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【Memory of 『N』】第四話 しょうしつ Part4

N「そんな…。」

ゾロア「しっかりするんだ!みんな!!」

ショウリン「メーズ、オーズ、しっかりしろ!!おい!!」

みんなが消火活動をしている広間に戻ると、そこは酷い有様となっていた。
動けるポケモンは全て倒れており、その体にはどこにかに火傷の跡があった。
Nはその場に倒れこむように膝をつき、ゾロアとショウリンは倒れているメーズとオーズに駆け寄った。

オーズ「…ショウリンさん。すいません。ここを守れなかった。」

ショウリン「そんなことはどうでもいいんだ!一体誰がこんな酷いことをしたんだ!」

メーズ「…青い、炎を、携えたポケモンが、沢山来て、…。」

ショウリン「…シャンデラだ、それは…。」

遅かったのだ。既にここにシャンデラは現れ、周りを蹂躙していった後だった。

ショウリン「…すまない。俺が、俺がここを離れたばっかりに…。」

ゾロア「…どうしよう。どうすればいいんだ。どうすれば!!」

N「…とりあえず、もう火を消すことはできない。…だから逃げないと。…でも、どこに、どうやって、みんなを逃がすんだ!?」

Nは、考えた。みんなをこの森から逃がす方法を…。
誰一人、おいていかない方法を…。
しかし、そんな方法は思いつかなかった。自分とゾロア、ショウリンが逃げることだって難しいこの状況で、そんな方法が思いつくはずがなかった。

N「どうすれば…どうすればいいんだ!」



メーズ「ショウリンさん、俺たちを置いて逃げてください。このままじゃあ、全滅します。」

ショウリン「お前たち全員を置いて逃げることなんてできるわけないだろう!!」

メーズ「…しかし、このままだとみんな焼けてしまいます。だから、お願い…。」

ゾロア「そんな…そんなのおいら嫌だよ!」

オーズ「…へ、元森の皆の嫌われ者が、そんなこと言うようになったなんてな…。」

ゾロア「おいらが嫌われていようと、おいらはみんなが好きなんだ!!だから、だから、うわーん!!」

待てば待つほど、状況は悪くなる一方だった。

N「…いや、諦めちゃだめだ。何が何でも、みんなを救わなくちゃ!」

…どうすれば、いいか、わからない。
けど、僕がやらなくちゃいけない。僕が何とかしないといけないんだ!
僕は今まで、何のために勉強したんだ!?
僕は今まで、何のために運動してきたんだ!?
僕は今まで、何のために…。
…そう、きっと今のためだ!!

N「ゾロア!!ショウリン!!」

ゾロア&ショウリン「!!?」

N「ここから、みんなで逃げるよ!!」

ゾロア&ショウリン「へ!!?」

二匹は唖然とするしかなかった。…この絶望的状況で、Nはまだ諦めていなかったのだ。
その小さな体に宿る二つの目の輝きは、しょうしつしていなかった。

ショウリン「どうするんだ!?N!?もう周り火だらけで、無事に逃げれるかわからないんだぞ!?」

N「今少し考えてる!!あと少しでまとまりそうだから、もうちょっと待って!!」

ショウリン「お、おう。」

Nはその場に座り込み考え出した。その形相は、子供とは思えない必死さが出ていた。
そんな考えているNにゾロアは近づき、話しかけた。

ゾロア「N、これを持ってみると、何か変わるかもよ。…ほら、Nが考え事するとき、いつもこれをいじっているじゃないか。」

そういいゾロアが見せたのは、首からかけていたボイドキューブだった。

N「ありがとうゾロア。…よし。」

Nはボイドキューブを手に取ると、それを凄い勢いで回しながら、考え出した。

ショウリン「…相変わらず、すげぇな。」

炎…燃えないもの…。
みんなを一度に早く運ぶ方法…。
この二つを結びつけるもの…それは…。

N「…わかった。」

そう宣言すると、ボイドキューブは元の形に戻っていた。

N「みんなを連れて、広間に行こう!!そこに閉まってある船だ!!それしかない!!」



ダークト「…N様がシャンデラたちの襲撃したポイントに到着。間もなく、大広間に移動したようです。」

ゲーチス「…ほう。すぐに逃げず、なぜ大広間に…?」

ダークト「N様を追跡しているトリニティに連絡を取って確かめます。少々お待ちを。…私だ。そちらの状況は?…なるほど。了解した。引き続き監視を続けるように。」

ライブキャプチャーで様子を確認したトリニティは、すぐにその通信を切りゲーチスに向き直った。

ダークト「報告します。N様は何か船みたいなものを一番大きな川に出し、そこに次々とポケモンを乗せているようです。どうやらそれで脱出するものだと思われます。」

ゲーチス「船か!!?…なるほど、面白いことを考えますね!!Nは!!やはり天才だ!あの子は!!一人で逃げ出さず、低い可能性でもそれにかけて皆で逃げようとする!!その愚かさと愚行!!素晴しい!!…よろしい!!ならばその可能性、刈り取りましょう!!」

