【ポケモン Beautiful World】第二話 最初の一本道 Part2

ホワイト「ポカブ、出ておいで。」

そういいしゃがみ込んだホワイトは、ポカブの入ったモンスターボールを、そっと地面におき、解放スイッチを押して、ポカブを出した。

ポカブ「ポカポッカ!!」

ボールからは、元気いっぱいのポカブが出てきて、しゃがんでこちらを見ているホワイトと目を合わせた。

ホワイト「ボールにいて寂しかったろ?一緒に歩こう。」

ポカブ「ポカブ!!」

そう言うとポカブは嬉しそうに、ホワイトと一緒に歩き出した。


ホワイト「いいかい?俺の傍から離れちゃだめだよ。それに、危ないものに近づいちゃいけないよ。」

ポカブ「ポカカ!!」

ポカブはそれからホワイトの歩く速度に合わせながら、その周りを実に楽しそうにみながら歩いていた。草むらをかき分けて走ってみたり、空を見上げてみたり、向こうの山を見つめてみたり、実に世界を楽しんでいるようだった。
…そんなポカブの様子を見て、ホワイトは一つ気になることがあった。

ホワイト「…どうしてこのポカブは、オレにこんなに懐いているんだろう…。」

…本来、どんなポケモンでも最初は良好な関係を築けるものではない。お互いにバトルなどを通して段々といろんなことを知って懐いてくのが普通だ。
…だけどこのポカブは、最初から俺に懐いている。…ヒュウさんとの初バトルの時から、俺の指示に的確に動こうとしてくれた。こっちの期待に応えてくれた。…本来負けるのが普通である初戦のバトルを、勝ちに持っていってくれた。
それもこれも、全てこのポカブのおかげである。

ホワイト「…。」

自分がこのポカブに昔何かした?…いや、そんなことはない。ベルお姉さんに今日初めてもらったポケモンだ。それに今までポカブに会ったことはない。知識としては知っていた…。

がさ!!

ホワイト「!?」

チョロネコ「ニャー!!」

ホワイト「野生のチョロネコだ…。ポカブ戻っておいで!」

ポカブ「ポカポカァ!!」

そう考えて歩いていると、野生のチョロネコが草むらから現れた。ホワイトは即座にポカブを呼び寄せ、戦闘態勢に入った。

ホワイト「ポカブ、体当たり!!」

ポカブ「ポッカッブ!!」



ホワイト「…よし、クリア。…どっこいしょ。これだけ連戦があると疲れただろう。ポカブ。」

ポカブ「…ポカ、ポカブゥ。」

最初のチョロネコと戦闘をし終わった後、間隔を挟んでいるものの、連続でチョロネコが出現し、戦闘を余儀なくされ、今やっと小休止に入ったところだ。
…逃走という選択肢も勿論あったのだが、このポカブの脚の不安さ、疲労、チョロネコの速さを考えると少し厳しいものがあり、戦闘に踏み切るしかなかった。おかげでポカブは大分疲れてしまった。…だが、悪い事だけではなかった。

ホワイト「ポカブ、お前強くなったな。」

ポカブ「ポ、ポカブゥ。」

そう、レベルが上がったのだ。これだけ長く戦闘をしているため、大分ポカブも強くなったのだ。

ホワイト「どれどれ…、凄い!!今日一日でレベル5からレベル8まで上がったじゃないか!!凄いぞ、ポカブ!」

ポカブ「ポカァ、ポカブ!!」

ポカブの頭をなでてやると、ポカブは嬉しそうに反応した。一日でこれだけレベルが上がるのは、本来異常ともいえる速度だ。一日かけて一つ上がるのが関の山だから。…だがこのポカブの想いなのか、物凄い勢いで成長している。
最初の戦闘ではできなかったことが、今の戦闘ではできるようになっていたりと、わずかな時間でこのポカブは物凄く強くなった。

ホワイト「…だけどお前は疲れているから、ここらで一旦回復しておこう。こっちに来て。」

そう言い、ホワイトはゲートの受付のお姉さんからもらった傷薬を取り出した。そしてポカブにそれを向けた。

ホワイト「なんだかんだでまだ半分近く道のりが続くからね。ほら、」

そう言いホワイトはその傷薬をポカブの傷ついている個所にかけようとした。

ヒュッ!!

