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【Memory of 『N』】第十話 決戦 Part2

バリバリバリバリ!!

ゼクロムの尾の部分の発電装置が、急速に動き出した。その動きに連動し体全体を覆うテラボルテージが、力をどんどん高めていく。そしてものの数秒で、ゼクロムの体は青き電光に包まれた。その姿は宛ら青き雷の太陽だった!!

ゴオオオオオオオ!!

レシラムもゼクロムと同じように猛っていた。
尾の部分の燃焼加速装置がうねりを上げて動き出し、周りの温度がどんどん上がっていった。これもゼクロムの特性、『ターボブレイズ』によるものだろう。そしてその炎を天に集約し、まるで太陽のような巨大な炎の塊を頭上に生み出した!!
…とても人一人の力に余る伝説の二つの力が、今ぶつかり合いその優劣を決めようとしていた!!

N「いけぇええええ!!!」
ブラック「いけぇええええ!!!」


二人の掛け声を合図に、二体の伝説ポケモンは動き出した!!
ゼクロムはその巨体に似合わぬスピードで滑るように高速飛翔し、レシラムに向かって突撃した!!そしてレシラムはそれに合わせるように、ゼクロムの体に炎の塊を勢いよくぶつけた!!


ドゴーーーーン!!


二体の全力のぶつかり合いは、衝撃となってこの城に響き渡った!!
地面は揺らぎひび割れ、大気は震え熱くなり、光は目映く周りを突き刺した!!Nとブラックは、そこに立っていることだけでも辛い状況を強いられた!!

N「ぬぅううう!!!」

ブラック「うわぁああ!!!」

ゼクロ「バリバ…。」

レシラ「モエール…。」

二匹は力の放出を止め、一度距離をとった。…どちらもドラゴンタイプなので、それぞれの一撃には耐性があるが、とても無傷で済むような技のぶつけ合いではなかった。

N「…ハハハ!!どうやら、君のレシラムの方が傷ついているね。どうやら、少しの間だけゼクロムを引き連れて戦ってきた僕の方が、強かったみたいだね!!!」

ゼクロ「バリバリダー!!」

ブラック「…。…どうやら、そのようだね。」

レシラ「モエールワ!!」

Nの言うとおり、わずかだがゼクロムのほうが優勢に見えた。…ブラックは先ほどこのレシラムを捕まえたばかり。…対してNは、この戦いをする前からゼクロムを引き連れ、戦っていた。…ここにきて経験値の差が出ていたのだ。
二体の龍は、距離を取りつつもお互いを睨みつけ、咆哮を上げ牽制し、自分の主の次の支持を待っていた。

ブラック「…だが、その程度の事、なんも問題はない!!」

N「強がりを!!」

ブラック「レシラム!!クロスフレイム!!」

   N「ゼクロム!!クロスサンダー!!」


二人は一瞬の呼吸を置いて、そのあと第二撃を命じた。

レシラ「モエールワ!!」
ゼクロ「バリバリダー!!」

再び二体は力を貯め、激突の体制をとった。そしてゼクロムは再び青き太陽に、レシラムは太陽の使い手になり、大きく衝突した。

ドゴーーーーン!!

再びフィールドに、衝撃と表現しうるあらゆるものが走り去った。

ブラック「いえけええええ!!!」

N「無駄だだぁあああ!!」


ゼクロ「バリバリッシュ!」

レシラ「ンバーニガガ!」

二匹の龍は咆哮し、お互いの力をぶつけ合った。
…そして力の衝突は終わり、再び二体の龍は距離を取った。
…その姿は、どちらも傷ついているが、先ほどと比べレシラムの方が傷つているように見えた。

ブラック「もう一発行くぞ!!レシラム!!」

レシラ「ンバーニガガ!!」

N「無駄無駄だ!!ゼクロム!!打ち倒すんだ!!」

ゼクロ「バリバリッシュ!」

三度目になる龍の衝突。再び炎と雷の頂点に立つ力が激突した。先ほどと同じ、いや、それぞれの技の効果により、先ほど以上に強い衝撃が、フィールドを駆け巡った。

ゼクロ「バリバリバリ!!」

レシラ「…ンガガ、ガガ!!」

…やはりというべきか、ゼクロムと比べレシラムの方がレベルの差分、ダメージをおおくけて、ゼクロムに少し押し負けている感がある。…だがそれでもブラックは強くレシラムを応援した。

ブラック「んぐぅううう!!…いけ、行くんだぁあああ!!」


N「…。(何故?何故ブラックはひたすらに真正面からのぶつかり合いでせめてくるんだ
!?)」

そんな二匹の龍のぶつかり合いを見て、Nは疑問を抱かずにはいられなかった。…何故なら、現時点でのゼクロムとレシラムのレベルの差は歴然で、ただひたすらに真正面にぶつかり合う戦いなら、明らかにブラックの方が、分が悪いからだ。…現に、レシラムはゼクロムよりも多くのダメージを受けている。…このままお互いにぶつかり合って言ったら、間違いなくレシラムが先に倒れる。…それがわかっているのに、なぜブラックはこの無意味なひねり手無しの激突を繰り返すのか?

