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【ポケモン Beautiful World】第六話 メイとホミカ Part3

チェレン「ふう、ジムリーダーっていうのも大変だね…。ただ全力で戦えばいいわけじゃないからね…。」

チェレンは、トレーナズスクールの職員休憩室の、自分の机の前に座っていた。
その机の上には、沢山の紙が積み上げられ、どれだけ多忙かをにおわせる。

ベル「お疲れ様ぁ、はいお茶。」


そんなチェレンの前に、御盆に暖かい緑茶を淹れてベルがやってきた。

チェレン「ありがとう、いただくよ。…ずずぅ。」

そういいチェレンは、御盆からお茶の入った湯呑をとるとすすった。その動作はとても自然で、二人が久しぶりに会ったというのを感じさせないものだった。
ベルはチェレンに向かい合う様に隣の机に入っている椅子を引っ張り出して、それに座った。

ベル「…ふふふ、あの二人のこと、大分気にいったみたいだね、チェレン。」

チェレン「…ああ、なんかあの二人を見ていると、昔の僕たちを見ているみたいじゃないか?…ポケモンと一緒に苦悩して、一緒に強くなるなんてさ…。」

ベル「…本当だよね、これからどう大きくなっていくか、楽しみだよね。」

…この二人も、二年前以上のことになるが、ポケモンを貰いイッシュを旅した。
その中で様々な経験をして今のところまで来た。ふとそんなことを思い出させてくれる二人、それがヒュウとホワイトだった。

チェレン「…成長か、僕もまだまだだなぁ。ジムリーダーになって、余計にそう思ったよ…。自分より年が下なのに、僕と違ってしっかりジムリーダーを1年近く勤めている人もいるんだからね…。」

ぼやきながら背伸びをするチェレン。それを見て微笑みながらベルも言葉を続ける。

ベル「あの子は凄いよね!!ポケモンだけじゃなく、音楽もやっているんでしょ?今度聞いてみたいなあ!」

チェレン「ベルは、音楽とか聞かないのか…意外だね…。」

ベル「研究が忙しくて、あまり聞いている暇がないのよ…。」

それを聞くと、チェレンは机の引き出しをあけた。…引き出しの中は、もので溢れているが消して乱雑としておらず、全ての物が一目で分かるように整理されていた。そんなものの中から三枚ほどCDを取り出すと、ジャケットを上にしてベルに差し出した。

チェレン「…それなら、これを貸してあげるよ。暇なときに聞いてみるといい。」

ベル「ありがとうチェレン!凄く嬉しいよお!」

CDを受け取ったベルは子供の用に喜んだ。チェレンは見守るように笑い、話をした。

チェレン「いえいえ…ところで、君がポケモンと図鑑を渡したもう一人の子は、どうなんだい?」

ベル「もう一人の子?…ああ!『メイちゃん』だね!あの子も期待が持てるよ!凄く頭が良くて、役者もやっていて頑張り屋で、凄いよ!メスの『ツタージャ』を選んだから、チェレンと同じポケモンを選んだね!」

チェレン「おおそうなのか!じゃあなにかの縁だし、色々と応援させてもらおうかな。」

2人の会話は自然と弾み、和やかな雰囲気を作り出した。
…そんな中、ベルはとあることを言った。

ベル「ありがとうね。…まぁ、ホワイト君も、ヒュウ君も、メイちゃんも、私たちも、ブラックの成長速度には勝てないけどね!」

その言葉を言ったとき、チェレンの顔が和やかなものから、険しいものに変わった。
…触れてはいけないことに、触れてしまったかのように。

チェレン「…ベル。」

その一言は、先ほどの暖かなものとは違い、厳しさを十分に孕んでいた。

ベル「あ…!」

チェレン「…。」

ベル「…。」

ベルも何かに気づいたように、顔を暗く、重く落とした。
先ほどの和やかな雰囲気はどこかに吹っ飛び、今はただ冷たく重い静寂が包んだ。
その沈黙に耐えきれなくなったのか、ベルがたまらず言葉を上げた。

