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【Memory of 『N』】第四話 しょうしつ Part5

N「…僕は、夢をみているのか?」

ショウリン「…なんだ?あの3体のポケモンは?ものすごく強いぞ…。」

コバルオン「てい!!」

テラキオン「ふん!!」

ビリジオン「とう!!」

三体のポケモンは、圧倒的コンビネーションで襲い掛かるシャンデラをしり除け、船を護衛しているようだった。

N「…伝説の3闘!!どうしてここに!?」

ゾロア「伝説の3闘…。それって、Nがよく話していた、あの3闘!?」

N「…そうだよ、ゾロア。かつて人間の手で森林火災が起きたとき、3匹が率先してそれを助けたという…あの3闘だよ。」

そう話していると、目の前にコバルオンが降り立った。

コバル「…君がこの中の中心人物。Nというのかい?…他のポケモンと会話ができるとは、不思議な力を持っているね。」

こうして目の前で話しているのに、驚きは隠せないままだった。

N「…コバルオン、どうして僕たちを助けてくれるのですか?」

コバル「イッシュで人間の手でポケモンがピンチになったら、我々はすぐに察することができる。その為に、この森のポケモンたちを助けに来たのだ。」

N「人間の手で…。ということは、この火事はやはり、人の手によるものなのですか!?」

コバル「…説明は後だ。今はこの火事の森を抜けるのが先だ。制裁はそのあと行う。君も手伝ってほしい。」


N「…僕は、どうすればいいのですか?」

コバル「シャンデラや、船に炎が迫ってきたら、そこをすぐに教えてくれ。それに合わせてテラキオンが撃退する。私は斥候を務める。…さぁ行くぞ!!」

そういい、コバルオンは進路上にいる、目の前のシャンデラめがけて飛び出した。

N「…僕が、3闘の役に立っている?」

ゾロア「N!!おいらも役に立つぞ!!」

N「よし!!ゾロア!!一緒に頑張ろう!!」

シャンデラ「ミンナデ、ミンナデセメレバ、コワクナイ。ミンナデ『レンゴク』!!」

そういい、5体ぐらいのシャンデラが、一斉に『煉獄』を放ってきた。

N「右方向から炎が来るよ!!」

テラキ「ホイ来た!!『岩雪崩』!!」

Nの言葉に反応し、テラキオンがシャンデラに立ちふさがる。そして、シャンデラ目掛けて岩雪崩が放たれた。その岩はシャンデラの放った『煉獄』を軽く弾き飛ばし、シャンデラに命中した。

シャンデラ「!!!?」

数体のシャンデラに、岩雪崩がヒットした。当たったシャンデラはその場に倒れこみ、残りのシャンデラは距離をとった。

N「凄い!!テラキオンは凄い力があるんだね!!」

テラキ「おいおい、いくら褒めても、何も出てこないぞ。さぁ、次はどこだ!?」

そういい、テラキオンは俊敏に動き回り、シャンデラたちをけん制した。

ゾロア「船に火が付きそうなんだ!!だれか手伝ってくれ!!」

ビリジ「およびかな?坊や?」

そういい、ビリジオンが颯爽と現れ、水を素早くかけあっという間に鎮火していった。

ビリジオン「おっと、こっちに火の粉が。」

そういい、宙に浮かぶ火の粉を、華麗な動きで全て蹴散らしていった。
それだけでなく、進行先にある障害物を全て華麗にどけていった。

ショウリン「…こいつは凄い!!あのシャンデラを、いともたやすく!!それに、船が消して燃えない!!…これなら、これなら抜け出せるぞ!!っと、…左から2体来るぞ!!」

テラキオン「了解!!」

3闘の一体一体の完璧なコンビネーションが、不可能だと思われた森の脱出を、可能にしてくれる。
迫りくるシャンデラ、炎、障害物、全てを退けながら、確実に進んでいった。
ショウリンも、ゾロアも、Nも、3闘の指示通りに動き、的確に指示を出した。
それに応じるように、3闘も素早く動く。
最早彼らの行く手を阻むものは、何もなかった!!


