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【Memory of 『N』】第十話 決戦 Part8

ゲーチス「私の目論見が!世界の完全支配がっ!!」

ブラック「…ふぅ。戻れ。」

最後の手持ちがブラックのポケモンに敗れたゲーチスは叫んだ。

ゲーチス「…どういうことだ?この私はプラズマ団を作り上げた完全な男なんだぞ!世界を変える完全な支配者だぞッ!?」

ゲーチスはその場に膝をつき、そんな戯言を吐いた。…アデクは、そんなゲーチスに目もくれず、Nに語りかけた。

アデク「さてNよ……。今もポケモンと人は分かれるべきだと考えるか?」



N「…。」

一同が見守る中その問いにNは顔をそらし、答えなかった。

ゲーチス「……ふはは!英雄になれぬ私が伝説のポケモンを手にする……。その為だけに用意したのがそのN!!
言ってみれば人の心を持たぬバケモノです。そんな歪な人間に話が通じると思うのですか?」


その発言に、チェレンが動いた。

チェレン「…アデクさん。こいつの話を聞いてもメンドーなだけです。
…こいつにこそ、心がないよ!」

アデク「そうだな……。本当に哀れな者よ。」

ブラック「…。」

三人は哀れな者の顔をそれ以上何も言わず、ただみた。

ゲーチス「…やめろぉ。私は完璧な男だ!!…そんな侮蔑でも、怯えでもない、憐れむ目で私を見るのをやめろぉ!!やめるんだぁああ!!」

そんな奴の事は置いといて、アデクはNに語りかけた。

アデク「…Nよ……。色々思うことがあるだろう。だがお前さんは決してゲーチスに操られ理想を追い求めたのではなく、自分の考えで動いたのだ!…だからこそ、伝説のポケモンと出会うことができたではないか!」

N「…だが、僕に英雄の資格は、ない!」

Nの怒るような声色の発言に、あくまで顔優しく、アデクは語りかけた。

アデク「そうかあ?伝説のポケモンと共にこれからどうするか……。それが大事だろうよ!」

N「わかったような事を。…僕には今まで確固たる信じるものがあった。今までお互い信じるモノの為に争っていた。…だが、ゲーチス様は嘘をついていた!!僕が信じるモノなんて、存在しなかった!!僕の事を愛してはいなかった!!だのに!何故!」

Nは本気の声でしゃべっていた。いつもよりより早口に、より声大きく高く!!

アデク「Nよ……。お互い理解し合えなくとも否定する理由にはならん!」

N「ゲーチス様こそ、…いやこの男こそ否定しないで、どうするんですか!!あなたは!!?」

…こんな風に話すのも無理もない。Nは今、人生の中で一番の苦境に立たされている。…だからこそ、アデクは多くを語らず、この場を去ることにした。

アデク「…そもそも争った人間のどちらかだけが正しいのではない。…そもそもどちらも正しく、どちらも間違っていることすらある。…それを考えてくれ。」

ゲーチス「うぁ、何をする!!私に触れるな!!離れよ!!」

チェレン「…行きますよ。アデクさん。」

アデク「…ああ。」

狂乱するゲーチスを捕まえ、二人はフロアの入り口の方に歩いて行った。
…そして、フロアには、ブラックとNだけが残った。


N「……君に話したいことがある。」

ブラック「…なんだ?」

N「…。」

ゲーチスが連行されてから、しばらくたってからだろう。Nがこちらに近づいてきて、そういってきた。Nはそう言いながらも、何も言わず歩き出した。その歩みは、フロアの玉座がある方だった。何も言わずブラックはその歩みに自分の歩みを合わせた。


N「君と初めて出会ったカラクサタウンでのことだ。
君のポケモンから聞こえてきた声が僕には衝撃だった……」

Nは語りだした。ブラックの方をみず、ただひたすら前をみつめて。

ブラック「…マルルと俺が出会ったばかりのころだな。…あいつがあの時、なんて言っていたんだ?」

そう聞き返すと、Nはブラックの方を見て言った。

N「…何故ならあのポケモンは、君の事をスキといっていた……一緒にいたいと言っていたから」

ブラック「…あのマルルがねぇ。」

そう言い終えると、再びNは歩き出した。それについていくように、ブラックもまた歩き出した。
玉座の少し前についた。…そこには玉座はなく、後ろの壁には真っ白な空へと続く穴だけが開いていた。
Nはそこで立ち止り、一度ブラックの顔を見てから、色々思い出すように考え、そして下を見ながら言った。

