【ポケモン Beautiful World】第九話 自分らしく Part6

フタチマル「…タチ!!」

ホミカ「…けんじゃね。」

ヒュウ「…ん?どうしたんだ?ホミ…、」

そうして顔を上げたホミカの顔は、まるで鬼神を想像させる形相をしていた!!
ホミカ「ふざけんじゃねぇぞ!ヒュウ!!なんだよ!結局のところ時間稼ぎか!!失望したぜ!!だったらこっちにも考えがある!ホイーガ!『転がる』だ!!」

ホイーガ「ホイホイホイホイホイホイホイ!!」

ヒュウ「よし、もう一度『見切り』だ!絶対見切れ!!」

フタチマル「タチ…、」

ヒュウの指示に、フタチマルはホイーガを凝視し、その一撃を見切る体勢に入った。

ホイーガ「ホイホイホイホイホイ!!」

フタチマル「タチ!!」

フタチマルは、ホイーガの猛突進を上手くかわした!

ホミカ「ち、よけやがった!だが、『転がる』は転がるほど威力が上がる!!次を受けきれるかい!ヒュウよ!!」

交わしたことにより、ホイーガは更に更に加速し、もはやそのスピードは凄まじいものとなった!

ヒュウ「『ミジュるぜ』!『切り札』で迎え撃て!!」

その一声に静かにうなずいたフタチマルは、ホイーガに対峙し、ホタチを構え渾身の切り札を放った!!

フタチマル「タ~チ、ター!」

ホイーガ「!?ホイ!!?」

その威力は、威力が上がりに上がった『転がる』と相殺されホイーガはその場に倒れ込むことになった。…が、フタチマルの体は毒で蝕まれていた。
既に動かず、その場で息を荒く吐き、体を上下させていた。

ホミカ「何とか凌いだみてぇだな。…だが、お前のフタチマルは最大威力の『切り札』は使い、『猛毒状態』で徐々に削られ、さっきの『転がる』の衝突ダメージが残ってる!止めを刺してやんよ!!
ホイーガ!見切られないように慎重に近づいて、『ベノムショック』で止めをさせ!」

ホイーガ「…シュー。」

立ち上がったホイーガは、慎重にフタチマルに近づいていき、ベノムショックを放つ体勢に構えた!

フタチマル「…タチ…。」

ヒュウ「…。」

ホミカ「残念だったなぁ!!ヒュウ!お前のタチワキジム挑戦も、これで終いよお!!」

ゆっくりと、しかし確実にフタチマルに近づくホイーガ…動けずその場に立ち尽くすフタチマル…既に勝負がついたように見えた…。が、ヒュウの瞳は最後まであきらめていなかった!

ホイーガ「…シュー。」

ヒュウ「…今だぁ!!シェルブレード!!」

ホイーガ「!!?」

ホミカは、3m圏内に入れば、確実に『ベノムショック』をヒットさせられると考え、そこまで慎重に近づこうとした。
しかし、ホイーガがあと5mで自分の目の前に来るという距離で、ヒュウは『シェルブレード』を指示した!

フタチマル「…タチタチタチ!!」

ホミカ「ハ!?馬鹿が!!その距離じゃお前の『フタチマル』の『シェルブレード』は届かねぇよ!」

しかしフタチマルが振るったシェルブレードは、薄く細長くなっていた!
それだけではない!いくら薄く細長くしたって、普通であればよほどの熟練の『シェルブレード』使いでなければ、1mが限界である。
しかしヒュウのフタチマルの『シェルブレード』の長さは、ゆうに6mは超えていた!!

ホミカ「な!?ナニィ!?」

ホイーガ「!!?」

それによって本来だったら喰らう筈のない、シェルブレードをまともに受けたホイーガは、少し吹き飛び、その後倒れ、立つことはなかった…。

ヒュウ「っよっしゃあ!!」

フタチマル「タチ…タチ。」

審判・員「ホイーガ戦闘不能!よってこの試合、チャレンジャーヒュウの勝利!!」

審判の勝利宣言が高々と上げられ、ヒュウは全身をかがめ、大きくジャンプした!!
フタチマルは、その声を聞いて安心したかのように、その場に倒れ込んだ。
それに気づいたヒュウは、慌ててフタチマルに駆け寄ってボールを出した。

ヒュウ「サンキュー『ミジュるぜ』。お疲れ。戻って…」

しかし、その場を凝視するようにホミカが現れた。その右手には、『モモンの実』が握られていた。

ホミカ「…ほらよ!」

ヒュウ「…!…ホミホミ…。」

そういい、ホミカはぶっきらぼうにモモンの実をヒュウに分投げた。ヒュウはそれを手で顔面で受け止めた。

ホミカ「…ホミホミ言うな。モモンの実だ、さっさと食わせてやれ。」

ヒュウ「あ、ありがとう…。『ミジュるぜ』ほら。」

そう言いヒュウは手渡しでフタチマルにモモンの実を渡した。

フタチマル「タチ…。もぐもぐ。」

それを食べ終えたころには、フタチマルの毒気が消えていた。

ヒュウ「毒が消えたな。よし戻ってくれ。」

そしてヒュウの近くには、ホミカが残った。

ホミカ「…そうか、『激流』があったんだな。『フタチマル』にはよ。おめぇにしちゃ、頭使って戦ったんじゃねぇか。」

ヒュウ「…ああ、ホミホミに挑むとき、必ず『切り札』でなんとかしようとしていたから、その印象を逆手にとれると思ったんだ。『ミジュるぜ』には、『シェルブレード』があるけど、それだけじゃ威力不足だから、『マメるぜ』に一回『睨めつけ』てもらって、ある程度怪しまれないように、ダメージを受けて『激流』が発動するようにしたかったんだ。…その為、『見切り』をどうしても何回か挟まなきゃいけなかった。
…お前のおかげだ。ホミホミ。」

