【ポケモン Beautiful World】第二話 最初の一本道 Part3

ホワイト「ポカブ!!」

ホワイトには、その瞬間だけ時間がゆっくり動いているように、みえた。
チョロネコの爪が、ポカブの顔にヒットし、それを受けて、仰け反る。
自分の体を動かそうとするが、全然間に合わない…!!

ドサッ!!

ポカブが地面に倒れる音が、辺りに響いているように聞こえた。
…しかし、チョロネコはなお攻撃の手を緩めようとしない!!再びポカブに向かって飛びかかり、自慢の爪を振り下ろそうとした!!

ホワイト「…ハァ!!」

チョロネコ「…ニャ!!?」

しかし、その後繰り出されたホワイトの掌底を受け、そのチョロネコは吹き飛び、ポカブと同様に倒れた。

ホワイト「…しゅう。」

そう口から息を漏らし、チョロネコに対峙するホワイト。その眼光は、静かな怒りの闘志を秘めたものだった。

チョロネコ「…チョロ…。」

立ち上がったチョロネコは、そのホワイトを見て戦うことを諦めたのか、逃げ出していった。

ホワイト「…。」

ホワイトは、チョロネコが立ち去った後、周りに気を張り巡らせ、何の気配もないと感じたあと、やっとポカブに近づいた。

ホワイト「ポカブ!!大丈夫か!!?」

ポカブ「……ポカ………ブゥ。」

チョロネコの『ひっかく』はポカブの急所を捕えており、ポカブが弱っていたこともあってか、大きなダメージを与えていた。

ホワイト「…このままでは、不味い!!」

すぐにポケモンセンターに連れて行く必要があった。…こんな時、傷薬があったらどんなに助かったことか。
…いいや、泥棒されて、ないものをねだってもしょうがない!!

ホワイト「戻ってくれ!!ポカブ!」

そういい、ポカブをモンスターボールに戻したホワイトは、次の街、『サンギタウン』に向かって全速力で走りだした。



ホワイト『…ベルお姉さん。』

ベル『何い?ホワイト君?』

ホワイト『…どうして、人はモンスターボールにポケモンを入れて、持ち歩こうと思うんですかね?』

ベル『…?どういうことかな?』

ホワイト『だって、ポケモンをボールで捕まえると、無理やりそのポケモンの意思に関係なく、人の元に置くことができるじゃないですか。』

ベル『…うん、そうだね。』

ホワイト『…だけど、その結果、そのポケモンが、悲惨な目にあったりとかしたら、それは悪い事なんじゃないんでしょうか?…それで虐待を受けたり、機械みたいに使われたり、…最悪、大きな怪我とかしてしまったら…。』

ベル『…。』

ホワイト『そういうことがあることについて、ベルお姉さんはどう思いますか?』

ベル『…そうだね。そういうこともある。確かにあるよお。』

ホワイト『…。』

ベル『現に、ホワイト君も知っていると思うけど、昔、「プラズマ団」っていう組織があったんだ。それはホワイトくんが言っていたことを何とかしようと、「ポケモンの解放」を叫んだこともあったよお。…「プラズマ団」にいた人で、純粋な人は、本当にそのことを信じて活動していた人もいたぐらいだよ。』

ホワイト『…ハイ、知っています。』

ベル『…だけどね、私は思うの。』

ホワイト『…何を、ですか?』

ベル『ポケモンもモンスターボールにいれて人と一緒にいることで、後悔することも勿論あるけど、それ以上に、喜び、楽しみが一杯私たちに訪れるって!!…だってそうでしょ!?ポケモンが私たちと力を合わせると、遠くに行けたり、絶対できないようなことができたり、世界が広くなるんだよ!!』

ホワイト『…!?……た、例えそうだとしても、ポケモンが苦しい目に合う現実は変わらないじゃないですか!!それでベルお姉さんはいいんですか!?』

ベル『…いいわけないよお。…だから、ホワイト君ん』

ホワイト『な、なんですか?』

ベル『私たちトレーナーがしっかり者になって、しっかり力をつけて、ポケモンたちがそうならないようにして、他の人が間違ったことをしていたら、それを注意できるくらいの人になればいいんじゃないのかな?…例え時間がかかってもさ。…その為に、ホワイト君も今までポケモンを貰う前から頑張ってきたんでしょ?』

ホワイト『…いつわかったんですか?俺がこっそりポケモンをもらう前から特訓をしていたことが。』

ベル『…君がヒュウ君とバトルしたときかな?…あの戦い方は、今日初めてポケモンを貰った初心者がやる戦い方じゃなかったからね。…あのバトルで君が惨敗したら、私が少し鍛えてあげようと思ったけど、その必要はなかったみたいだしね。』