N「……僕には、理解できなかった。世界に人の事をスキなポケモンがいるだなんて。それまでそんなポケモンを僕は知らなかったからね……。」

ブラック「…。」

今度はブラックの顔を見て言った。

N「それからも旅を続けるほどに、気持ちは揺らいでいった……。心を通い合わせ助け合うポケモンと人ばかりだったから。だからこそ、自分が信じていたものが何か確かめる為キミと戦いたい……同じ英雄として向き合いたい。そう願ったが……。」

再び歩き出した。その足はか細いが、しっかりと前へ大地を踏みしめ、一歩一歩力強く進んでいた。…そして二人は、空の穴まで来た。

N「ポケモンの事しか……いやそのポケモンの事すら理解していなかった僕が……多くのポケモンと出会い仲間に囲まれていた君に適う筈がなかった……。」

ブラック「N…。」

そう言い終えると、ブラックの顔を見て一度笑ったNは、空の穴のすぐそこまで歩いた。Nの目の前には、無限なる白い空の世界が広がっていた。

N「……さてチャンピオンはこんな僕を許してくれたが……僕がどうすべきかは僕自身が決めることさ……おいで!!ゼクロム!!」

ゼクロ「バリバリダー!!」

そういうと、Nは空の穴にゼクロムを出した。
そして振り返り、ブラックの方を見て言った。

N「ブラック!!君は、自分の夢がないって言ったね!!?」

ブラック「…ああ!!俺には今夢がない!!将来何をするべきなのか、それは決まっていないんだ!!」


完璧にこだわり、完璧なことを常に追い求める彼に、夢はなかった。自分の目の前にあるものを完璧にやる。…それだけのことを常にこなして今まで生きてきた。だからこそ、普通の人が夢見る夢なんて、持っているはずがなかった。
…だからこそ、友はここで言うのであった!

N「君よ……夢を持て!その為に信じる道を行け!そしていつか必ず夢を実現するんだ!…それがトモダチの君に言ってあげられる僕の唯一の事だ!!」

ブラック「…N。」

Nは、笑っていた。その顔は後光に照らし出され非常に見えづらくなっていたが、確かに笑っていた。そしてその顔は、輝きに満ちていた。希望に満ちていた!
…満足したような顔になったNは、ブラックの顔をしっかりと見据えて、最後の言葉を口にした。

N「それじゃ……サヨナラ……!」

ゼクロ「バリバリダー!!」

そういうと、空の穴に待機させておいたゼクロムに飛び乗った。ゼクロムのテラボルテージが、加速のエネルギーとして尾に集まった。けたたましい音と共にそのエネルギーで加速したNを乗せたゼクロムは、どこかに飛び去ってしまった…。

ブラック「…ああ、またな。…おい!!」

聞こえないとわかっていても、ブラックは叫んだ。…いつかどこかで必ず会える、同じ友に向かって!!

ブラック「お前も新しい夢!!見つけろよ!!ナチュラル!!俺も必ず、見つけるから!!」


…第十話 決戦 END
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テーマ : ポケットモンスターブラック・ホワイト
ジャンル : ゲーム

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プロフィール

しばせんし

Author:しばせんし
↑の犬の飼い主が柴戦士
いーぬは喜びゆきかけまわりー



Hyper-和食見習い小僧の20代が、遊戯王、ポケモン、その他生活の雑談を上げていくブログです。(^O^)/
何か変なところがありましたら、いつでも書いてください。迷惑コメントは容赦なくスパム

現在遊戯王でよく使うデッキは、
・スクラップ
・EMオッドアイズ魔術師
・サイフレーム
・ブラマジ
               です(^O^)/


どうしたらスクラップの良さを残し戦えるかを考えています。
スカイプデュエルも、ツイッターか、コメントで相談してもらえればできる予定。

ポケモンは、とある人の動画をきっかけにやり始めました=^_^=
ウルガモスと、カメックスを
対戦でこよなく愛して使ってます。
いつか対戦実況動画とかとってみたいなとおもっていたら取れました。
ニコニコ対戦実況動画
ダブルバトルもできるよ!!…弱いけど
だけど第六世代になってから、色々と時間が足らない様子。

再現料理も、やりたい年頃。
こう見えても現役調理師なので、
料理スキルはあるはず。
何かしてほしい再現料理がありましたら、コメントお願いします<(_ _)>

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