ブラック「頑張れレシラム!!もっと力を振り絞るんだ!!」

レシラ「ンガガー!!」

ブラックの掛け声に反応し、レシラムの力を振り絞り、ゼクロムに炎を放つ!!まるでその思いが力となって、ゼクロムの進撃を押しとめているようだった。
…しかし、そんな姿のブラックを見ていれば見ているほど、Nはわからなくなっていた。

N「…。(今まで僕が見てきたブラックの戦い方は、ポケモンの長所となるべく部分を最大限にまでと言えるほど引出、それで自分の短所を見せずに翻弄し、押し切る。自分が苦手な相手だったら、苦手を克服するようなバトルをする。…そんな奴だ。つまり、ここで彼がとる選択肢は、苦手を克服する。…力の差を埋めることだ。…しかし、こんな真正面のぶつかり合いでは、間違いなく力の差は埋まらない。勝つことはできない!!…一体何を企んでいるんだ!?ブラック!!)」

そしてまた、ぶつかり合った龍が再び距離を取り、お互いをけん制し合った。
やはりというべきか、ゼクロムと比べ、レシラムの方が体力的にもきつそうになっていた。

ブラック「ひるんじゃだめだ!!レシラム!!もう一度、クロスフレイム!!」

レシラ「…はぁ。はぁ。モエールワ!!」

4度目のとなるブラックの指示に即対応し、レシラムは再び炎を猛らせた。

N「…バカな!!?どうして君は、勝ち目の見えないこんなぶつかり合いで勝負を決めようとするのだ!?…それでは君は僕に絶対に勝てない!!…それなのに、どうして!!?」

ブラック「…そんなの、やってみなくちゃわからないだろう!?N!!」

N「(なんなんだ!?…そんなセリフ、君が言うと一番似合わない!!…君は元々、絶対に乗り切れることしか信じない男だろ!!…しかしだからこそわからない!!…ブラックはこんなにも自信に満ち溢れた表情で、こんな衝突を繰り返すことができるんだ!?…僕にはわからない!!)」

ブラック「悩んでいる暇なんかないぜ!!N!!」

N「く、クロスサンダー!!」

ゼクロ「バリバリダー!!」

再び、二体の龍がぶつかり合い、そして先ほどと同じように離れた。
…明らかにレシラムの方がダメージを受けているのは誰の目で見ても明らかだった。…しかしゼクロムの方も大分ダメージを受けているようであった。

N「…くぅ。ゼクロム、大丈夫か。」

ゼクロム「バリバリバッシュ…。」

恐らく、次のぶつかり合いで最後になるだろう。…それでレシラムは倒れ、ゼクロムが生き残る。…ゼクロムを消耗させることはできるが…そんなことの為にレシラムを使い切るのか、ブラック!?

N「ブラック、こんな負けるのがわかっているぶつかり合いをして、何の意味があるんだ!?」

Nはとうとう我慢できず、ブラックにその真意を求めた。…しかし、ブラックが静かに口にした言葉は、あまりにも先ほどとはかけ離れた言葉だった。

ブラック「…レシラム、『竜の息吹』。」

レシラ「モエールワ!!」

その声に反応し、レシラムは即座に『竜の息吹』を放つ体勢を取り、ゼクロムに向かって放った!!

N「何!?くぅ、ゼクロム、『思念の頭突き』!!」

突然の思いがけないブラックの攻撃に、咄嗟にゼクロムがすぐ出せる技を指示することしかできなかった。

ドカン!!

…先ほどと比べると少し控えめな衝撃がとぼばしった。今度はレシラムの息吹と、ゼクロムの懇親の頭突きが、ぶつかり合ったのだ。…先ほどまでの炎と雷の激突と比べると、あまりにも拍子抜けな音だった。

…しかし、これが二匹の伝説の龍の最後の衝突だった。

ゼクロム「…バリバリ…ダ。」

レシラム「…モエール…ワ。」

ドシン!!