ホワイト『…。』

ベル『だからさ、君もトレーナーとしての第一歩を踏み出したわけだから、頑張らないとダメだよお!トレーナーになると、色んな苦労が待っているよお。…だけど、どんな困難が来てもめげちゃだめだよ。強いトレーナーにならなきゃね。』

ホワイト『…強い…トレーナーですか…。』

ベル『そう!!大丈夫!!きっとできるよ!!君とポカブならね!!』



ホワイト「…強いトレーナー。そんなこと言われなくてもわかっていますよ!!ベルお姉さん!!」

ふと、少し前に色々話したことが、頭に過ぎった。
…俺は、俺は嫌なんだ!もう、もう一度たりとも、目の前で、大切なポケモンがキズついていなくなることが!!
ベルお姉さんが俺の事をどれだけ知っていて、どれだけわかっていてあの話をしたのかはわからない。…だが、俺の少し下向きの心に、元気を与えてくれたのは確かたっだ!
…本当に、強い人だ。あの人は。
…俺も強くならなくちゃ。…このポカブを助ける位には。

ホワイト「ウォオオおおおおおお!!!」

叫び声をあげ、ホワイトは走り続けた。



…どれくらい走り続けたかはわからない。だけどすでに日は落ちかけ、もうすぐ夕方になるというところだった。

ホワイト「…あれは!よし!!あと少しだ!!あと少しで、『サンギタウン』だ!!」

走り続けた甲斐もあり、『サンギタウン』が目で見れるところまで近づいてきた!

チョロネコ「ニャア!」

チョロネコ「ニャアニャア!!」

…しかし、急に目の前に10匹…いや、20匹以上のチョロネコが目の前に立ち塞がってきた!!
彼らは陣形を組み、完全に道を遮断された。

ホワイト「…ハァ…ハァ。なんで、こんなことをするんだ!!おまえたち!!そこを通してくれ!!」

チョロネコ「…ニャア!!」

しかしそんなことを言っても、野生のチョロネコはそこを退こうとはせず、ただひたすらにこちらを見ているだけであった。
…いくら先ほど掌底でチョロネコを吹き飛ばしたとはいえ、不意を衝いて一撃を与えたからできたことだ。…これだけの数を同時にできることじゃない。

ホワイト「…いいだろう。…おまえたちがその気なら、相手をしてやろうじゃないか!!この俺が!!」

ホワイトは覚悟を決めた再び拳を構え、チョロネコの大群と対峙した。
…ここを切り抜けて、絶対にポカブを助ける!!それをやって見せる!!それぐらいできないで、何がトレーナーだ!

ホワイト「うおおおおおお!!」

???「そこのトレーナー!!」


突然、空から声が聞こえた。
慌てて、チョロネコ、それと俺が上を見上げると、そこには一人の男が崖の上に立っていた。

???「よっと。」

ドサッ!!

そういうと、崖の上からその男は飛び降り、凄い音を立てて着地した。
そこにいる皆が驚愕した。

???「…さて、弱いもの苛めはわしが許さんぞ。お前たちが相手を欲しているのであれば、わしが相手をしようかの!」

そう言いそのトレーナーは首から下げているモンスターボールを一つとり、チョロネコ達に対峙した。

チョロネコ「…ニャア。」

その様子をみてチョロネコ達はしぶしぶ退散していった。

???「…やれやれ、間一髪じゃったのぅ。」

ホワイト「あ、あなたは…。」

そう言いながら、その人物、元イッシュチャンピオンはホワイトに手を差し伸べていた。

ホワイト「アデクさん!?」



…Part4へ続く
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Re: No title

>れおさん

なるほど…全然気が付かなかったです←バカ
訂正します。ありがとうございました<m(__)m>
プロフィール

しばせんし

Author:しばせんし
↑の犬の飼い主が柴戦士
いーぬは喜びゆきかけまわりー



Hyper-和食見習い小僧の20代が、遊戯王、ポケモン、その他生活の雑談を上げていくブログです。(^O^)/
何か変なところがありましたら、いつでも書いてください。迷惑コメントは容赦なくスパム

現在遊戯王でよく使うデッキは、
・スクラップ
・EMオッドアイズ魔術師
・サイフレーム
・ブラマジ
               です(^O^)/


どうしたらスクラップの良さを残し戦えるかを考えています。
スカイプデュエルも、ツイッターか、コメントで相談してもらえればできる予定。

ポケモンは、とある人の動画をきっかけにやり始めました=^_^=
ウルガモスと、カメックスを
対戦でこよなく愛して使ってます。
いつか対戦実況動画とかとってみたいなとおもっていたら取れました。
ニコニコ対戦実況動画
ダブルバトルもできるよ!!…弱いけど
だけど第六世代になってから、色々と時間が足らない様子。

再現料理も、やりたい年頃。
こう見えても現役調理師なので、
料理スキルはあるはず。
何かしてほしい再現料理がありましたら、コメントお願いします<(_ _)>

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