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【Memory of 『N』】第七話 ○ Part4

フウロ「ぷはぁ。」

ブラック「…うっぷす。」

それぞれヘルメットを脱ぐとき、一言声を漏らしてコックピットから降りた。

フウロ「どう?飛行機でのフライトの感想は?」

笑顔でそう聞いてくるフウロさん。…対してかなり具合の悪そうな顔でブラックは言葉を返した。

ブラック「…凄く、寒いです。…フウロさん、どうしておヘソなんて出していられるんですか?」

フウロ「慣れだよ、慣れ。ちっちゃい頃から、そんな服ばかり着せられて飛んでいたから。上空飛んでいるときでも平気になっちゃった。」

ブラックとフウロは、カナコタウンの大きな空き地に、フウロのプロセラ飛行機で到着していた。…つまるところ、ポケモンで来ることができないなら、いっそのこと飛行機に乗ってしまえばいいじゃないか?という発想だった。

ブラック「…しかし、最後着陸する前にサービスしすぎですよ。くるくる飛ぶなんて反則ですよ…。」

フウロ「あれはね、『ひねり込み』っていう技なの。飛行船同士がドックファイトをするときに必要な技術の一つだよ。…うーん!!やっぱりポケモンの背に乗って飛ぶのもいいけど、自分で飛ぶのもいいねぇ!!」

ブラック「…俺は、ウルルのありがたさを改めて感じますた…。」


ママ「あら、ブラック。本当に飛行機に乗って帰ってきたのね…。」

…気が付くと、ブラックのママが迎えに来ていた。それに気づくや否や、ブラックはママに駆け寄って声をかけた。

ブラック「…いつ頃からいたの?」

ママ「最初から見ていたわよ。ずっと。」

ブラック「…。」

フウロ「本日は色々とお世話になります。」

そんなやり取りをしている二人に、飛行機の固定が済んだフウロが近づき、挨拶をした。そんなフウロさんを、ママはマジマジと見つめた。

ママ「あらあら。フキヨセシティのジムリーダーのフウロさんじゃない!!…こんな別嬪さんな彼女を連れてきちゃって。…ブラックも隅に置けなくなったわね!」

フウロ「!!?」

突然のママの一言に、フウロとブラックの顔は真っ赤になってしまった。

ブラック「こら!!ママ!!」

ママ「あらら、ごめんなさいね。あんまりにも仲が良さそうだったから。からかってみたくなっちゃった!!」

激怒するブラックをしり目に、ママはいつでもマイペースだった。

フウロ「…ふふふ!!」

突然フウロさんが笑い出したことで、ブラックは怒鳴るを止めて、フウロさんの方を見た。

ブラック「…?どうしたんです?フウロさん?」

フウロ「…いやね、いつも完璧主義な君が、お母さんのことを、今だに『ママ』だなんて…。何だか可笑しくてね。ふふふふ!」

ブラック「…へ!!?」

…自分の言っていることの恥ずかしさに気付いたブラックは、再び真っ赤になっていった。

ママ「あらぁ、この子が『ママ』っていうのはいつもの事よ。家にいても、『ママ』は変わらないわよ。」

フウロ「…あら、そうなんですか!…ふふふ。」

そんな時、ママからの追い討ちが炸裂。ブラックは逃げることができない!

ママ「ふふふ。」

ブラック「…ママ!!…いや、お母さん。」

ママ「ママでいいのよ、ブラック。」

ブラック「…うぅ。」

フウロ「ふふ、はははははは!!!」

そうしてとうとう、フウロさんに至っては笑いが止まらなくなる始末。…そんな状況になって、ブラックはもう一種の開き直りの顔になり、呟くように宣告した。

ブラック「…これからちょっと外出してくるよ。…できれば暗くなる前には帰ろうと思うよ。…うん。」



N「ギアル!!ギアル!!どこだ!!ギアル!!」

下っ端A「N様、どうしました?」

N「ギアルが、僕のギアルがいなくなったんだ!!」

下っ端A「…え。」

プラズマ団の城、その廊下で騒いでるN様を見かけた。前ならばそこを通らないように通り過ぎたであろう自分が、態々N様の前に行き、声をかけたことに自分でも驚いた。
そして、事情を知ってもっと驚いた!!あのギアルと、N様は本当に仲が良かった。そんな一人と一匹のポケモンが、急にいなくなるなんてありえない。…そう思えてならなかった。