コバル「…もうすぐ、森を出るぞ!!みんな!!」

テラキ「お!!そいつはめでたいなぁ!!」

ビリジ「やったね。坊やたち。」

ゾロア「やった。やったよ!!N!!僕たち助かるんだよ!!」

N「そうだね!!ゾロア!!」

とうとう船は、森の終わりに差掛り、燃えている森を抜け出そうとしていた。

ショウリン「よし、よし!!このまま下って、別の森に行けば、俺たちきっと助かるぞ!!」

ゾロア「やったぞ!!N!!おいらたち、助かったんだ!!…。N?」

N「…。」

Nは固まっていた。全く動かず。何かをじっと見ているようだった。
その目線の先には、森の出口があり、テントがあった。
そして、テントの外には、ある人物がいた。

N「…お父さん。」

Nは静かな声で、そういった。

N「…ショウリン、ごめん。僕、ここで降りる。」

ショウリン「はい?何を言っているんだ?まだNには手伝って貰いたいんだぞ?どうしたんだ?」

ゾロア「…ショウリン、あそこにNのお父さんがいるんだ。」

ゾロアは、ゲーチスを指さし、そういった。
ゲーチスも、こちらをじっと見てきた。

ショウリン「…そうか、じゃあ、仕方ない。行ってきな、N!!また会おうな!!」

そういい、ショウリンは腕を高く上げて、Nがいなくなることを承諾した。

N「ショウリン…ありがとう。あとはよろしくね。…3闘の皆さんも、ありがとうございました。みんなをよろしくお願いします。」

テラキ「…おう、気を付けてな。」

ビリジ「…もう行ってしまうの?」

コバル「…。」

そういい、Nはテントに近い所で船から降りた。
そしてその足を、テントに向けて歩き出した。



ゲーチス「…来るか。N。お前の進化には、目を見張るばかりだ。」

ダークト「実際に、あの状況でここまでたどり着くとは、尋常でありませんね。」

ゲーチス「今までそういう教育をしてきたのですから、当たり前です。」

そんなことを話していると、Nがとうとう自分の前まで来た。
Nはゲーチスの前で膝をつき、言葉を受ける体勢になった。

ゲーチス「N!よく無事だったな!!心配したんだぞ!!」

N「…ゲーチス様。ありがとうございます。」

ゲーチス「とにかく、さぁテントに入りなさい。何か温かい飲み物位出せるだろう。」

N「…。」

そういい、ゲーチスはNをテントに催促した。…しかし、Nは動こうとはしない。かわりに、口から言葉が出た。

N「ゲーチス様、一つ尋ねたいことがあります。」

ゲーチス「…なんです?」

温かい雰囲気から、急に冷たい雰囲気にゲーチスは変わった。Nは、その雰囲気に耐えながら、言葉をつづけた。

N「…森に、森に火を放つようにしたのは、…ゲーチス様でしょうか?」

ゲーチス「…違う。私ではない。」

N「…では、誰だかわかりますか?」

ゲーチス「アイの女神が、森に火を放ったのです。その火を合図に、一斉にシャンデラが森を燃やすように指示が出ていたみたいです。」

N「…アイの、女神が…。」

Nの表情から、血の気が引いて行った。それをみて、ゲーチスは畳み掛けるように言った。

ゲーチス「…まさか、私が今回の首謀者だと思っているのですか!?そんなわけないでしょう!私は犠牲者だ!!今回の件は、全てアイの女神の仕業だ!!アイの女神は、既にここにきている!!…ダークトリニティ、アイの女神をここに連れてきなさい。」

