた。

シャンデラ「ハイジョスル…。『レンゴク』。」

シャンデラがそう宣言すると、全身から炎を噴出した。その炎は広範囲に広がり森の炎を更に勢い強いものとした。

ショウリン「くそ、なんだお前は…その炎は…。くそう!」

ショウリンは、力任せにシャンデラに殴りかかった。
…しかし、全ての攻撃は通り抜け、ダメージを与えることができなかった。

シャンデラ「…ジャマダ。『シャドウボール』。」

ショウリン「!!?ぐばぁ!!」

再び吹き飛ばされるショウリン。どの攻撃も通じず、なす術がなかった。

ショウリン「…どうすれば、どうすればいいんだ!!?」

??「こっちだ、ショウリン!!」

その時、声が聞こえた。
そして、声が聞こえるほうをむくと、そこには驚きの者がいた。

ショウリン「!!?N!?どうしてここに!!?」

ショウリンが声をする方には、木の陰に隠れるようにNとゾロアがいた。

シャンデラ「『レンゴク』。『レンゴク』。『レンゴク』。」

シャンデラは、周りに炎を放ち続けた。周りの炎が、どんどん強くなった。
しかしその炎が逆に退散するショウリンを助けた。

ショウリン「N、お前は今日勉強じゃなかったのか!?」

N「そうだったけど、いろいろあってきたんだ。森に入ったら、ゾロアと鉢合わせして、ショウリンが何かを追いかけたって行っていたから。一緒に来たんだ。」

ショウリン「…お前ら。」

ゾロア「…あのポケモンが、森に火を放った犯人なわけだな。ショウリンさん。」

ショウリン「ああそうだ。…だが、悔しいがあいつに俺の炎攻撃、打撃が一切きかない。…ここは引くしかないようだ…。」

ゾロア「そんな、目の前には犯人がいるのに、何もできないなんて…。」

二匹は今ここを去る算段を考え出した。…しかし、一人は違った。

N「…いや、なんとかなるよ。ショウリン。さっきの戦いの様子を少し見ていたからわかる。…その為には、ゾロアとショウリン。二匹の力が必要になるけど。」

ショウリン「!!?いくらNでも無理だ!!ここは引くんだ!!」

ゾロア「本当かいN!!オイラにできることがあったら、何でも言ってくれ!!」

ショウリン「無茶だゾロア!!相手はかなりの実力を持ったポケモンだ!!お前でどうにかなる相手じゃない!!」

N「だから、二匹の力が必要なんだ!!…二匹とも、僕の話をよく聞いて。」

ショウリン「…わかった。」

こうなったNは止まらない。それに、あいつを倒せるなら倒したい。そう思ったショウリンは、Nの話を聞いた。


N「いいかい。チャンスは一度きりだ。」

ショウリン「…わかった。ゾロア。気合入れろ。」

ゾロア「ヒヒヒヒヒ…。本当に責任重大だね。N。…けど俺、頑張るよ!!」

N「よし!!作戦開始だ!!」

そういうと、各自バラバラに散って行った。


シャンデラは、ショウリンが退散した後も、ひたすらに炎を周りに撒いていた。
シャンデラ「モヤセ、モヤセ…ン?」

その時、何かに気付いた。自分の前の方向から、もう一匹のシャンデラが近づいてきたのだ。

もう一匹のシャンデラ「…。」

シャンデラ「…ナカマ、ナカマ。」

そういいシャンデラは、周りに炎を撒くのを止めもう一匹のシャンデラに近づいた。

N「いまだ!」

そのNの声に反応し、遠くからヒヒダルマがシャンデラに向かって走り出した。

ショウリン「うおおおおおおお!!!」

シャンデラ「!!?『シャドウボール!!』」

シャンデラはそれに素早く反応し、ヒヒダルマに向かってシャドウボールを放った。
…しかし、それがいけなかった。
シャドウボールが当たる前に、ヒヒダルマはもう一匹のシャンデラの近くにより、そのシャンデラをつかんだ。
…そしてそのシャンデラの姿は、ゾロアに戻った。

N「いまだ!!ゾロア!!『不意打ち』だ!!」

ショウリン&ゾロア「「うおおおおお!!!」」

ショウリンがゾロアを力いっぱいシャンデラめがけて投げつけた。
ショウリンはそのあとシャドウボールを受け吹き飛んだが、ゾロアは止まらない!
そのままシャンデラめがけ、一直線に飛んでいき、その攻撃がシャンデラをとらえた!

ゾロア「せいやぁああああああ!!!」

十分に加速がついた、エネルギーがたまった右前脚の一撃が、シャンデラの急所、顔の目の部分を正確に捉えた!
その一撃は、シャンデラを倒すのにぎりぎり足りる力だった!!