下っ端A「私も探します!!」

…そして気が付けば、自分の口からそんな言葉が出ていた。…なんでそんなことを言ったのだろうか。…わからない。

N「ありがとう!!」

そうN様が言った時の笑顔を見たとき、なんだかその答えがわかった気がした。
それから、N様と一緒にプラズマ団の城の中を探した。廊下はもちろん、各部屋、細かいところまで全て探した。ご飯も食べず、休憩もせず。

N「ギアル、ギアル…。」

下っ端A「見つかりませんね…。」

…それでもギアルは見つからず、ただ時間だけが過ぎて行った。

N「ギアル…。」

下っ端A「…。」

…途方に暮れかけた、そんな時、ふとしたものを、廊下の隅に見つけた。

下っ端A「…これは。」

それは、何かの計画書のようだった。…ただ、俺はバカだから、見てもサッパリわからなかった。…ただ、頭がいいN様に見せれば、わかると思った。だからそれをN様に見せた。

下っ端A「N様!!こんなものが!!」

N「もの?…。これは…!?」

それを見た途端、N様の顔は途方に暮れていたものから、冷たい怒りをためているような顔になった。…その顔の変化の激しさに、俺はびっくりした。俺の頭の中のN様のイメージは、あのギアルと楽しそうにする姿だった。…それが、こんなに怒った顔になるなんて…。そして、小さな声だったが、俺は聞き逃さなかった。

N「…絶対に、許さない。」



フウロ「ラプラスに乗って、探しに行こう、誰も知らない物語の、つづき♪」

ブラック「…ご機嫌ですね、フウロさん。…ラプラス、実物を一度見てみたいですね。」

イッシュの中で、唯一の水道があるこの道を、フウロさんとブラックはラプラスではなく、ダイケンキに乗って進んでいた。海流が激しいこの水道だが、ブラックは実に手慣れたようにその海流に乗って進んでいた。

フウロ「そうだね。…海のポケモンも、中々いいものだよね。」

そういい、フウロさんはダイケンキの頭を撫でた。

ブラック「…けどフウロさんには、大空をぶっ飛んでいてほしい。そう思うんですよね。」

フウロ「…へ?どうして。」

ブラック「…だって、その空を飛んでいるときの楽しそうな顔が、…うん。」

そこでブラックは、口をごもり、下を向いた。

フウロ「何々?楽しそうな顔がなんなの?」

ブラック「…ああ!!もうすぐ着きますよ!!」

フウロ「あー!!誤魔化した誤魔化した!!」

この真っ赤な顔をフウロさんに見られるのは、恥ずかしかったから。この言葉で、この難を逃れた。

ブラック「…あれが今回の目的地、P2ラボです。」



ヤスオ「ハハハハハハ!!このギアル!!こいつを素材とし!!私の研究成果を見せてやる!!」

ギアル「ギギ、ギギ…。」

そこは研究室だった。ヤスオの。その研究室の中で、ギアルは怪しそうな液体が入ったカプセルの中に入っており、その中で苦しそうにもがいていた。

ヤスオ「安心しろ!!お前の特性は『不思議な守り』にしてやる!!そうすれば、お前はもっともっと!!強くなれる!!そうすれば、N様もきっとよころぶぞおぉおお!!」

ヤスオは、狂ったようにパソコンをいじり、エンターキーを押した。
その瞬間、ギアルの入っているカプセルの中に、電流のようなものが走った。ギアルはそれに苦しむようにもがいた。

ギアル「ギギ、ギギギ…。」

ヤスオ「ハハハハハ!いくらお前が叫ぼうが、お前の主はこないよ!!…これで、俺の復讐は達成される!!俺の研究をズタズタにしたあいつに、俺の有能さを見せつけることによって!!ハハハハハ!!」

研究室の中で、ヤスオの笑い声と、電流音がこだまする。苦しむギアルは、そんな中呟いた。

ギアル「…ギギ、エヌ…。」

…エヌ。
確かに、ポケモンのギアルが、エヌといったのだ。
ペラップみたいに、おしゃべりできるポケモンならともかく、言葉が話せるはずがないギアルが、確かに喋ったのだ。

ヤスオ「…喋った?…んなバカな。」

N「…ヤスオ。」

その冷たく透き通った声が、研究室に響いた。この声…忘れるわけがない!!