ホワイト「!?」

その時、ホワイトの横を、何かが通り過ぎた。

ホワイト「なんだ!?」

そして過ぎ去った方向を見ると、そこには傷薬を持ったチョロネコが立っていた。

ホワイト「…また、チョロネコ。しかも俺の傷薬を…。…もしかして、『泥棒』か。」

しかし、なぜ野生のチョロネコが『泥棒』を?

チョロネコ「ニャア!!」

ポカブ「ポカァ!!」

ホワイト「くぅ。」

いきなり『鳴き声』を使って攻撃力を下げてくるチョロネコ、敵のやる気は十分だった。かといって、逃走の準備もできているはずがない!やるしかなかった。

ホワイト「…一気にけりをつけるぞ!!ポカブ!!『馬鹿力』!!」

ポカブ「ポカァ…!!」

ポカブの赤いからだから、蒸気がとぼばしる!!

ホワイト「俺の合図に合わせて、しっかり狙って、確実に当てるんだぞ!!」

ポカブ「ポカァ!!」

チョロネコとポカブはお互いに間合いを取り合い、お互いに攻撃するタイミングを計っていた。

チョロネコ「…チョロォオオ!!」

先に動いたのはチョロネコだった!ポカブに向かって突っ込むようにして『ひっかく』を繰り出した。
…しかし、そこからポカブは上手かった。相手の攻撃に合わせるように、カウンターの要領で『馬鹿力』を叩き込んだ!!

ポカブ「ポォカァブ!!」

チョロネコ「チョロォオオオオ!!」

痛烈な一撃がチョロネコに炸裂し、チョロネコは吹き飛んだ。ポカブ達は戦闘に勝利した!…だが、

ホワイト「大丈夫か!?ポカブ!」

ポカブ「ポカァ…。」

先ほどから続いている連戦、『馬鹿力』の後の反動。しばらくポカブを休ませる必要があるのは明白だった…。

ホワイト「一旦モンスターボールに戻ってゆっくり休め。でないとお前が危ない。」

ポカブ「…ポカァ。」

その一言にポカブは残念そうな顔をしたが、俺の顔を見て、しぶしぶ従う素振りを見せた。

ホワイト「よし、戻れ、ポカブ……。…!?」

チョロネコ「ニャアアアア!!!」

…まさに一瞬だった…。それ故に、ポカブもホワイトも、何もできなかった。…完璧な奇襲だった。
ホワイトが、ポカブをボールに戻そうと腰のホルダーに目を落とした瞬間、草むらからチョロネコが飛び出し、その爪をポカブに突き立てた。
ホワイト「…ベルお姉さんは、強い人だなぁ。」



…Part3へ続く
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しばせんし

Author:しばせんし
↑の犬の飼い主が柴戦士
いーぬは喜びゆきかけまわりー



Hyper-和食見習い小僧の20代が、遊戯王、ポケモン、その他生活の雑談を上げていくブログです。(^O^)/
何か変なところがありましたら、いつでも書いてください。迷惑コメントは容赦なくスパム

現在遊戯王でよく使うデッキは、
・スクラップ
・EMオッドアイズ魔術師
・サイフレーム
・ブラマジ
               です(^O^)/


どうしたらスクラップの良さを残し戦えるかを考えています。
スカイプデュエルも、ツイッターか、コメントで相談してもらえればできる予定。

ポケモンは、とある人の動画をきっかけにやり始めました=^_^=
ウルガモスと、カメックスを
対戦でこよなく愛して使ってます。
いつか対戦実況動画とかとってみたいなとおもっていたら取れました。
ニコニコ対戦実況動画
ダブルバトルもできるよ!!…弱いけど
だけど第六世代になってから、色々と時間が足らない様子。

再現料理も、やりたい年頃。
こう見えても現役調理師なので、
料理スキルはあるはず。
何かしてほしい再現料理がありましたら、コメントお願いします<(_ _)>

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