【ポケモン Beautiful World】第十二話 成長2 Part4

ホミカ「…ったく、あいつらったら。…。」

そういい、タチワキジムの裏手にある空き地のさびかけたパイプ椅子の上で、曇った空を見た。
そして缶ジュースの蓋をあけ、それをくぃっと口に含み、飲み込んだ。
眼を閉じ、間隔をのどに集中させた。
…炭酸の心地よい刺激と、ほのかなフルーティな香りが、自分の気分をリフレッシュさせてくれるようだった。
どれくらいか、そんな感じでボーとしていると、自分のライブキャスターがなりだしていることに気が付いた。

ホミカ「…こんな時に、ライブキャスター?誰からだ?」

とりあえず、ライブキャスターを自分に向け、それに応じた。

ホミカ「はいもすも~す。」

メイ「…ううう…。」

…誰かが泣いているこえがきこえた。
…画面を見ると、そこには泣いているメイの姿があった。

ホミカ「…ン?誰だ?…メイ?…一体どうしたんだ!?」

メイ「…うわああああん!!ホミカぁ!!」

何か我慢していたものを一気に放出するかのように、メイ泣きだした。

ホミカ「!?おいどうしたんだよ!メイ!?」

メイ「うわあああん!!うわあああん!!」

ホミカ「…あー。わかった。とりあえず、いっぱい泣けや。」

メイ「うわあああああん!!」

…そうホミカはいい、ただ泣き続けるメイの姿を、優しく見守った。

斜体文

メイ「…うん、ありがとう。ホミカ。」

どれくらいかわからないが、暫く泣き続けたメイが落ち着いたのを見て、ホミカは一安心した。

ホミカ「ああ、ああ、気にするな。それ位しか、私にはできないからよ。」

そういうホミカの表情は、どこか寂しいものを含んでいた。
…それに反して、一泣きしたメイの表情は、大分明るくなっていた。

メイ「うんうん、そんなことないよ。ホミカは凄いよ。」

ホミカ「私の事はいいよ。…で、どうしたんだい?」

そういい、ホミカはメイに話を促した。

メイ「実はね…ホワイトがね…。売れっ子アイドルの、ルッコのライブキャスター拾ってね、仲良くしているみたいでね…。」

そう言うメイのの表情と声色は、言葉を続けるたびに暗く重いものになっていった。
…昔からメイと一緒だったホミカには、それだけで十分だった。

ホミカ「…なるほど…そう言うことか…。」

どういうわけか知らないが、なぜかホワイトの馬鹿野郎が、売れっ子アイドルの『ルッコ』のライブキャスターを持っていて、なぜか馬鹿ホワイトが、ルッコとこっそり仲良くしている。…そう言うことだな。

ホミカ「…だいたいわかった。…大変だな。お前も。」

メイ「…うん、けどごめんね、ホミカもイッシュ一周ツアーの準備で忙しいのに…。」

ホミカ「…気にするな…。まぁなるようにしかならないさ。その中で自分なりに全力でやって砕けるようなら、砕けるしかなねージャン。」

メイ「…ホミカは…。」

ホミカの言葉に、メイは少し言葉を考えるように言った。

ホミカ「…?」

メイ「…ホミカは、私よりもずっと先に進んでいるよね。その上、小さいころから活発的で、いつも私が目指していない所を目指していてさ…。」

ホミカ「…。」

メイ「…気が付いたら、もうイッシュのジムチャレンジまで終わって、ジムリーダーに人気バンドのボーカルだもん…。凄いよ…。」

…メイは、今、大きな壁の上に立っている。
…それは私だって同じだ。
…だけどメイはまだ自分に自信が持てていない。
どんなときだって、どんなことだって、必ず生きていれば壁は目の前に現れる。
…だけど、それを乗り越える思いでチャレンジしていくしかない。
けど、メイはまだ、その踏ん切りがつかない。
だから私に今できるのは、メイの話を真剣に聞いて、一押しをすることだ。

ホミカ「…バーカ。私だってな、不安でいっぱいな中、やれるだけぶっ飛ばして、たまたまうまくいっただけだッツーの。
…全力でやって失敗したら、周りがなんと言おうとそれでいいじゃねぇか?
…最近そう思うよ。」