ダークト「…了承しました。」

そういい、ダークトリニティは姿を消すように歩き、そしてアイの女神をNの前に連れてきた。

アイ「…N?」

アイの女神は、表情のない顔でNを見た。そしてNの顔を見た途端、顔に正気が戻っていった。
そして、Nは表情のない顔で、アイの女神に問いをした。

N「…アイの女神、さっきゲーチス様から全て聞きました。…ゲーチス様が言っていた言葉は本当なのでしょうか?」

アイ「…。ああぁああ。N。あああああああ!!」

アイの女神の顔から、大粒の涙が出て止まらなくなっていた。その顔はNが見た顔の中で一番に崩れているものだった。

アイ「ごめんなさい…ごめんなさい…N。私がぁ、…わたじが火をつけたから、こんなことになってしまって…ごめんなさい!!」

N「…アイの女神。」

アイの女神は、その場に倒れこみ、泣き続けた。ひたすらに、止まらぬ涙を流し続けた。
Nに懺悔するかのように。

N「…。」

Nは、アイの女神に向けていた顔を、ゲーチスに向け、テントに向け、森に向け、そして行く船に向けた。
その顔は、無表情だった。…しかし、その無表情の中には、悲しみ、苦しみ、怒り、嘆き、負の感情が全て詰まった、そんな無表情だった。そしてその中には、諦めの色も見えた。

ゲーチス「わかったなら、さっさと戻りなさい!!N!!これだから貴様は…。」

そういい、ゲーチスはNに大足で近づいた。…しかし次の瞬間、足を止めらざる得なかった。

N「…コバルオン。」

コバル「悪の根源に、制裁を加える!!」

コバルオンが、まるで風のように走り近づいてゲーチスとNの間に入り込み、ゲーチスに向け出現させた巨大な刃を振りかざした。

ガキィ!!

しかし、それをゲーチスがとっさに出した、2頭を持つ黒竜が口で受け止めた。

コバルオン「…2頭の黒竜。ジヘッドか。そんな切り札を隠していたとは。…だが、やれる!!」

ジヘッド「…マスターは僕に素敵なものをくれる。」
「それをやろうとするなんて、許さない!!」

そうジヘッドが言った瞬間、ジヘッドの体は光に包まれた。
その光に、思わず、コバルオンは、後ろに下がった。
それが、ジヘッドを倒せる最後のチャンスだと知らず!!

ゲーチス「…おお!!文献の通りだ!!ジヘッドは、大きな絶望、破壊を目にすると、急速な進化をする!!」

ゲーチスはその光を祝福した。
…そこには、ジヘッドの姿はなく、三つ首をもつ黒龍が、立ちふさがっていた。

サザンドラ「「「サザンドラぁー!!!」」」

その巨大な咆哮が、コバルオンを威圧した!

コバルオン「…バカな!?このタイミングで進化だと!?しかもサザンドラ!?」

サザン「「「おおお!!力があふれるぜ!!今なら何でも敵じゃねぇえええ!!ゲーチス様!!ありがとう!!」」」

サザンドラは、進化した喜びを体いっぱいで表現し、ゲーチスに一礼までしてみせた…!!

コバル「…だが、タイプ的にまだこちらが有利。くらえ!!『聖なる剣』!!」

再びコバルオンは巨大な剣を構えた。…しかし、遅すぎた。何もかも。

サザン「「「くらえええ!!おれの息吹を!!!」」」

サザンドラは3つの口から強力な息吹を放った。それは、コバルオンの放った剣をいともたやすく破壊し、コバルオンに襲い掛かった!

コバル「ぐぅ!!なんだ…この力は!!?」

サザン「「「丸焼きになれぇ!!!俺の火炎!!!」」」

そういい、3つの首は火炎を放った。その炎は、コバルオン目掛けまっすぐに飛んで行った。もう、よけることもかなわない!!

コバル「くっ!そんな。バカな!?」

どごおぉおお!!

炎は、直撃し、全身を燃やした。

N「…!!?」

それをみて、Nは駆け出した。コバルオンに向かって。そして、

N「ゾロア!!」

コバルオン「…ゾロア。まさか私を庇ったのか!?」

ゾロア「え…ぬぅ。」

イリュージョンが解除され、倒れるゾロアをNは手に受け止めた。
ゾロアは全身に炎を浴び、火傷を負い、意識は飛んでいた。

ゲーチス「…コバルオン、今なら捕獲できますね。出し惜しみはなしですね。行きなさい。わが精鋭たちよ。」

そういい、ゲーチスは手元のボールをすべて解き放った。
そのボールには、凶暴な僕が5体隠されていた!!そして、それが今解放され、コバルオンにキバを向いた!

ブロロロロ!!
げろげーろ!!
シャキーン!!
どろろ~ん!!
ぬるぬるぬ!!

