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【Memory of 『N』】第七話 ○ Part1

…フキヨセシティ。
イッシュの中で特に農業が盛んだったこの町。この町に新風を起こしたのは、マイルという男だった。彼はフキヨセで最強の飛行使いとしてこの町を盛り上げた。…特に評判を呼んだのは、飛行タイプが本来弱点となる、岩・電気・氷を全て無効化するスワンナの秘技。それに対してどれだけ自分たちが戦えるかというトレーナーが殺到した。
そしてジムリーダーを引退した後、今度は『フキヨセ カーゴ サービス』という事業を始めた。それはこの地でとれたもの、主に『新鮮野菜』を運ぶというものだった。この野菜は他国でも非常に喜ばれ、大きな市場を作り出した。
…そして、もう一人、フキヨセを引っ張る若きエースパイロットが、この町にいた。
それがここのジムリーダー、『フウロ』であった。

フウロ「…。ブラック君。遅いなぁ。」


既に日は西に日が沈みかけている。夕暮れももうすぐ終わるそんな時間。滑走路で南東の方角をじっと見つめていた。話では、ブラックはウルガモスに乗ってくるはず。連絡では夕方になる前に来ると言っていたが、既に夕方が終わろうとしている。

フウロ「…ぶっ飛んで、ウォーグル。」

ウォー「ウォー!!」

そういいフウロさんはウォーグルを出し、その背中に乗り込んだ。

フウロ「お願い、飛んで!!」

そう言い、飛び立とうとしたとき、

フウロ「…ごめん!!やっぱりちょっと待って!!ウォーグル!!」

ウォーグル「…うぉ?」

フウロさんの目は、既に薄暗くなっている南東の空に何かをとらえた。常人では捉えることのできないほど、小さな点は、だんだんと大きな点になり、それは大きな太陽蛾の姿に変わっていった。

フウロ「…心配かけせて…。もう。」



ウルガ「ぷぎぃ…。」

滑走につくなりブラックを優しくおろすと、ウルガモスはその場に倒れこんだ。

ブラック「ありがとう。ウルル。…ごめんね、無理させちゃって。」

フウロ「すぐ見せて!!…ウルガモス?大丈夫?」

そういいフウロさんは、飛び疲れて地にひれ伏したウルガモスの具合をすぐに診た。

フウロ「…よかった。疲れているだけね。お腹いっぱい食べて、一日ゆっくり休めば大丈夫そうね。…ブラック君、この子に今日どれだけの距離を飛ばせたの?」

ブラック「…ポケモンリーグから、サンヨウシティ。サンヨウシティからシッポウシティ。そしてシッポウシティからフキヨセシティまで。」

フウロ「!!?そんな長い距離をこの子一人で!!?…明らかに飛びすぎです!!いくらこの子が凄いウルガモスだからって、そんなに飛ばしたらこうなるのは当たり前でしょう!!…それだけ長いフライトをするんなら、ちゃんと長距離飛行ができる飛行ポケモンを、もう一体用意しなさい。でないとこのウルガモス、控えめだから疲れているの隠しちゃうよ。ブラック君の力になりたくてしょうがない子なんだから、君がちゃんと管理してあげなきゃ。」

ブラック「…ごめんなさい。そのうち用意します。」

フウロ「そのうち?完璧主義じゃなかったっけ?」

ブラック「…いえ、この町を立つまでには用意します。必ず。」

フウロ「よろしい。さぁ、すぐにウルガモスをボールに戻して。」

ブラック「はい、戻りましょう、ウルル。」

ウルガ「ぷぎぃ…。」

正論の嵐の前に、ブラックは何も言えない。当たり前といえば当たり前だ。
ブラックの差し出したダークボールに、ウルガモスのウルルは戻っていった。

ブラック「…フウロさん。ありがとうございます。」

ふと、ブラックがフウロさんに頭を垂れてそういった。

フウロ「…へ?…。…は!!」

そして、フウロさんは何かに気づいたようにブラックを見た。その顔はみるみるうちに驚きの表情に変わり、そして叫んだ。

フウロ「きゃぁああああああああああ!!!」

ブラック「へぶしっ!!」

フウロさんの右ストレートパンチが、ブラックの顔に見事にヒットした。ブラックの体は空中で見事にムーンサルトを描き、そして地上に落下した。



フウロ「ごめんなさい…。ブラック君…。」

ブラック「いいえ、いいんです。フウロさんをこうしてしまったのは、僕なんで。」

フキヨセシティのポケモンセンターのソファーで、殴られた所をタブンネに介護されているブラック。そしてそれから少し距離を置いてブラックを見守っている、しょげているフウロさん。と、ジョーイさん。今夜のポケモンセンターには、この三人しかいなかった。