お互いに何度も何度も激しい衝突を繰り返し、まるで世界を砕くような衝撃を走らせ続けた二匹の伝説の龍が倒れた、あまりにもあっけない瞬間だった。

ブラック「…戻れ、レシラム。…ご苦労だった。」

ブラックはあくまで静かに、レシラムを労るようにボールに戻した。そしてそのボールを腰のボールポケットに装着し、すぐに次のポケモンのボールを用意した。…その様子から、Nの中で一つの結論が出た。

N「…ブラック、お前、最初からこの対決には、勝つつもりがなかっただろ!!?」

…そりゃそうだ。勝てないなら、引き分けを狙いに行く。…ブラックならそう考えるだろう。…僕はどうしてそこに気が付かなかったんだろう。

ブラック「…そうだ。この二匹の龍の激突は、最悪相打ちに持って行ければいいと思っていた。」

N「…最初の激突で僕のゼクロムとの経験値の差を瞬時に読み取った君は、君のレシラムの『竜の息吹』で、確実に僕のゼクロムが倒せ、尚且つレシラムが倒れないギリギリの所を狙っていたんだな!!…ドラゴンタイプにドラゴン技は威力が二倍…。…やられたよ。」

…全てが分かった今では、彼がどうしてあんな真正面からの衝突をつづけたのがわかった。…僕が別の行動を指示するのを恐れていたためだ。

ブラック「…お前のゼクロムが、『光の壁』みたいな厄介な技や、俺の計算を狂わせる圧倒的な一撃、『ギガインパクト』の類を使ってきたら困るからな。…その為には、『クロスフレイム』で強引に抑え込むほかなかった。」

…常に完璧であれ。まさにこの男は、このバトルでも、それを証明して見せたのだ。…結果的に僕はパーティの中の一番の戦力を失った。…一方ブラックは、伝説とはいえ今捕まえたばかりの、まったく不慣れなポケモンで、僕の一番の戦力を停止させたのだ。…脱帽せざる負えない。

N「…ふふふ。ハハハハハハハ!!流石僕が認めた男だよ!!君は!!僕がいかにして勝つかを考えているとき、いかにして損害を抑え戦うかを考えていたなんて!!」

ブラック「…もしゼクロムがこの戦いで倒せなかったら、俺の残りの5体のポケモンの負担は、かなり大きくなる。…それだけは避けたかった。そうなるぐらいなら、伝説とはいえ慣れていないレシラムとが相打ちしてくれた方が、俺はいいと思っただけだ。…レシラムも、別に反対はしなかったしな。」

つまりそれは、レシラムでさえも、そんな考えのブラックに賛同し、喜んで相打ちの道を選んだということか!!

N「なるほど!!伝説のポケモン1体を生かすことより、自分の手持ち5体を生かす方を選んだか!!それもいい!!それでこそ、倒しがいがある!!」

この破天荒な相手を!!…この完璧な相手を全力でねじ伏せてこそ!僕の英雄たるものは証明される!!…そう改めて感じさせてくれるとは!!

ブラック「…ここからが、本当の戦いだ。俺の鍛え上げたパーティが、お前を倒す!!」

君の選りすぐりの5体に、僕も選りすぐりの5体で応えよう!!どちらが本当に強いか!!どちらが本当に英雄たる素質を試せるのは、やはりこの男しかいない!!

N「それは無理だね!!未来は既に決まっている!!君の敗北という形でね!!」

ブラック「…ふっ。それこそやってみなくちゃわからないだろ?…いけ、俺の次のポケモン!!」

N「全力で倒してあげるよ!!頼んだよ!!僕のトモダチ!!」

そういい、お互いに次のポケモンが入ったボールを投げ合った!!


…Part3へ続く
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テーマ : ポケットモンスターブラック・ホワイト
ジャンル : ゲーム

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まとめtyaiました【【Memory of 『N』】第十話 決戦 Part2】

バリバリバリバリ!!ゼクロムの尾の部分の発電装置が、急速に動き出した。その動きに連動し体全体を覆うテラボルテージが、力をどんどん高めていく。そしてものの数秒で、ゼクロムの体は青き電光に包まれた。その姿は宛ら青き雷の太陽だった!!ゴオオオオオオオ!!レシ...

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しばせんし

Author:しばせんし
↑の犬の飼い主が柴戦士
いーぬは喜びゆきかけまわりー



Hyper-和食見習い小僧の20代が、遊戯王、ポケモン、その他生活の雑談を上げていくブログです。(^O^)/
何か変なところがありましたら、いつでも書いてください。迷惑コメントは容赦なくスパム

現在遊戯王でよく使うデッキは、
・スクラップ
・EMオッドアイズ魔術師
・サイフレーム
・ブラマジ
               です(^O^)/


どうしたらスクラップの良さを残し戦えるかを考えています。
スカイプデュエルも、ツイッターか、コメントで相談してもらえればできる予定。

ポケモンは、とある人の動画をきっかけにやり始めました=^_^=
ウルガモスと、カメックスを
対戦でこよなく愛して使ってます。
いつか対戦実況動画とかとってみたいなとおもっていたら取れました。
ニコニコ対戦実況動画
ダブルバトルもできるよ!!…弱いけど
だけど第六世代になってから、色々と時間が足らない様子。

再現料理も、やりたい年頃。
こう見えても現役調理師なので、
料理スキルはあるはず。
何かしてほしい再現料理がありましたら、コメントお願いします<(_ _)>

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