ヤスオ「…N…、様?」

研究室の扉をいつの間にか破壊し、扉のあたりに棒立ちになりこちらを見ているN様。…その顔が、今はたまらなく恐ろしかった!!

N「…覚悟しろ。僕はもう、自分を抑えられない。」

そういうと、N様は腰につけているボールホルダーに固定されているボールを一つ手に取り、こちらに向けた。

N「…ゾロアーク、僕に力を貸してくれ。」

そういうと、ボールの中からもう一人のN様が現れた!!?

ヤスオ「えええ、N様が二人!!?」

ゾロアーク「…N。こいつは仕方ない。ここでやらないと、同じことを繰り返すやつだ。」

ヤスオ「ヒイイイイイイイイイイイ!!!コイツモ、シャベッタアアアアアアア!!!」

N「…ナイトバースト。」



ブラック「…ここは、大当たりでしたよ。フウロさん。…フウロさんの言葉を信じて、ここまで来てよかった。」

フウロ「…ブラック君。」

ブラックはラボの中の物をさわり、そのたびにしかめ面、苦しそうな顔、泣きそうな顔になったりとして、見ているこっちが辛くなるようだった。

ブラック「…まぁ、それとは別の、あいつの悲しみの記憶も手に入っちゃいましたけど。」

隠していてもしょうがないと思って、そういった。

フウロ「…ブラック君。」

…失敗だった。そう思った。だってそういったとき、もっともっと悲しそうな顔になってしまったのだから。
…あなたには、そんな悲しそうな顔をしてほしくない。…こんな状況でも、ブラックはそう思った。だって、あなたがポケモンバトルをしているとき、空を飛んでいるとき、そんな時ふと見せるその眩しすぎる美しい笑顔が、

…好きだから。


…第七話 ○ END
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テーマ : ポケットモンスターブラック・ホワイト
ジャンル : ゲーム

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まとめtyaiました【【Memory of 『N』】第七話 ○ Part4】

フウロ「ぷはぁ。」ブラック「…うっぷす。」それぞれヘルメットを脱ぐとき、一言声を漏らしてコックピットから降りた。フウロ「どう?飛行機でのフライトの感想は?」笑顔でそう聞いてくるフウロさん。…対してかなり具合の悪そうな顔でブラックは言葉を返した。ブラック...

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プロフィール

しばせんし

Author:しばせんし
↑の犬の飼い主が柴戦士
いーぬは喜びゆきかけまわりー



Hyper-和食見習い小僧の20代が、遊戯王、ポケモン、その他生活の雑談を上げていくブログです。(^O^)/
何か変なところがありましたら、いつでも書いてください。迷惑コメントは容赦なくスパム

現在遊戯王でよく使うデッキは、
・スクラップ
・EMオッドアイズ魔術師
・サイフレーム
・ブラマジ
               です(^O^)/


どうしたらスクラップの良さを残し戦えるかを考えています。
スカイプデュエルも、ツイッターか、コメントで相談してもらえればできる予定。

ポケモンは、とある人の動画をきっかけにやり始めました=^_^=
ウルガモスと、カメックスを
対戦でこよなく愛して使ってます。
いつか対戦実況動画とかとってみたいなとおもっていたら取れました。
ニコニコ対戦実況動画
ダブルバトルもできるよ!!…弱いけど
だけど第六世代になってから、色々と時間が足らない様子。

再現料理も、やりたい年頃。
こう見えても現役調理師なので、
料理スキルはあるはず。
何かしてほしい再現料理がありましたら、コメントお願いします<(_ _)>

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