その発言に、ホミカは目を見開いた。

ホミカ「…ホミホミ言うな。…私のおかげだと!?」

ヒュウ「ああ、大分まどろっこしいやり方になったけど、場を見る力、指示力を上げるように頑張ったんだ。…前におまえが教えてくれなければ、こんな戦い方は一生できなかったよ。おかげでこんな戦い方もできるようになった。サンキュウな。」

それを聞いたホミカの顔から、全ての怒りという感情は消え、残ったのは推理小説を読み終えた後のような、清々しい顔だった。

ホミカ「…あーあ負けてんなよなホミカ!
…ってかヒュウが強くなったってことか。…まっ、くやしーけど一切手抜きなしだったし、
すがすがしーし、スッキリしたし!
これ!あたしに勝った証!受け取んな!
トキシクバッチだ!」

そういい、ホミカは自分のポッケから黒い箱を取り出し、それをあけてヒュウに手渡しした。その中には、光り輝く『トキシクバッチ』が入っていた!

ヒュウ「おお!やったぁ!トキシクバッチだ!!
こんなに嬉しいバッチはねぇよ!ありがとうな!ホミカ!!」

その一言に、やりきった表情から、急に真赤っ赤のキョトンとした顔になった。

ホミカ「!?な、なんだよ、急に…ったく、なんだよ…。」

ヒュウ「お前との戦いのおかげで、俺も俺のポケモンたちも、より強くなれた!本当にありがとうな!」

そういい、ヒュウは本当に嬉しそうにホミカの手を握り、ホミカの顔を見てそれを上下に振った。
ホミカは顔を合わせられず、下を見つめていた。…そして小さな声で話し出した。

ホミカ「…あ、あのよ、ヒュウ。」

ヒュウ「ん?なんだい?」

その声を聞いて、ヒュウは手を上下に振るのを止めて、ホミカの顔をまじまじと見た。

ホミカ「…これ、明日タチワキコンビナートでさ、ライブやるんだよ。だからよ、その、チケットやるから、見に来てくんねぇか?」

そういい、今度は目を合わせずヒュウの前にチケットを指しだした。

ヒュウ「へ!いいのか!?…お前の大事なライブのチケットだろ!?」

ホミカ「…ああ。最前列の席だからよ…。よく観えるぜ。」

ヒュウ「…やったあ!!…やったぁ!お前の演奏と歌、生で聞いてみたかったんだよ!!ありがとうな!ホミホミ!絶対行くからな!!一番真ん前で、一生懸命応援するからよ!!」

ホミカ「…!!
…。
…だ・か・ら、ホミホミ言うなぁ!!それに応援じゃねぇよ!!お前は楽しむだけたのしみゃいいんだよ!!」

クック「…やれやれ、うちのホミホミ姫は、みていて飽きないねぇ…」

ルー「でもいいんじゃないかね。これでライブは絶対大丈夫でしょ。」

…二人の仲間が見守る中、ホミホミとヒュウはずっと話していた。
ポケモンの事、ライブの事。
…ポケモンバトルを通してお互いに足りない所を見つけ出し直していける。
そして素晴らしい仲間ができる。
本当、この世界は素晴らしくできている。



????「…そうですね。この世は本当に素晴らしくできている。」

オトコは、窓際に立っていた。その窓から夜空に輝く月を眺めていた。
その眼は、非常に官能的な目で月のその先を見据えながら、だれに言うわけでもなくつぶやいた。

????「…だから、それを知りたくなるんですよ。」


…第九話 自分らしく END
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テーマ : ポケットモンスターブラック2・ホワイト2
ジャンル : ゲーム

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プロフィール

しばせんし

Author:しばせんし
↑の犬の飼い主が柴戦士
いーぬは喜びゆきかけまわりー



Hyper-和食見習い小僧の20代が、遊戯王、ポケモン、その他生活の雑談を上げていくブログです。(^O^)/
何か変なところがありましたら、いつでも書いてください。迷惑コメントは容赦なくスパム

現在遊戯王でよく使うデッキは、
・スクラップ
・EMオッドアイズ魔術師
・サイフレーム
・ブラマジ
               です(^O^)/


どうしたらスクラップの良さを残し戦えるかを考えています。
スカイプデュエルも、ツイッターか、コメントで相談してもらえればできる予定。

ポケモンは、とある人の動画をきっかけにやり始めました=^_^=
ウルガモスと、カメックスを
対戦でこよなく愛して使ってます。
いつか対戦実況動画とかとってみたいなとおもっていたら取れました。
ニコニコ対戦実況動画
ダブルバトルもできるよ!!…弱いけど
だけど第六世代になってから、色々と時間が足らない様子。

再現料理も、やりたい年頃。
こう見えても現役調理師なので、
料理スキルはあるはず。
何かしてほしい再現料理がありましたら、コメントお願いします<(_ _)>

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