その言葉を聞いて、暗い表情をしたメイの表情が少し明るくなった。

メイ「全力で、やってみてか…。」

ホミカ「それにメイは、私と比べて人の事を観察して真似んのが凄い上手ジャン!?
…私はどっちかっていうとそう言うの苦手で、どうしても自分流になるから、そこは凄いと思うよ…。」

どうメイが捉えるかはわからないが、これは私自身が思った本心だった。

メイ「…ありがとう。ホミカ。」

そう笑いながらメイは言った。

ホミカ「いいっていいって!…そうだな!折角なんだからさ、気分転換してきなよ!!
そんなにその『ジャインアベニャー』の事ばっかり考えてたら、息詰まっちまうぞ?」

メイ「…フフフ。」

その一言に、メイは笑っていた。

ホミカ「?…何が、おかしいんだよ?」

メイ「『ジャインアベニャー』じゃなくて、『ジョインアベニュー』だよ。
…あれぇ?ホミカぁ?もしかして、ヒュウ君に影響されて、変な名前でおぼえるようになったのかなぁ?」

そういうメイの顔は、人をからかう表情をしていた。
…自分が変な言葉を言っていたとわかった途端、急に恥ずかしくなった。

ホミカ「馬場馬場馬場馬鹿野郎!!だれがあんなハリーセンみたいな頭の奴に、えええええ影響なんて受けるかよ!!
お前だって、どっかだだっ広い所に行って、息抜きしてこい!!いいな!!


その言葉が、終わりの合図となった。
メイは嬉しそうな顔で別れの言葉を言った。

メイ「はぁ~い!わかりました!!私なりに頑張るよ!!
じゃあね、ホミカ!ありがとう!」

そう笑顔で手を振りメイはライブキャスターの電源を切った。

ホミカ「…ったく、誰がヒュウと…誰が…。」

そう呟き、夏のタチワキの湿った空を見上げた。…そこには、タチワキの煙が徐々に飛ばされ、素晴らしく晴れた空が広がりだしていた。
再び少しぬるくなった缶ジュースを口に含んだ。
…その時だった。ライブキャスターがけたたましい音を上げ再びなりだした。
突然の事で、思わず口に含んだジュースを少し吹き出してしまった。
…そう、この着信音に設定した人物は、ただ一人。

ホミカ「…ってうぉおお!!」

ヒュウだった。



…Part5へ続く
スポンサーサイト

テーマ : ポケットモンスターブラック2・ホワイト2
ジャンル : ゲーム

コメントの投稿

非公開コメント

またまた、読ませて頂きました‼

いやー、何度見ても読み行ってしまいますねwあと、いい所で終わってるのが、続きの話を想像させてくれます( ^ω^ )あ、コメントは無理に返さなくても大丈夫です。
しばせんしさんもお忙しいですから

Re: またまた、読ませて頂きました‼

>シャルさん

再びありがとうございます!\(^o^)/
誰かが読んでいてくれるって、再認識できるだけで、
元気とやる気がもりもり出ますよ!
これからもがんばって面白い話書きますね!
プロフィール

しばせんし

Author:しばせんし
↑の犬の飼い主が柴戦士
いーぬは喜びゆきかけまわりー



Hyper-和食見習い小僧の20代が、遊戯王、ポケモン、その他生活の雑談を上げていくブログです。(^O^)/
何か変なところがありましたら、いつでも書いてください。迷惑コメントは容赦なくスパム

現在遊戯王でよく使うデッキは、
・スクラップ
・EMオッドアイズ魔術師
・サイフレーム
・ブラマジ
               です(^O^)/


どうしたらスクラップの良さを残し戦えるかを考えています。
スカイプデュエルも、ツイッターか、コメントで相談してもらえればできる予定。

ポケモンは、とある人の動画をきっかけにやり始めました=^_^=
ウルガモスと、カメックスを
対戦でこよなく愛して使ってます。
いつか対戦実況動画とかとってみたいなとおもっていたら取れました。
ニコニコ対戦実況動画
ダブルバトルもできるよ!!…弱いけど
だけど第六世代になってから、色々と時間が足らない様子。

再現料理も、やりたい年頃。
こう見えても現役調理師なので、
料理スキルはあるはず。
何かしてほしい再現料理がありましたら、コメントお願いします<(_ _)>

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR