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【ポケモン Beautiful World】第二話 最初の一本道 Part4

ポケモンセンター。イッシュのほぼ全ての街に存在し、無償でポケモンの傷を癒してくれる施設。近年ではフレンドリィショップと連携し、中でトレーナーの買い物もできるようになった。そこには宿泊施設もあり、トレーナーとして各地を旅しているものにとっての憩いの場であり、情報の場にもなっていた。
そんなポケモンセンターの中で、神妙な顔つきで椅子に座り、治療室の前で屈んでいるホワイトの顔は暗かった
…ホワイトのポカブが今、センターで治療を受けて、既に一時間が経過していた。
手術をするような大事にはならなかったが、軽傷とは呼べない状態にあった。

ホワイト「…。」

ガチャッ。

アデク「…大事に至らないようで、良かったのう。」

そう言い、治療室の扉とは反対の扉から一人の男が現れた。獅子ような赤髪。首から下げた沢山のモンスターボール。どこかの民族衣装のような服装。
…間違いなく、イッシュ地方で元チャンピオンを務めたことのある、アデクさんだった。

ホワイト「…先ほどは、ありがとうございます。」

ホワイトは立ち上がり、アデクさんにお辞儀をした。

アデク「当然のことをしたまでじゃ。」

そういい、アデクさんはホワイトの横に座った。ホワイトもそれにつられるように座った。

ホワイト「ポカブ…。」

アデク「…まぁ、今は待ちなさい。」

2人のトレーナーは、治療室から人が出てくるのを、只管に待ち続けた。

ドカァッ!!

治療室の扉が開き、そこからポケモンセンターのお姉さんと、タブンネが現れた。

ホワイト「お姉さん!!ポカブは、大丈夫ですか!?」

思わずホワイトはお姉さんに駆け寄り、詰問をした。

お姉さん「大丈夫よ。命に別状はないわ。」

タブンネ「タブンネ~。」

ホワイト「…。」

…本当、タブンネというポケモンは、彼らは彼らなりに真面目にやっている結果ああいっているのかもしれないけど、本当、こういうときにそういわれると、ただただ神経を逆なでするだけであって、ネ~とか、タブ~。とかもうちょっと区切りのいいところで区切っていれば、こういう気持ちを考えずに済むのに…。
つまるところ、めちゃくちゃイラッと来たんだ!!

ホワイト「…そうですか。よかった。」

なにはともあれ、お姉さんが笑顔で『大丈夫』といってくれると、少し安心できるのであった。

お姉さん「ただ、今晩は一応安静にしてなきゃダメ。一緒にいちゃだめだけど、様子を見に行ってはあげてね。」

ホワイト「はい!ありがとうございます!!」

…よかった。早速にでもポカブの様子を見に行かなくては!そう思い踵を返し外に出ようとした。

お姉さん「…ただね、一つだけちょっとどうにもならないことがあってね。」

その時、お姉さんが呼び止めるかのように話しかけてきた。
ホワイトは足を止め、再びお姉さんの方を見た。

ホワイト「…なんでしょう?」

お姉さん「…顔の左目の所に、ひっかきの傷跡が、残りそうなのよ…。」

ホワイト「あ…。」

…チョロネコの『ひっかく』。それはポカブに消えない傷を残したのだった。

お姉さん「普通は傷跡とか残らないものなんだけどねぇ。ちょっと深く攻撃が入っちゃったみたいで、生活やバトルするうえでは問題ないんだけど…。消えそうにないのよねぇ。」

タブンネ「タブンネ。」

消えない傷跡。一生残る跡、ポカブはそれを背負って生きていかないといけない…。

ホワイト「…いえ、ポカブに不自由がないのであれば、それで大丈夫です。」

そういうしかなかった。…例え、ここで我儘をいっても、ポカブの傷跡が消えるわけじゃないんだから…。

お姉さん「そう、じゃあ、ポカブがいるお部屋に案内するから、着いてきてね。」

タブンネ「タブンネ!」

ホワイト「はい…。」

そう言い、ホワイトの顔は少し暗いまま、足取り重くお姉さんとタブンネについていくのであった。



ホワイト「ポカブ!!」

ガラス越しにだが、向こう側の部屋にポカブが安らかに眠っているのが確認できた。
…ただ、ポカブの顔の左側、ちょうど目のあたりにはチョロネコによってつけられた「ひっかく」の傷跡がついていた