ジョーイ「これで大丈夫ですよ。あとは今夜ゆっくり休みなさい。」

ブラック「本当ですか?」

タブンネ「タブンネ!!」

ブラック「…。」

ジョーイ「じゃあ、私たちは先に休むから、貴方たちもゆっくりやすみなさいね。」

ブラック「はい、ありがとうございました。」

フウロ「おやすみなさい。」

ジョーイ「おやすみなさい。ゆっくり休むのよ。」

タブンネ「タブンネ~。」

そういうとジョーイさんとタブンネは、部屋の奥へ行った。
そしてこの場には、フウロさんとブラックだけになった。
…しばらく沈黙が続いた後、ブラックが気持ちフウロさんに近づき、口を開いた。

ブラック「…フウロさん。」

フウロ「は、はい!?」

ブラック「今日はありがとうございます。急なお願いだったのに、それをOKしてくださって。」

フウロ「いいっていいって!気にしないで!!」

ブラック「…本当に、申し訳ないと思っているんです。僕がフウロさんに初めて会ったとき、いきなりダッシュで駆け寄って、そこで、あの、…急に、付き合ってくださいなんて、今考えると信じられないようなことを…。そのせいで、フウロさんに恐怖心を受け付けてしまって、本当、申し訳ないです…。」

ブラックは、完璧主義のガラにもなく、顔を赤くし口をごもごもさせながら、申し訳なさそうに話した。

フウロ「だから、気にしないでいいって!!本当に!…そんなことより、私もちゃんと調べておいたんだから、…ほら。」

そういいフウロさんはブラックの顔を見ないように、資料を突き出した。
ブラックも、手をだぼつかせながら受け取った。そしてその資料に目を通した途端、目の色が変わった。

ブラック「ありがとうございます!!…流石フウロさんだ!!今日の昼過ぎに頼んだことなのに、もうここまでまとめてあるなんて!!ありがとうございます!!…俺の知りたいところを、的確に書き込んである!!」

資料をペラペラめくるブラックの顔は、とても明るかった。
その様子を見てフウロさんは顔を下に向けた。

フウロ「た、大したことじゃないわよ!!それくらい!!楽勝よ!」

ぐぅうう。

そんな音が突然、ポケモンセンターに響き渡った。

ブラック「!!?」

フウロ「!!?…。うぅ。」

フウロさんの顔がみるみるうちに赤くなっていった。

ブラック「…よし!!では、今日は僕が御馳走します!!ポケモンセンターの共有台所で作れるものを作りますよ!!ちょっと待っていてくださいね!!」

そういうと、ブラックは台所に向かってかけて行った。
一人そこに残されたフウロさんはポツンと座り、料理ができるまで下を見続けているのであった。


…Part2へ続く
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テーマ : ポケットモンスターブラック・ホワイト
ジャンル : ゲーム

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…フキヨセシティ。イッシュの中で特に農業が盛んだったこの町。この町に新風を起こしたのは、マイルという男だった。彼はフキヨセで最強の飛行使いとしてこの町を盛り上げた。…特に評判を呼んだのは、飛行タイプが本来弱点となる、岩・電気・氷を全て無効化するスワンナ...

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しばせんし

Author:しばせんし
↑の犬の飼い主が柴戦士
いーぬは喜びゆきかけまわりー



Hyper-和食見習い小僧の20代が、遊戯王、ポケモン、その他生活の雑談を上げていくブログです。(^O^)/
何か変なところがありましたら、いつでも書いてください。迷惑コメントは容赦なくスパム

現在遊戯王でよく使うデッキは、
・スクラップ
・EMオッドアイズ魔術師
・サイフレーム
・ブラマジ
               です(^O^)/


どうしたらスクラップの良さを残し戦えるかを考えています。
スカイプデュエルも、ツイッターか、コメントで相談してもらえればできる予定。

ポケモンは、とある人の動画をきっかけにやり始めました=^_^=
ウルガモスと、カメックスを
対戦でこよなく愛して使ってます。
いつか対戦実況動画とかとってみたいなとおもっていたら取れました。
ニコニコ対戦実況動画
ダブルバトルもできるよ!!…弱いけど
だけど第六世代になってから、色々と時間が足らない様子。

再現料理も、やりたい年頃。
こう見えても現役調理師なので、
料理スキルはあるはず。
何かしてほしい再現料理がありましたら、コメントお願いします<(_ _)>

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