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【Memory of 『N』】最終話 あわせ

ブラック「…N。」

N「…ブラック。」

二人は、かつてお互いに戦いあったプラズマ団の城、玉座のフロアにいた。二人して同じ場所に立ち、同じように立ち、同じように見つめていた。
…しかしその顔は、昔のような緊張感にあふれた顔でなく、旧友に出会えたことに喜びを感じている顔であった。



N「…前より少し、背が高くなったかな?」

ブラック「…お前は元から背が大きいから、羨ましいよ。…例えば、自分が惚れた人より身長が低いと、結構しょ気るぞ。」

N「なるほどね。…確かに、男は背が高い方がもてるみたいだからね。…それは僕もこの旅で理解したよ。」

ブラック「はは、お前がモテルモテないの話をするなんてな…。」

下らない話だが、昔はこんな話をすることすら想像ができなかった。Nとブラック。二人はまるで大昔から親友のような感じで話をつづけた。

N「そうだね…。所で、ハンサムさんに頼んだ僕からの贈り物、どうだったかい?」

ブラックは下を見ながら言った。

ブラック「…あの日記は、色々と思い直すきっかけになったよ。」

N「思い直す…ほうほう。」

今度は空を見上げた。…見上げた先の天井は壊れており、空から光が差し込んでいた。

ブラック「この世には、まだまだ不思議なことがいっぱいあるんだなぁ…て思って。…例えば、ジャイアントホールのキュレム。あれはなんだと思う?…実際にバトルしたとき、レシラムを出したんだが、危険だったからすぐに引っ込めざる負えなくなったぞ。」

N「…やっと君も、そこにたどり着いたみたいだね。…あれは何かを持っているよ。確実に。それには『レシラム』と『ゼクロム』。イッシュの二大龍が関係しているよ。」

ブラック「…そこまでは、俺もわかった。俺はその先が知りたいんだ。」

N「…そこは、君自身の力で調べたほうがいいよ。」

そういいNは笑った。

ブラック「…まぁいいや。もう一つ、プラズマ団の開発していたあのポケモン、まだいるのか?」

そう問いかけると、今度は少し困った顔になった。

N「いるよ。確実に。…これについてはすまないと思っている。…僕が昔止められる立場にいたのに、結局今に至るわけだから、これはこれから僕が何とかするようにしよう。」

ブラック「そりゃ助かる。…これで安心してキュレムの事に専念できそうだよ。…はぁ。」

重い話を終えた後、思わずブラックの口からはため息が漏れた。

N「ため息なんてついて、どうしたんだい?」

ブラック「…チャンピオンになって一年ぐらいじゃ、イッシュの事すらまだまだ何もわからない…そう思ってさ。…お前はこの一年どうだったんだ?」

そう問われると、今度はNが天井の空を見上げる番だった。

N「僕は、世界を見てきた。ゼクロムと一緒に。…世界は凄いね。それぞれの地域によって、存在するポケモンは全然違った。…面白いポケモンもいっぱいいた。トモダチも増えた。」

そう語るNの顔は、笑顔だった。…昔は見せることのなかった優しい笑顔。…その顔は美しかった。

N「…だけどどこに行っても、人とポケモンは協力していた。お互いに力を合わせて、生きていた。…それはどこで見ても、美しい数式を生み出していた…。」

ブラック「…なんかお前も変わったようで、変わってないな。…安心したよ。」

N「…君も大人になったけど、元の部分は昔のまんまだね。」

そういい、お互いに少し笑いあった。

ブラック「はは、けどお前は、昔は知らなかった何かを見つけたみたいだな。」

N「…わかる?」

ブラック「ああ、顔を見ればな。」

Nはこの期間、ポケモンと一緒に成長していた。…そこにはかつてのゲーチスに捻じ曲げられて育てられた面影はなかった。…あの自然な笑顔が、何よりの証拠だった。

N「…そういえば、昔最後に僕がいった言葉、覚えている?」

ブラック「…覚えているも何も、忘れるわけがない。」

何故なら、自分はその答えを見つける為、一年間頑張ってきたのだから。

N「で、それは見つかったのかい?」

ブラックは、少し深呼吸をして、少し笑いながら真剣な顔で、Nの質問に答えた。

ブラック「…俺の夢。…その答え。…まずな、チャンピオンになって、イッシュ地方を色々回って、わかったことがあるんだ。」

N「…それはなんだい?」

ブラック「…俺は今まで、人が求める最高のものを常に出せるように、自分を高めてきたんだ。…それには、自分の意志とか、思いがあるわけじゃなく、やらなくちゃいけないっていう使命感みたいなものから、ずっとそれをしてきたんだ。…それを俺のポケモンにも徹底した、¥。」

N「…。」

ブラック「…だけど、そんな俺の思いとは別に、俺とポケモンがしたことでみんなが笑ってくれる。熱中してくれる。ありがとうと言ってくれる。…知らない間に、誰かの役に立てていたんだ。」