その時のゲーチスの笑い顔には、狂気が含まれていた。

ゲーチス「シャンデラは今どうですか!?」

トリニティ「はい、12体全て帰還済みです。」

ゲーチス「よろしい!!ではそのシャンデラをNが通ると思われる川に設置しなさい!!船を焼き払う。それが今回の指令です!」

トリニティ「…は、了承しました。」

その悪魔の号令と言える一言に反応し、トリニティの一人は席を立ち、シャンデラが待機しているテントの外に出るのであった。

アイ「…N。」



N「全員乗れたかい!?ショウリン!?」

ショウリン「何とかな!…だが、これは少々重量オーバーだぞ!?いくら大型の船が2台あるとしても、無事に下れるかどうか…。」

N「それでもやらなくちゃいけないんだ!!ショウリン、頼む!!お前が僕たち三人の中で一番船頭が上手だ!!頼む…!」

ショウリン「…しょうがねぇな!!行くぞみんな!!変に動くんじゃないぞ!!」

その声が合図となり、船は出発した。船と言っているが、イカダをかなり大きく、頑丈にしたようなものだった。それにかなり多くのポケモンが乗っているため、少し間違えればすぐにでも転覆しそうな危うさがあった。
二台の船は、先頭にショウリンが乗る船が進み、その後ろからNとゾロアが乗る船が進んだ。

ゾロア「…それにしても、Nは凄いよ。」

N「…どうしたんだい?急に?」

ゾロア「いやね、おいらには只々慌てることしかできなかったけど、Nは違った。Nはみんなを助けようと、こんな状況の中で次々と策を考えて、乗り越えようとしている。それが、凄いだよ。」

N「いや、僕も無我夢中で、あまり考えていないというか…。」

ゾロア「それが凄いんだよ。そのパッとおいらたちが助かる方法を、思いつくなんて。…おいらには、Nが英雄に見えてしょうがないんだよ。…ヒヒヒヒ!!ちょっと大げさだったかな?」

N「英雄…か。」

英雄…それは、3闘のこと。伝説の白と黒の龍を携えた人。そんな認識しかなかった。…しかし、ゾロアが言ったその『英雄』という単語に、胸が高まらずにはいられなかった。

ショウリン「N!!大変だ!!」

N「!?どうしたの!?ショウリン!?…ゾロア、ちょっと頼んだよ。」

ゾロア「お、おう!!」

ショウリンの慌てる声に、Nは急いでショウリンの乗る船に向かった。
そして、すぐにその意味に気が付いた。

N「…シャンデラ…。」

シャンデラ「モヤセ…。モヤセ…。フネヲモヤセ。」

シャンデラ「モヤセ…。モヤセ…。フネヲモヤセ。」

…船の目の前に、一体だけではない。少なくとも、5体以上のシャンデラに取り囲まれていた。

ショウリン「…どうする…。N。」

N「…どうしよう。」



ダークト「シャンデラたちが船に接触しました。まもなく放火に移ります。」

ゲーチス「それで、Nは今度はどのような策をとってシャンデラを撃退してますか?」

ダークト「…流石に、何もできないようです。」

ゲーチス「…そうですか。」

その一言を聞いた途端、怪しくも輝いていたゲーチスの目は、一瞬で色あせた。
まるで、興味があった番組をいざ見てみると、面白くなくすぐにテレビを消し、ふて寝するような、そんな感じだった。

ゲーチス「…一斉に、シャンデラたちに船を焼き払うように、指示を出しなさい。」

ダークト「…よいのですか?」

ゲーチス「いいからやりなさい!!私がやりなさいと言っているのだから!!」

ダークト「かしこまりました。…すぐに実行します。」

ゲーチスの激昂に、すぐにPCに向かうダークトリニティ。…しかし、その画面には、本来ありえないものが映っていた。ダークトリニティは、それを見て目を疑うものの、そのまま報告することにした。

ダークト「…ゲーチス様。」

ゲーチス「…。」

ゲーチスは、既に興味を失ったように、顔を向けることはしなかった。…しかし、次にトリニティの口から出た言葉で、ゲーチスはまた元の顔に戻るのであった。

ダークト「伝説の3闘、『コバルオン』、『テラキオン』、『ビリジオン』が現れました。」


…もうしわけないですが、Part5へ続く
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テーマ : ポケットモンスターブラック・ホワイト
ジャンル : ゲーム

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プロフィール

しばせんし

Author:しばせんし
↑の犬の飼い主が柴戦士
いーぬは喜びゆきかけまわりー



Hyper-和食見習い小僧の20代が、遊戯王、ポケモン、その他生活の雑談を上げていくブログです。(^O^)/
何か変なところがありましたら、いつでも書いてください。迷惑コメントは容赦なくスパム

現在遊戯王でよく使うデッキは、
・スクラップ
・EMオッドアイズ魔術師
・サイフレーム
・ブラマジ
               です(^O^)/


どうしたらスクラップの良さを残し戦えるかを考えています。
スカイプデュエルも、ツイッターか、コメントで相談してもらえればできる予定。

ポケモンは、とある人の動画をきっかけにやり始めました=^_^=
ウルガモスと、カメックスを
対戦でこよなく愛して使ってます。
いつか対戦実況動画とかとってみたいなとおもっていたら取れました。
ニコニコ対戦実況動画
ダブルバトルもできるよ!!…弱いけど
だけど第六世代になってから、色々と時間が足らない様子。

再現料理も、やりたい年頃。
こう見えても現役調理師なので、
料理スキルはあるはず。
何かしてほしい再現料理がありましたら、コメントお願いします<(_ _)>

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