ベル「…ブラック、今どこで何をしているのかな…。」

チェレン「…わからない。僕たち、フウロさん、いやそれだけじゃない…。みんなであちこち探したけれど、何一つ有力な情報は手に入らなかった…。」

ベル「…チャンピオンにまでなったのに…。うぅ…。」

ベルは声を押し殺し、両手で顔を覆いながら、小さく泣いた。
チェレンは黙って席を立ち、ベルの傍により頭を撫でた。

チェレン「…大丈夫、ブラックはきっとどこかで元気でいて、きっと帰ってくるよ。あのブラックだよ?絶対に平気だから。」

ベル「…うん。」

ベルは悲しみが消えるまで、チェレンはベルが泣き止むまで、その場所でそうしていた。





ヒュウ「おれは~♪今から~♪ふふふふ~♪」

ヒュウはご機嫌だった。蝶ご機嫌だった。
それがいけなかったのだ。濃い草むらの中周りを注意しないでばく進を続けているから、そうなってもしょうがなかった。

???「おい!あぶねえぞ!」

ヒュウ「へ?…うわぁ!!」

突然の警告。当然かわせるわけもなく、何かにヒュウはぶつかった!

???「キャ!!」

どうやらそれは人らしく、お互いに向かい合わせに尻餅をついてしまった。

ヒュウ「いててて…。すまなかった。ちょっとよそ見していたぜ…。」

???「ったく!!前くらいしっかり見て歩けよバカヤロー!」

そう罵声をヒュウに当てるのは、背がヒュウより低く、白い髪にちょんまげみたいに髪を縛って、青と赤のストライプの服、手が隠れるような袖、厚底のブーツ。
そんな独特のファッションをしている女の子がそこにいた。

ヒュウ「!!?お前は!!」

ヒュウはとても驚いた表情をして、その子を大きく目を見開いてみた。
…その形相に女の子は怒鳴るのを忘れて、少し驚いたくらいだ。

???「…な、なんだよ…!」

…その後ヒュウが言った言葉は、女の子にとって信じられないような言葉だった。

ヒュウ「…ちいさい子がこんな所で一人で歩いていたら危ないじゃないか!近くにタチワキシティがあるから、俺と一緒にそこまでこい!そこならとりあえず大丈夫だ!」

???「!?はぁ!?何言ってんだあんた!?私はこう見えても立派な、」

ヒュウ「とにかく!俺は今からお前を連れて行くぜ!!ついてこい!」

そういい、女の子の言う言葉を無理やり遮り、その子の右手をしっかり持って、ヒュウは再びばく進を始めた。
…こうなった彼を止められるのは、誰もいないのである。
…いや、本来ならホワイトがこういうヒュウの暴走を止めるのだが、悲しいことに今彼はこの場にいない。

???「ちょ、ちょっと待てって!手を引っ張るなぁ!…こらぁああ!!」



…Part4へ続く
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テーマ : ポケットモンスターブラック2・ホワイト2
ジャンル : ゲーム

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プロフィール

しばせんし

Author:しばせんし
↑の犬の飼い主が柴戦士
いーぬは喜びゆきかけまわりー



Hyper-和食見習い小僧の20代が、遊戯王、ポケモン、その他生活の雑談を上げていくブログです。(^O^)/
何か変なところがありましたら、いつでも書いてください。迷惑コメントは容赦なくスパム

現在遊戯王でよく使うデッキは、
・スクラップ
・EMオッドアイズ魔術師
・サイフレーム
・ブラマジ
               です(^O^)/


どうしたらスクラップの良さを残し戦えるかを考えています。
スカイプデュエルも、ツイッターか、コメントで相談してもらえればできる予定。

ポケモンは、とある人の動画をきっかけにやり始めました=^_^=
ウルガモスと、カメックスを
対戦でこよなく愛して使ってます。
いつか対戦実況動画とかとってみたいなとおもっていたら取れました。
ニコニコ対戦実況動画
ダブルバトルもできるよ!!…弱いけど
だけど第六世代になってから、色々と時間が足らない様子。

再現料理も、やりたい年頃。
こう見えても現役調理師なので、
料理スキルはあるはず。
何かしてほしい再現料理がありましたら、コメントお願いします<(_ _)>

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