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【Memory of 『N』】第十話 決戦 Part1

…これから記される物語は、既に過去の出来事。過去にイッシュで二人の男が、真の英雄を求めて戦った記録である。


ブラック「…これが、俺の覚悟だ。N。」

N「…なるほど。」

マスターボールを使い、目の前のレシラムを捕獲するのに成功したブラックは、ゼクロムを引き連れているNをみてそういった。

N「…そうか。真実を追い求める英雄にその力を貸すと言われているレシラムが、君の力を認めともに歩むことを決めたか…。」

…そう、例え人が技術の粋を集めて作り出したマスターボールでも、捕獲するものの心がなっていなければ、レシラムは捕獲できなかったであろう。ブラックはここに来るまでに全ての覚悟を決め、全力でNを止める為にきた。その心があったからこそ、レシラムはブラックに力を貸すことを認めたのであった。

ブラック「…そうだよ。N。俺はレシラムの、真実の力を手に入れた。お前は理想の力、ゼクロムを。…これで、俺も英雄にたる力を手に入れた。…これで、お前と本気の戦いができる!!」

ブラックは、手に握ったマスターボールをNに見せるように向け、高らかと宣言した。

N「…ちょっと待つんだ。ブラック。」

ブラック「…え?」

手を前に出しブラックを制止しながらNは、ゼクロムを自分がいた場所に待機させ、こちらに歩いてきた。

N「…腰についているモンスターボールを全て見せてくれ?」

ブラック「…なんでだ?」

突然のNの申し出に、戸惑いを隠せないブラック。しかし何か悪いことをするようには見えなかったので、6個のボールを全てNに見せた。

ブラック「…ほら、これでいいか?」

N「さて…。」

そういうとNは目を閉じ、手のひらをボールに向けて意識を集中した。
…その瞬間、ボールが光に包まれていった。…そして光が収束し、全てボールに吸い込まれた後、Nは手を離しこういった。

N「君のポケモンが傷ついている。…そんな相手に勝っても無意味だ。」

ボールから伝わるポケモンたちの思いは、健康そのものを示していた。…つまるところ、Nが自分の力を使って、ポケモンを回復させたのだ。

ブラック「…あ、ありがとう。」

N「どういたしまして。」

そんなやり取りをしNはブラックから離れ、待機させているゼクロムに向けて歩き出した。…しかし、そこでブラックが言葉をかけた。

ブラック「…N。…いや、『ナチュラル・ハルモニア・グロピウス』。」

N「…。」

ブラックのその一言に、Nは歩みを止め振り返った。

N「…なぜ、君がその名前を?」

ブラック「…何事にも完璧であれ。家の家訓なもんでね。」

そういいブラックはにやにや笑う。そんなブラックをNは睨みつけた。

N「…。」

Nの目線から顔をそらすように一度下を見た後、Nの方を向き話した。

ブラック「…この名前を知るには、一苦労したよ。…この名前を教えてもらったのは、他でもない。君のお母さんだ。」

N「!!?君が、僕の母を知っているというか!?…僕でさえ、どこにいるのかわからなかった母を!!?」

Nの慌てぶりから、これがいかに大変なことかわかるようだった。

ブラック「…お前の母親は、お前の近くでいつもお前の事を心配して、見守ってきた。…それだけはお前に伝えておくよ。」

N「…近くでいつもだと!?」

ブラック「…そんなことはどうでもいい。ナチュラル。俺はお前に言いたいことがある。」

N「どうでもいいわけないだろう!!なんなんだ君は!?」

激号するNに、ブラックは静かに、大きな声で言った。

ブラック「英雄になり、英雄を止めるものだ。」

N「…。」

その言葉の重みに、Nも元に戻り、静かになった。…その様子を見て、ブラックは静かに、言葉をつづけた。

ブラック「俺はお前のやろうとしていること…『ポケモンの解放』は、絶対に間違っていると思う。そんなことはナチュラル、お前自身だって心のどこかで気づいているはずだ。」

N「そんなことはない!!ポケモンは、人と一緒にいると苦しみ、そして傷ついていくんだ!!」

ブラック「…本当にそうだと思うか?…今までお前は、所々俺と鉢合わせしながらイッシュを旅してきた。…その中でお前が見てきたものはなんだ?…勿論、全てのポケモンと人がうまくいっているとは言えないさ。…だが多くの人はそうじゃなかったろ?お互いに支えあい、力と知恵を合わせ合い、そして歩んできた!!それを他でもない、お前自身の目で見て、感じてきたはずだ!!」

ブラックはあくまで心の通った目でNを見続け、そして訴え続けた。…Nが今まで目をそらしていたことを、一番聞きたくない言葉を、認めてしまいたくない言葉を、立て続けに言い放った。…それがたとえどんなにつらい言葉になろうとも、今頂点に近い力を持っているNに伝えられるのは、自分だけだったから。…言いたくない言葉を言い続けた。