お姉さん「…今は、ぐっすり眠っているみたいね。大分疲れていたみたいよ。」

タブンネ「タブンネ~。」

ホワイト「そうですか…。」

そう言われじっくりポカブの顔を見ると、確かに安らかに眠っているように見えた。

お姉さん「ほら、君ももう遅いんだから、早く寝なさい。」

ホワイト「…お姉さん、今晩ここでポカブを見ていてもいいですか…。」

お姉さん「…気持ちはわかるけど、それは許可できないわ。管理の問題もあるし。」

ホワイト「お願いします!!ポカブがこうなったのも、俺のせいなんです!だから、せめて寝ている間だけでも、つかせてもらえないでしょうか?」

お姉さん「う~ん。」

ホワイト「お願いします!」

何か、何かポカブに対してやってあげたかった。…例え何もできなくても、傍にいてあげれば何かできるような気がした。だから粘った。

アデク「…ホワイト、何をしているのだ?」

気が付くと、アデクさんが現れこちらを見ていた。

お姉さん「あ、アデクさん!?」

アデク「…話は聞かせてもらった。…ホワイト。」

ホワイト「…は、はい!!」

アデクさんは、一度大きく息を吸い込み言った。

アデク「…今夜はもう休みなさい。…君は今疲れている。いざポカブが目覚めたとき、君が疲労困憊では何もできないぞ。」

ホワイト「…でも、」

…全くの正論だった。そうするべきだとわかっていた。…だけど、自分の我儘を通したかった。…だが、アデクさんはそれを諭すように言葉をつづけた。

アデク「大丈夫じゃ。ポカブが目覚めたら、お姉さんが連絡を入れてくれる。それまではゆっくり休みなさい。…休めるときに休むのも、トレーナーにとって大事なことだぞ。」

ホワイト「…わかりました。」

お姉さん「タブンネ、彼を休憩室まで案内してあげて。」

タブンネ「タブンネ!!」

タブンネはホワイトの近くによって、案内をした。

タブンネ「タブンネ!ターブンネ!!」

ホワイト「…。」

…まぁ、あれで通じているかどうが疑問は残るが…。

アデク「…。」

ホワイトがタブンネに連れられて外に出て行った。
その後部屋に残ったアデクとお姉さんは、静かに話し出した。

お姉さん「アデクさん、ありがとうございます。…気持ちはわかるんですけどね。」

アデク「いえいえ、お礼なんていりませんよ。それに、あの少年は見どころがある。」

そういうアデクさんの顔はとても嬉しそうで、お姉さんは不思議に思った。

お姉さん「…と、言うと?」

アデク「あの少年、恐らく最近あの道路に出没する『チョロネコ盗賊団』に遭遇したようじゃ。」

お姉さん「チョロネコ盗賊団ですか!?」

…チョロネコ盗賊団。どういう目的かはわからないが、あの道路を通るトレーナーに向かって窃盗をする野生のチョロネコの集団である。最近ホワイトだけじゃなく、多くのトレーナーが被害を受けているため、少し問題になっていたのだ。

アデク「ああ、それで自分の持ち物を奪われて、手持ちのポケモンがやられてしまい、道中も丁度中間あたりの所から、ここまでずっと走ってきたそうじゃ。…最後町の手前でチョロネコ達の妨害にあったとはいえのぅ。」

お姉さん「…それは、凄いですね。」

アデク「その上、あれだけポカブの事を想っている…。新米トレーナーみたいだが伸びしろは十分じゃ。…じゃが、足りないものがある。」

そう嬉しそうに語るアデクさんに、お姉さんは質問を投げた。

お姉さん「…足りないものとは、なんですか?」

アデク「それは、秘密じゃ。…よし!それを鍛えてやるのが、わしの役目じゃの。」



…第二話 最初の一本道 END
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テーマ : ポケットモンスターブラック2・ホワイト2
ジャンル : ゲーム

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プロフィール

しばせんし

Author:しばせんし
↑の犬の飼い主が柴戦士
いーぬは喜びゆきかけまわりー



Hyper-和食見習い小僧の20代が、遊戯王、ポケモン、その他生活の雑談を上げていくブログです。(^O^)/
何か変なところがありましたら、いつでも書いてください。迷惑コメントは容赦なくスパム

現在遊戯王でよく使うデッキは、
・スクラップ
・EMオッドアイズ魔術師
・サイフレーム
・ブラマジ
               です(^O^)/


どうしたらスクラップの良さを残し戦えるかを考えています。
スカイプデュエルも、ツイッターか、コメントで相談してもらえればできる予定。

ポケモンは、とある人の動画をきっかけにやり始めました=^_^=
ウルガモスと、カメックスを
対戦でこよなく愛して使ってます。
いつか対戦実況動画とかとってみたいなとおもっていたら取れました。
ニコニコ対戦実況動画
ダブルバトルもできるよ!!…弱いけど
だけど第六世代になってから、色々と時間が足らない様子。

再現料理も、やりたい年頃。
こう見えても現役調理師なので、
料理スキルはあるはず。
何かしてほしい再現料理がありましたら、コメントお願いします<(_ _)>

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