【ポケモン Beautiful World】第一話 出会い Part1

…雨が降っていた。周りは暗く、風は冷たかった。
そんな中、ただ空を見上げている少年がいた。激しい雨がふっているにも関わらず、地面に膝をおろし、その瞳は暗く染まった空を見上げていた。そしてその瞳は、空の色と同じ色をしていた。

少年「…。…。…世界は、残酷だなぁ。…。」

何かつぶやいたようにも見えたが、この暗い厳しい世界の前では、その言葉は簡単にかき消されてしまった。

ミルホ「ミルホッグ!!」

大人「いたぞ!!あそこだ!!」

大人「君!!大丈夫か!!?」

少年「…。」

大人「これは…。」

大人「…だめだ。もう…。」

やがてそんな少年の元に、二人の大人がフラッシュで目を輝かせたミルホッグを連れてやってきた。…しかし、その大人たちの目にも、少年と同じとはいかないが、暗い瞳になっていった。
一度視線を下に落とし、目を閉じ、何かに祈るように大人はした。その後バックから毛布を二枚取り出し、それぞれにかぶせた。

大人「…いこう。ここでは体を悪くする。町にもどろう。」

少年「…。」

そうして、立ち尽くす少年の背中を押しながら、少年と大人たちは町に足を向けるのであった。
…暗闇の中を。



続きは↓から
…春の暖かな風がそよぐイッシュ地方の南西に位置するヒオウギシティ。その町の真ん中のとある家の前で、ホワイトのお母さんと呼ばれる女性と、ヒュウと呼ばれる青年、そして小さな女の子が話していた。

ホワイト母「…ということで、ヒュウ君。よろしくね。」

ヒュウ「…オレは構わないです。それに、その話が本当なら、オレも嬉しいですし。」

ヒュウ妹「お兄ちゃん…。」

ヒュウ「…大丈夫だよ。それじゃあそんな感じで。ホワイトのお母さん。」

ホワイト母「ありがとうね、ヒュウ君。」

そしてお母さんと呼ばれた女性は、話が終わると真っ直ぐに自宅に向かって歩き出した。
その目には固い決意が見れるものだった。
そして歩みが、あと少しで自宅のドアにたどり着くというとき、一陣の風が吹いた。
その風は、春の暖かさと、柔らかい香りと、いくつかの花弁をお母さんの元に運んできた。

ホワイト母「…。」

お母さんは、その花弁の動きに目を奪われ、地面に落ちるまで見続けた。

ホワイト母「…。」


ピロリローンピロリローン!


ホワイト母「!!来たわね!!」

ライブキャプチャー特有の電子音に反応し、すぐに通話を開始した。相手は自分が予想していた相手そのもので、会話はトントン拍子に進み、話はまとまった。

ホワイト母「はいはい、大丈夫!大丈夫!」

ピッ。

そう会話の最後にいい、通話を切った。
…知り合いにも協力を頼んだ。
旧友にも話を付けた。
…あとはどうやって息子を旅に駆り立てるか、そこが大事だった。

ホワイト母「…ベルちゃん…、緑の大きな帽子の子…。うし!!」

そう呟きながら、自分の家の玄関を開け、入っていった。



ホワイト「…また、あの夢か。」

心地のいい天気の日は、ついベットに潜りたくなる。そんな誘惑に勝てずに、朝ご飯を食べた後ベットに潜って本を読んでいたら、いつの間にか寝てしまっていたようだ。
眠い気持ちを抑えながら、一伸びしてベットから這い出た後、お気に入りの青いクッションに腰をかけ、いつものようにPCをいじる。…昨日からなんか変なメールが来ていた気がするが、あえて見ないで今日もいつものソフトを開いて、その問題を機械的に解いていく。間違えることなくすべての問題をクリアしたら、再び別の問題をクリアする。その繰り返しを20分位つづけ、その後は簡単な筋トレをする。…この何気ない時間のおかげで頭は冴えて、動くようになっていく。毎日の日課だった。

ホワイト「…よし、クリア。…どっこらしょ。」

そう言い、一伸びして体を柔らかくする。…その時、ふと、壁に目がいった。
…何にもない壁、真っ白な壁。画鋲の後や、傷のあとが残る壁。
だがホワイトは、その壁から目を離すことができなくなっていた。

ホワイト「…。」

母「ホワイト!ただいまー!!」

ホワイト「!!?
…母上が、帰ってきたか。」

その声にやっと壁から目を離すことができ、足を玄関に向けるのであった。
…これから何を話されるかも知らずに。



ホワイト「…前向きな意見ね…。あれは俺がイエスというまで、ずっと、ああいい続ける気だったよ。絶対。」

そう呟きながら、ホワイトは自分の家の玄関を出て、町を歩いていた。母上に半強制的に、とある人からポケモン図鑑とポケモンをもらい、旅に出ることを承諾させられたのだ。
…確かに、以前から旅に出たい旅に出たいって、駄々をこねたことはあるが、ポケモン図鑑とポケモンをもらって旅がしたい、というわけではなかった。
…一人で、自分一人で世界のいろんな所を見て回りたかったのだ。誰とも一緒ではなく、一人で。