コバル「くぅ、今は引くしかないのか!?」

そういい、コバルオンは撤退した。しかし、ゲーチスの6体の猛獣はしつこくそれを追いかけた。
ゲーチスは、それをつまらなそうに見つめた。
しかし、それよりも、こっちをどうにかしなければいけなかった。

N「ゾロア!!ゾロア!!ゾロアあああああ!!!!!」

ゾロアの傷を見る限りかなりの重傷で、今すぐ治療しなければ危なかった。
森での奮闘もたたり、口には言わなかったが、随分とダメージを受けていたのだ。

ゲーチス「さぁ、N。帰りますよ。その雑巾は、捨てていきなさい。」

Nのそんな様子を見ながら、ゲーチスは言葉をかけ手を伸ばした。
…しかし、Nはその手を受け取ろうとしない。
ひたすらにゾロアを抱きしめ、そして目をつぶっていた。
それを見て、ゲーチスは伸ばした手を高く上げた。
…そして、その手が振り下ろされる前に、不思議なことが起こった。
Nが抱いているゾロアに、光が集まっていった。その光は近くにいるゲーチスがとても眩しく思えるほど、光輝きだした。

ゲーチス「何が、起きようとしているのですか!?」

自分の高く上げた手で、思わず目をふさがずにはいられなかった。
そしてその光は、ゾロアの傷ついた部分を照らし出した。そして、光が別の所を照らし出し、最初に光で照らしていた部分の傷が、治っていた。

ゲーチス「…トキワの力。…そうか、やっと覚醒したか!!」

ゲーチスは、歓喜にも似た声と表情を上げた。
ゾロアの全ての傷が治った時、その光は消え、Nは倒れた。


…ここで、僕の記憶は、途絶えた。






ブラック「…。」

ブラックはそこまで読み終え、そして日記を閉じた。
『しょうしつ』のページは、多くの感情の渦だった。
それを普通の人以上に感じ取ることのできるブラックにとって、とても重いものがあった。
…しかし、それを受け止め、理解しようと、必死に務めた。
それには、少し時間が必要だった。
…しかし、理解していった。今まで体験してきたことを元に、Nの気持ちのひもを、一つ一つ解いていき、そして、最終的に行き着いた。

Nが自分に伝えようとしたことに。

ブラック「…そうか。わかったよ。お前の気持ちが。」

そう呟き、しばらくした後、急にブラックは立ち上がった。

ブラック「こうしちゃいられない!早くお風呂に入って、ストレッチをして、早く寝ないと!!明日からまた忙しくなる!!」

そういい、お風呂にはいる準備をし、それが終わった後、自分がきれいに磨いたモンスターボールの一つを手につかみ話しかけた。そのボールは、ダークボールだった。

ブラック「頼んだぞ、ウルル。明日はまずサンヨウに飛ぶぞ!!」


…第四話 しょうしつ END
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テーマ : ポケットモンスターブラック・ホワイト
ジャンル : ゲーム

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プロフィール

しばせんし

Author:しばせんし
↑の犬の飼い主が柴戦士
いーぬは喜びゆきかけまわりー



Hyper-和食見習い小僧の20代が、遊戯王、ポケモン、その他生活の雑談を上げていくブログです。(^O^)/
何か変なところがありましたら、いつでも書いてください。迷惑コメントは容赦なくスパム

現在遊戯王でよく使うデッキは、
・スクラップ
・EMオッドアイズ魔術師
・サイフレーム
・ブラマジ
               です(^O^)/


どうしたらスクラップの良さを残し戦えるかを考えています。
スカイプデュエルも、ツイッターか、コメントで相談してもらえればできる予定。

ポケモンは、とある人の動画をきっかけにやり始めました=^_^=
ウルガモスと、カメックスを
対戦でこよなく愛して使ってます。
いつか対戦実況動画とかとってみたいなとおもっていたら取れました。
ニコニコ対戦実況動画
ダブルバトルもできるよ!!…弱いけど
だけど第六世代になってから、色々と時間が足らない様子。

再現料理も、やりたい年頃。
こう見えても現役調理師なので、
料理スキルはあるはず。
何かしてほしい再現料理がありましたら、コメントお願いします<(_ _)>

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