シャンデラ「…ナン…ダト!?」

ゾロアと一緒に、シャンデラはその場に倒れこんだ。そして、全身の炎の勢いも一気に弱くなった。

ゾロア「…おいらが、おいらが倒した!!」

N「ゾロア!!大丈夫!?」

Nはゾロアに駆け寄り、すぐに抱きかかえ無事を確かめた。

ゾロア「N…おいら、やったぞ!!倒したぞ!!」

N「…ああ、よくやったよ。お手柄だよ。」

ショウリン「…いてて、さて、シャンデラとやら!!」

倒れたシャンデラの周りに集まった二匹と一人は、シャンデラを見下ろした。

ショウリン「最初、『はじまりのひ』がどうとか言っていたな。詳しく聞かせてもらおうか。」

シャンデラ「…『ハジマリノヒ』ガハジマッタラ、イッセイニヒヲツケ、ジュウブンニモヤシタラ、カエッテコイトシカイワレテイナイ。」

ゾロア「一斉に…。まさか。まさかと思うが、他にも火をつけている奴がいるのか!!?」

シャンデラ「…ワタシイガイニモ、アト12タイのシャンデラガイル。」

N「12体…お前も含めて、13体のシャンデラが…この森で、放火を行ってるだと…。」

二匹と一人は、…絶望した。
今一体倒すにも、全ての運と起点と力を使って倒したのに…。あと12体もいるなんて…。
無理に決まっている。倒しきれる数ではないし、探しきれる数でもない!!
そして、それ以上に。

ショウリン「…おいてきたみんなが危ない!!」



ゲーチスとダークトリニティの一人と、アイの女神は、森から外れに作られたテントの中にいた。アイの女神は放心状態で、ただただ、空を向いていた。ダークトリニティの一人は、複数のPCをいじりながら状況を確認していた。
PCの画面の一つには、13個の点が森の地図の上に表示されており、シャンデラの状況と、森の燃えている状況を確認できた。

ダークト「…ゲーチス様。ご報告が。」

そういい、ダークトリニティのもう一人が帰ってきた。このトリニティは屋敷の監視をしていたトリニティだった。

ゲーチス「どうした?」

ゲーチスは飲んでいた紅茶を置き、トリニティの方を見た。

ダークト「屋敷にいるN様が屋敷を脱走。森に向かったそうです。」

ゲーチス「…ほほう。それでよろしい。その方が面白くなりそうですね。」

ゲーチスは怪しさを含んだ顔で笑った。

ダークト「ゲーチス様。ご報告が。」

今度は、PCをいじっていたトリニティが、ゲーチスに近づいた。

ゲーチス「うまくいっているか?」

トリニティ「はい。シャンデラBが戦闘不能になりましたが、残りは健在。シャンデラKとシャンデラLが、消火活動を行っているポケモンを襲撃。無力化に成功しました。計画は予定通り、順調に進んでいます。」

ゲーチス「よろしい。引き続き、作戦を実行しなさい。」

ダークト「はい。」

ゲーチス「…順調に出来上がってきてますね。あとは、彼らが来て、あれが進化すれば…。ふふふふ。」


…Part4へ続く
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まとめtyaiました【【Memory of 『N』】第四話 しょうしつ Part3】

N「…ヘイワはどうして自由時間を作ってくれたんだろう…。」Nは勉強道具を素早く片づけ、外に出る準備を進めた。N「それに、どうして急に、三闘の話なんて…。」…と言っても、ほとんど持っていくものはないので、その準備はすぐに終わった。N「…まぁ、これはチャンスだ...

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プロフィール

しばせんし

Author:しばせんし
↑の犬の飼い主が柴戦士
いーぬは喜びゆきかけまわりー



Hyper-和食見習い小僧の20代が、遊戯王、ポケモン、その他生活の雑談を上げていくブログです。(^O^)/
何か変なところがありましたら、いつでも書いてください。迷惑コメントは容赦なくスパム

現在遊戯王でよく使うデッキは、
・スクラップ
・EMオッドアイズ魔術師
・サイフレーム
・ブラマジ
               です(^O^)/


どうしたらスクラップの良さを残し戦えるかを考えています。
スカイプデュエルも、ツイッターか、コメントで相談してもらえればできる予定。

ポケモンは、とある人の動画をきっかけにやり始めました=^_^=
ウルガモスと、カメックスを
対戦でこよなく愛して使ってます。
いつか対戦実況動画とかとってみたいなとおもっていたら取れました。
ニコニコ対戦実況動画
ダブルバトルもできるよ!!…弱いけど
だけど第六世代になってから、色々と時間が足らない様子。

再現料理も、やりたい年頃。
こう見えても現役調理師なので、
料理スキルはあるはず。
何かしてほしい再現料理がありましたら、コメントお願いします<(_ _)>

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