【遊戯王Ring】第十話 かわりゆくもの Part6

ラー「…。」

シュゥウウウン

遊介「…。」

戦いが終わり、起動していたソリッド・ヴィジョンが停止し、元のデュエル・リングの状態に戻っていった。
遊斗はデュエルディスクをたたみ、遊介社長の元へと駆けて行った。

遊斗「ふっふっふ!!やっぱり社長さんとのデュエルは凄い楽しかったです!!それに、三幻神を三体場にそろえちゃうなんて、やはり凄いですよ!!」

遊介「いやぁ、遊斗君もなかなかだったよ!…・」

遊介社長も、遊斗と一緒に笑顔になっていた。
…しかし、その後目線を下した。

遊斗「…?どうしたんですか?」

遊介「…いやね、ちょっと思ったんだ。」

そう言うと、遊斗の方を向いて話し出した。

遊介「…今のデュエルの戦い方は、昔とは大分変ってしまった。…シンクロ召喚から、エクシーズ召喚主軸になったように、ドンドン変化していく…。それはカード1つとっても同じだ。昔は誰もが使いたいと願った三幻神も、今ではカード化されたが、使いづらさのほうが目立ってしまっている。」

その眼と顔には、多くのカードを触ってみてきたものだからこそだせる顔をしていた。

遊斗「…。遊介さん…。」

遊介「…だが、それだけ変わりゆくなかでも、変わらない物もある…。それは、デュエルをするときのドキドキだ。」

そういい、遊介社長は笑った。

遊斗「…。」

遊介「どんな逆境になっても、カードの可能性を信じて、自分の力をひき絞り突破しようとする。…そんな君のデュエルに対する情熱を、改めて教えられたよ。」

そういうと、遊介さんは自分の胸ポケットから、一枚のカードを取り出し、遊斗の前に差し出した。

遊介「この一枚のカードは、今の遊戯王の環境にあっていないかもしれないが、俺の魂のカードと言えるカードだ。だから、君がこれから立ち向かう大きな困難に向かうとき、絶対に力になる。…今俺から君にしてあげられることはここまでだ。頑張りたまえ。」