N「…。」

ブラック「…勿論、それは俺一人の力じゃなく、俺と一緒に戦ってくれたり、頑張ってくれるポケモンが常に一緒にいてくれたから、できたことなんだ。…俺一人でできない事でも、こいつらとだったら、もっと先の、手の届かなかった世界まで見ることができる。」

N「…完璧な君の、手の届かなかった世界…。」

そして、ブラックはNをしっかり見据えて、宣言した。

ブラック「だから、俺の夢はこうだ。『ポケモンたちと一緒に、沢山の人とポケモンを幸せにする』。…まだ俺は、チャンピオンという形でしか幸せに貢献できない。…でもいつか、そんな枠を超えた形で、みんなの役に立って、幸せになりたい。…それが、俺の夢だ。」

そういう彼の顔は輝きに満ちており、希望にあふれていた。…普段からは見れない、年相応の表情だった。

N「…ポケモンと一緒に幸せか。…いい夢を持ったね。ブラック。」

ブラック「…そういうお前こそ、どんな夢を持ったんだよ?俺が言ったんだ。お前だって教えてくれたっていいじゃないか。」

N「…そうだね。教えてあげてもいいよ。」

そういうNの右手には、モンスターボールが握られていた。

N「…でもそれは、僕とのポケモン勝負で勝ったら?っていうのはどう?」

悪戯を思いつく子供のような表情で、Nは誘った。

ブラック「…久しぶりのお前とのポケモンバトル…。胸が高まるな。」

それに応じるように、ブラックも胸につけているマスターボールを取り出した。

N「またお互いに全力で戦おうじゃないか。…これで僕が勝ったら、僕がイッシュのチャンピオンか。悪くないね。」

ブラック「そう簡単にはやらないよ。俺はまだ、チャンピオンでやるべきことが沢山あるんだ!!」

そういいお互いに、昔のようにボールを構えあった。…しかしお互いに昔とは違う。夢を持ち、希望に満ち溢れたその体からは、昔からは出せない何かが出ていた。…今の彼らこそ、真の英雄と呼べる存在になったのだった。
そしてその二人の英雄が、再び雌雄を決める戦いを始めた。

N「頼んだよ!!ゼクロム!!」
ブラック「久しぶりに暴れて来い!!レシラム!!」


…Memory of 『N』 END
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テーマ : ポケットモンスターブラック・ホワイト
ジャンル : ゲーム

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No title

お疲れ様でした!
実はずーっと愛読してましたb
次の話まだかなまだかな、って毎日wktkしてました(爆

すごく面白かったです!
やっぱ最後のバトルが一番素敵でしたよー。
NもすごくNっぽいし、ブラックもすごくブラックっぽくて。
ゲーム中でやったバトルが懐かしかったですw
ゲーチス戦が一瞬だったのはまぁ、ね←

とにかく、面白かったのです!
また機会あれば小説期待ですw

Re: おお!りりまるさん!!

>りりまるさん

ありがとうございます!!
…愛読なんて…すごくうれしいです!!
正直アクセス解析とかのやりかたがわからない男なので、
どんな人がこの小説を読んでいるか、
…そもそも誰か読んでいるのか!?

ということを考えながらびくびくしながら書いてましたWWW

終盤の超駆け足感がぬぐえないですが、
とりあえずNについて思っていたことをかけてよかったです!

N戦は、もうこれを書いたころからずっと書きたいと思っていたので、
自分なりに力をいれました!!
ゲーチス戦は…、うん。機会があれば書きますかね。

次の小説は、とりあえずまだ何もめどが立ってませんかね。
遊戯王小説を再開して、
bw2をクリアしてみて、
それからアンケートとか、自分のやりたいことを模索して、
またポケモンを書いてみたいですね。

ともかく、応援ありがとうございました!!<m(__)m>
プロフィール

しばせんし

Author:しばせんし
↑の犬の飼い主が柴戦士
いーぬは喜びゆきかけまわりー



Hyper-和食見習い小僧の20代が、遊戯王、ポケモン、その他生活の雑談を上げていくブログです。(^O^)/
何か変なところがありましたら、いつでも書いてください。迷惑コメントは容赦なくスパム

現在遊戯王でよく使うデッキは、
・スクラップ
・EMオッドアイズ魔術師
・サイフレーム
・ブラマジ
               です(^O^)/


どうしたらスクラップの良さを残し戦えるかを考えています。
スカイプデュエルも、ツイッターか、コメントで相談してもらえればできる予定。

ポケモンは、とある人の動画をきっかけにやり始めました=^_^=
ウルガモスと、カメックスを
対戦でこよなく愛して使ってます。
いつか対戦実況動画とかとってみたいなとおもっていたら取れました。
ニコニコ対戦実況動画
ダブルバトルもできるよ!!…弱いけど
だけど第六世代になってから、色々と時間が足らない様子。

再現料理も、やりたい年頃。
こう見えても現役調理師なので、
料理スキルはあるはず。
何かしてほしい再現料理がありましたら、コメントお願いします<(_ _)>

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