N「違う!!全てのポケモンは、解放しなければ、一生その身に自由を宿すことなんかできないんだ!!」

ブラック「…まだ言うか。…お前だって、ずっと一緒にいて、支え合ってきただろう?ゾロアと、ナチュラル、お前で。」

N「!!?」

…Nの部屋に入った時感じた記億。それは小さいころからゾロアとNでお互いに支え合って生きていた記憶。…どんなにつらいことがあっても、お互いに近くにいて励まし合ったからこそ、前を向いて歩いてきた記憶。…自分が持っている切り札を、ブラックは切った。

N「…五月蠅い五月蠅い五月蠅い!!この完璧主義者が!!僕の事を『ナチュラル』っていうの、やめろ!!…それに今更、後戻りなんかできないんだ!!」

そういうNの瞳には、涙が浮かんでいた。…Nだって、自分のやっていることは間違いだとわかっているのだ。…だけどもう、やめることができない!もう英雄になってしまった!!そのまま行くしかない!?…止まらないし、戻ることができない!!

ブラック「いいや、まだ戻れる!!俺がお前に勝って、『真の英雄』になれば!!全てチャラにできる!!やり直すことだってできる!!心配するなN!!やり直せないことはない!俺が保証する!!」

N「英雄はただ一人!!それはこの僕だ!君じゃない!!君みたいな完璧主義者で、人の気持ちに鈍感になりがちで、後ろを振り向くことのできない人間には、決してなれやしないさ!!」


ブラック「なんだと!!?…この勘違い天然僕っ子め!!お前だって、超天才肌で、早口『だのに』で、いつまでも過去の鎖から自分自身を解放しようとしないしみったれた人間じゃないか!?そんなのにこのイッシュをハチャメチャにさせてたまるかってんだよ!!そんな事よりお前にはもっともっとやれることがあるんだから、そっちやれってんだよ!!」

N「なんだと!!?ポケモンを回復させたり、ポケモンと話したり、未来を見通すこともできないくせに!!」

ブラック「なんだと!!?自分自身の心に完璧に把握できないくせに!!大体、未来が見えるならこれからの戦いの結末を見てみろよ!!」

N「なんだと!!?僕には、未来が見える!!絶対に勝つ!!君、ブラックに!!最後にダイケンキとゾロアークの対決になって、君は敗れる!!」

ブラック「へ、だったらそんな未来、俺がぶっ壊してやんよ!!」


お互いに子供のようなののしり合いになっていた。…しかし、それでいいのだ。今二人は、お互いの心の全てをさらけ出し、全てをぶつけ、全力で戦おうとしている!!お互いに持てるものを全てかけて!!

N「この…ブラックゥウウウウウウウウウウウ!!!」

ブラック「この…エヌゥウウウウウウウウウウウウウウウ!!!」

ゼクロ「バリバリッシュ!」
レシラ「ンバーニガガ」!


二人の咆哮に共鳴するかのように、二匹の伝説のポケモンはボールから出てきて向かい合い、相手を威圧するかのように猛々しく吠えた!

…今まさに、イッシュの真の英雄を決める戦いが、始まろうとしていた。


N「ゼクロム!!クロスサンダー!!!」
ブラック「レシラム!!クロスフレイム!!!」



…Part2へ続く
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テーマ : ポケットモンスターブラック・ホワイト
ジャンル : ゲーム

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まとめtyaiました【【Memory of 『N』】第十話 決戦 Part1】

…これから記される物語は、既に過去の出来事。過去にイッシュで二人の男が、真の英雄を求めて戦った記録である。

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しばせんし

Author:しばせんし
↑の犬の飼い主が柴戦士
いーぬは喜びゆきかけまわりー



Hyper-和食見習い小僧の20代が、遊戯王、ポケモン、その他生活の雑談を上げていくブログです。(^O^)/
何か変なところがありましたら、いつでも書いてください。迷惑コメントは容赦なくスパム

現在遊戯王でよく使うデッキは、
・スクラップ
・EMオッドアイズ魔術師
・サイフレーム
・ブラマジ
               です(^O^)/


どうしたらスクラップの良さを残し戦えるかを考えています。
スカイプデュエルも、ツイッターか、コメントで相談してもらえればできる予定。

ポケモンは、とある人の動画をきっかけにやり始めました=^_^=
ウルガモスと、カメックスを
対戦でこよなく愛して使ってます。
いつか対戦実況動画とかとってみたいなとおもっていたら取れました。
ニコニコ対戦実況動画
ダブルバトルもできるよ!!…弱いけど
だけど第六世代になってから、色々と時間が足らない様子。

再現料理も、やりたい年頃。
こう見えても現役調理師なので、
料理スキルはあるはず。
何かしてほしい再現料理がありましたら、コメントお願いします<(_ _)>

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