…たかが一枚のカードが目の前にある。…だが、その一枚のカードは、とても重いものが込められたもの、そう見えた。

遊斗「はい!!ありがとうございます!!」

そういい、遊斗は遊介社長が差し出すRingカード、『アドバンサー』を受け取った。

遊斗「おれ、絶対に『ディスト』ってやつをみつけて、悪いことを止めさせます!!」

遊介「ああ、頑張ってくれ!…それとな、もう一枚、君に渡したいものがあるんだ。」

遊斗「…へ?」

そう言うと、遊介社長は『アドバンサー』を出したポケットから、もう一枚真っ黒なカードを取り出した。



ピア「あ、お帰り、遊斗!!社長さんどうだった?」

遊斗「うん、デュエルしてきた!!すげえ楽しかったよ!!」

そう言いながら、遊斗はみんながいる部屋に戻ってきた。

九郎「ずいぶん遅いと思ったら、そういうわけだったのか…。」

遊斗「そうなんですよ~。見てください!これ!!社長さんからしばらく預かることになったんですよぉ!!」

そういい、遊斗はさっそく遊介社長さんから借りたカードを周りの人に見せびらかした。

采子「お!!さっきのRingのカードだねぇ!!凄いねぇ!!」

阿歩理亜「…それだけ、社長さんに信頼されたということなんでしょう…。」

遊斗「ふっふっふ!!これで俺のデッキが更に強化されますよぉ!!」

九郎「…だけど、この『アドバンサー』は癖の多い効果だから、遊斗のデッキには合わないんじゃないか?」

遊斗「えー!そんなぁ…。」

遊斗はその場に、ortの姿勢になった。
…しかしその後思い出したように立ち上がり、阿歩理亜に近づいて行った。

遊斗「あ、そうだ阿歩理亜。」

阿歩理亜「なんだい?遊斗君?」

遊斗「遊介社長さんが、今度は阿歩理亜にお話があるって。倉井さんと一緒に地下に来てくれだって。」

阿歩理亜は、驚いたような表情をとったが、すぐに理解したようだった。

阿歩理亜「私にも話…分かりました。今から向かいましょう。」

そう言い阿歩理亜は、倉井さんと一緒に扉から外に出て行った。



九郎「…結局、社長さんは皆に話があったみたいだなぁ。」

一同はあの後、それぞれ社長さんに呼び出され、何か話を受けた後、会談を終了た。そのあと再びローレル・ロイスに乗り、帰り道についていた。

采子「いいじゃないぃ?それぞれに何か大切なことを言ったみたいだしぃ。」

何か満足そうな顔で采子は答えた。
…それと比べると、ピアと阿歩理亜は何か浮かない顔を浮かべていた。

ピア「…。」

阿歩理亜「…?ピアさん、先ほどから元気がないように見えますが、大丈夫ですか?」

ピア「!!?…ええ、大丈夫。阿歩理亜君も、なんだか顔色悪い気がするけど、平気?」

阿歩理亜「…え、ハ、はい。平気です。」

…そして、明らかに一人だけ浮いているように喜んでいるものがいた。

遊斗「ふっふっふっふ~♪」

九郎「…よほど嬉しいんだな。遊斗。」

遊斗「はい♪こいつを上手く使うには、俺のデッキをどうしたらいいかなぁって思うと、もうわくわくしますよぉ!!」

…そんな遊斗が、まるで子供の用に喜んでいる様子をみて、九郎は思わずつぶやいてしまうのだった。

九郎「…ふ、雑魚のくせに。」

その一言で少しかちんと来たのか、斜め右前に座っている九郎につっかかった。

遊斗「って、雑魚はないでしょう雑魚は!!…あ、すいません。ここで降ろしてください。」

じい「…はい、よろしいのですか?」

そういい、運転手のじいは手頃な所に車を停めて、左後ろ座席のドアを開けた。

遊斗「はい!!この後アルバイトがあるので、ここからだとすぐなので。」

そういい、遊斗は外に降りた。外は既に夕焼け空になっていた。

遊斗「じゃあ皆、また明日!!」

ピア「じゃあね、また明日!!」

阿歩理亜「では明日会いましょう。遊斗君。」

九郎「…明日デッキができたなら、調整の相手になってやるよ。」

采子「じゃあねぇ!!今夜はゆっくり寝るんだぁよぉお!!」

遊斗の一言に、皆が笑顔で返し、手を振った。
それに対して遊斗も手を振った。
車は動き出し、他の皆を乗せて進んだ。

遊斗「まっかな~ちか~い~♪
…ふぅ。じゃあ、行くか!」

そう言い、遊斗は歩き出し、アルバイト先である『レストラン ラビット』へと向かうのであった。



遊斗「おはようございまーす!!今日も元気に働きまーす!!」

そういい、遊斗は従業員用の裏口から、元気な挨拶をして中に入った。
…しかし、いつもならそこに店長か、宇佐さんの返事が来るのだが。。。


遊斗「?…宇佐さーん、店長さーん?」

…返事がないのだ。明かりや、空調が回っている音はするので、人がいないわけはないのだが、何かがおかしかった。

遊斗「…おかしいなぁ。もうすぐ開店なんだから、返事ぐらいあるはずなのに…。」

その場に立ち止っていても仕方ないと思い、遊斗は歩き出した。裏口から繋がっている更衣室、トイレ、厨房をのぞいたが、どこにも誰もいなかった。
…そして探していないところは、お客さんが食事をする座席のみとなった。

遊斗「店長さーん?」

恐る恐る声を出しながら、座席を除いてみた。
…しかしそこには、

店長「…ゆ、遊斗君…。逃げるウサ…。」

…マッチョでオカマな店長が、頭から血を流しながら腹から地面に平伏し、悶絶しながらこちらを向いて訴えている姿だった…。
…そして何より意外だったのは、その店長を踏んづけるように立っている、『宇佐さん』の姿だった…。

遊斗「て、店長さん!?宇佐さん?!」



~第十話 かわりゆくもの 完~
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最後まで、空気のラー。涙が止まらない。
今日ショップでラー売ってたので値段を見てみると

980円……

納得いかない!!
高い!!

う~ん、何かライフ回復しまくるテーマでも出れば、ラーを救済できるかも……できるか?

Re: タイトルなし

>ユウさん
だれかぁ!!誰かラーの救済デッキを!!
ラープレイでないデッキ!!もしくは カードを!!

ラーってそんなに高かったのですね…。
韓国版を買うと、更にヒエラテェックテキストっぽいですよね。
プロフィール

しばせんし

Author:しばせんし
↑の犬の飼い主が柴戦士
いーぬは喜びゆきかけまわりー



Hyper-和食見習い小僧の20代が、遊戯王、ポケモン、その他生活の雑談を上げていくブログです。(^O^)/
何か変なところがありましたら、いつでも書いてください。迷惑コメントは容赦なくスパム

現在遊戯王でよく使うデッキは、
・スクラップ
・EMオッドアイズ魔術師
・サイフレーム
・ブラマジ
               です(^O^)/


どうしたらスクラップの良さを残し戦えるかを考えています。
スカイプデュエルも、ツイッターか、コメントで相談してもらえればできる予定。

ポケモンは、とある人の動画をきっかけにやり始めました=^_^=
ウルガモスと、カメックスを
対戦でこよなく愛して使ってます。
いつか対戦実況動画とかとってみたいなとおもっていたら取れました。
ニコニコ対戦実況動画
ダブルバトルもできるよ!!…弱いけど
だけど第六世代になってから、色々と時間が足らない様子。

再現料理も、やりたい年頃。
こう見えても現役調理師なので、
料理スキルはあるはず。
何かしてほしい再現料理がありましたら、コメントお願いします<(_ _)>

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