ホワイト「…。いや、どっちにしてもポケモンがいないと、外に出れないか…。」

丁度いい機会なのかもしれない。…だが、自分がポケモンを…。そんなことは…。

??「ホワイトさーん。」

ホワイト「!!?…この声は、」

声の方を向くとそこには見慣れた二人、赤に白いラインが入ったジャケット、両手につけた黒い手袋、動きやすさを重視した黒ズボン、ハリーセンみたいな髪型の、自分より年が一つ上のヒュウさん。それと4~6歳くらいのヒュウさんの妹が来ていた。

ヒュウ「よお!ポケモンは手に入れたかよ?」

そういい、ヒュウは右手を左腰から右上に突き上げるような恰好をとった。

ホワイト「…ヒュウさん、そのポーズ好きですね。」

ヒュウ「いやな、こうするとオレはこのイッシュで一番強くなれるって気がしてな!
…そんな事より、ポケモンは手に入れたかよ?
この辺りにはポケモントレーナーがいなくてオレも退屈なんだよ!」

…どうして急にポケモンを貰ったかと聞いてきたかが気になったが、話を進めることにした。

ホワイト「…いや、まだです。ポケモンをくださる方が来ているらしいですけど、見つからなくて…。ベルっていう人を探しているんですよ。
どうやら大きな緑の帽子をかぶっているそうなんですけど…。」

ヒュウ「えっ?
ベルって人がポケモンをくれる?ほんとかよ。オマエ、何があったんだよ。」

ホワイト「いやですね、話せば少しだけ長くなりそうなんですけどね、」

妹「ホワイトさん」

ホワイト「?」

そこで、急にヒュウの妹が口を挟むように、こちらをみて話しかけてきた。…いつもは大人しい良い子なのに、らしからぬことにホワイトは戸惑った。

ホワイト「どうしたの?」

妹「……ポケモンをもらったら、ぜったいにたいせつにしてあげてね。」

何気ない一言。
そのはずなんだが、なぜだかその言葉には重みを感じずにはいられなかった。

ヒュウ「……そうだよな。」

その言葉を聞いたヒュウさんも、なんだか哀しそうな顔をして、妹の方を見た。
そして、こっちに向き直っていたときには、元の顔に戻っていた。

ヒュウ「よし!オマエのポケモンを貰いにいくぞ!」

ホワイト「へ?…まぁ、そうですけど。
なんでヒュウさんがそんなにノリノリなんですか?」

ヒュウ「オレにはやることがある!
その為に相棒のポケモン以外にも頼れる人間がいるんだよ。」

そういうヒュウさんの表情は明るく、何か笑みを含んでいた。

ホワイト「…頼れる人間って、この辺りいましたっけ?」

そう聞き返すが、ヒュウは笑みを浮かべるばかりで、答えようとしない。
誰だろうと、考えをめぐらせようと思ったその時、ヒュウさんの妹が、俺を指さしていることに気が付いた。

ホワイト「…もしかして、俺ですか?」

ヒュウ「そう!オマエだよオマエ!
オマエセンスがありそうだからな。」

ホワイト「…あ、ありがとうございます。」

どうやら俺は、ヒュウさんに大分高く買ってもらっているらしい。…そんなにヒュウさんに買ってもらうようなことをしたっけ?

ヒュウ「先に帰ってな。」

ヒュウさんはそう言い、妹の頭を優しくなでた。

妹「はーい、おにいちゃん。」

それに嬉しそうに反応した妹さんは、こっちを見て、元気な声で。

妹「じゃーねーホワイトさん。」

といい、一人で家に向かって走っていった。

ホワイト「ああ、じゃあね。」

そう言い手を振ってヒュウさんを送り出した。なんだかあの幼く元気な姿を見ていると、こっちまで元気になってくるようだった。

ヒュウ「よーし!ベルって人を探せッ!」

そんな自分の考えを余所に、ヒュウさんはノリノリだった。気が付くとヒュウさんはホワイトの背中にぴたっとくっついた。

ホワイト「ええ!?なんで後ろにぴったりくっつくんですか!?」

ヒュウ「昔やったゲームでそんなのがあったろ?こうやって動くと、なんだか楽しいじゃん!よし!レッツゴー!」

ホワイト「…はい。」

…こうして、俺とヒュウさんは、ベルと言うお姉さんを探しに行くのであった。
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プロフィール

しばせんし

Author:しばせんし
↑の犬の飼い主が柴戦士
いーぬは喜びゆきかけまわりー



Hyper-和食見習い小僧の20代が、遊戯王、ポケモン、その他生活の雑談を上げていくブログです。(^O^)/
何か変なところがありましたら、いつでも書いてください。迷惑コメントは容赦なくスパム

現在遊戯王でよく使うデッキは、
・スクラップ
・EMオッドアイズ魔術師
・サイフレーム
・ブラマジ
               です(^O^)/


どうしたらスクラップの良さを残し戦えるかを考えています。
スカイプデュエルも、ツイッターか、コメントで相談してもらえればできる予定。

ポケモンは、とある人の動画をきっかけにやり始めました=^_^=
ウルガモスと、カメックスを
対戦でこよなく愛して使ってます。
いつか対戦実況動画とかとってみたいなとおもっていたら取れました。
ニコニコ対戦実況動画
ダブルバトルもできるよ!!…弱いけど
だけど第六世代になってから、色々と時間が足らない様子。

再現料理も、やりたい年頃。
こう見えても現役調理師なので、
料理スキルはあるはず。
何かしてほしい再現料理がありましたら、コメントお願いします<(_ _)>

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