【ポケモン Beautiful World】第十四話 ヒュウ Part1

…厳しかった残暑も終わり、涼しげな風がイッシュ地方を包み込む。
作物や果実が実り、厳しくとも美しい冬に備えるために、多くのポケモンが活発になる季節、そう、秋になったのだ。



審・判員「勝者、ホワイトォオオ!!」

…ポケモンワールドトーナメント。
この秋に、このホドモエシティに完成した巨大なポケモンの対戦施設。
その宣伝と開設記念に、エキシビジョンマッチが開催されていた。
ジムリーダーチェレンをはじめ、開設者ヤーコンの目を付けたトレーナーがこの場に集まって対戦を行っていた。
その初戦として、ホワイトはチェレンと戦って、ホワイトが勝利したのだった。



チェレン「…凄いね。ホワイト君。君たちは本当に強くなったね…。」

ホワイト「いや、まだまだですよ。もっと頑張らないと。」

選手の控室で、チェレンとホワイトは同じ部屋で談笑していた。
お互いにリラックスした状態で向き合って話していた。

チェレン「それもそうだけどね。しかしまさか、君たちと手合せしたいと思っていたら、こんなに早く叶うとも思ってもいなかったけどね。」

ホワイト「?何の話ですか?」

チェレン「いや、こっちの話だよ。なんにせよ、一回戦突破おめでとう。
だけど、次の相手は…!」

ホワイト「はい、僕の一番の友達で、ライバルのヒュウさんです!」

そういうホワイトの声には熱がこもり、こぶしを握って目を輝かせていた。

チェレン「ライバルか…。君の一番の友達が、ヒュウなのはわかるけど、ライバルで一番なのも、ヒュウなのかい?」

チェレンは少し疑問に思っていたことを、この機会に尋ねた。
それに応じて、ホワイトは即答した。

ホワイト「はい!僕にとって、一番のライバルなのは、ヒュウさんです!
ヒュウさんは、僕が持っていないものを持っていますから!」

チェレン「へえ、それは何だい?…いや、言わずもがなだね。すまない…。
ライバルかぁ…。」

そういうとチェレンは遠くを眺めた。

ホワイト「…どうしたんですか?」

チェレン「いや、ちょっと昔を思い出してしまってね。」

ホワイト「…昔ってもしかして、『ブラックさん』のことですか?」

チェレンにとって昔といえば、ブラックさんかベルさんのことだと思い、そう尋ねた。

チェレン「…ああ、そうだね。僕にとってのライバルは、『ブラック』だったから…。
…お、」

『審・判員「それでは、準決勝、ホワイトVSヒュウを始めます!!両者準備を始めてください!」』

控室にアナウンスが流れたのを機会に、チェレンは話を打ち切り、出場を促した。

チェレン「ほら、君たちの出番だよ。行ってきな。頑張ってきてね。」

ホワイト「はい!ありがとうございます!行ってきます!」

そういい、ホワイトは元気よく控室を後にした。

チェレン「ああ…。」

一人になったチェレンは、天をぼぅって見つめていた。

チェレン「…。ブラック、結局、僕は君のライバルたる存在に足りえたのだろうか…。…
いや、彼にとってのライバルは…。」

それ以上彼は言葉を紡がず、椅子に座りながら力を抜いていた。




審・判員「勝者、チェレーン!」

スタジアム内で審判員がジャッジを声をあげ、バトルは終了した。
そこには力を出し切ったことに満足しているホワイトと、放心状態のヒュウがいた。

ホワイト「…負けました。」

ヒュウ「…嘘だろ!?俺がホワイトに勝っちゃったのか!?」

自分の勝利に確信が持てぬまま、しばらく目を見開いていたヒュウだが、自分が確かに勝ったことを理解すると、声を上げた。

ヒュウ「やったぜ!やったぜ『ケンキるぜ』!」

そういい、自分のポケモンに飛びつき喜びを表した!

ダイケンキ「シャー!シャー!」

ホワイト「…。」




…戦いが終わった後、ヒュウが見守る中、同じ控室にいる二人は清々しい顔で話していた。

ヒュウ「ありがとうな!ホワイト!俺、お前と一緒に旅に出れて、本当に強くなれたよ!」

ホワイト「ヒュウさんが強くなれたのは、ヒュウさん自身の頑張りの賜物ですよ!
…僕は何もしていません。」

ヒュウ「そんなことねぇよ!俺が頑張れたのは、やっぱりお前や、ホミホミや、いろんな奴に会えたからだよ!俺一人じゃダメだって!」

ダイケンキ「シャー!」

ケンホロウ「ポー!」

ドリュウズ「ドリュドリュ!」

バオッキー「バオバオ!」

ヒュウのポケモンたちも、ヒュウの声に応じるように声をあげ、喜びをあらわにした。

ホワイト「…どのポケモンも、絶好調ですし、やっぱりヒュウさんはいいですね!僕には出来ないですよ!」

ヒュウ「ハハハハ!褒めても何も出ないぜ!ホワイト!」

チェレン「…君たちは、本当に仲がいいね。」

そんな様子を微笑んでみていたヒュウが、一声かけた。

ヒュウ「あたぼうですよ!チェレンさん!俺たちの友情は山よりも高く、海よりも深いです!な!ホワイト!」

ホワイト「はい!」

チェレン「…君たちを見ていると、なんだか羨ましいね…。
…。」

少し間をあけた後、ヒュウはまた訪ねた。

チェレン「…ホワイトとチェレンは、どうしてポケモンバトルで強くなろうと思っているの?」

ホワイト「!?」

ヒュウ「!?」

しかし、その発言に二人の今まで笑っていた顔が一瞬で消え、険しい顔に変った。
その豹変ぶりに、ヒュウは驚きを隠せなかった。

ホワイト「チェレンさん…それはヒュウさんに聞かないで上げてくださ、」

ヒュウ「いや、いいんだ。ホワイト。これは俺の問題だ。
はっきりとチェレンさんにも言っておかないといけない。」

ホワイトが言いかけた言葉を、すぐにヒュウは静止した。
そういうヒュウの表情は、いつものおちゃらけたものはなく、厳しさを含んだものだった。
 
ホワイト「…ヒュウさん…。」

チェレン「…ヒュウ…。」

チェレンもその様子に驚きながらも、聞かなくてはいけないことを目の前にしていると感じ、しっかりとチェレンのほうをみた。

ヒュウ「…俺はプラズマ団をぶっ倒して、昔に奪われたポケモンを取り戻す。
…それだけが、俺が強くなろうとする理由です。チェレンさん。」



…Part2へ続く
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テーマ : ポケットモンスターブラック2・ホワイト2
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しばせんし

Author:しばせんし
↑の犬の飼い主が柴戦士
いーぬは喜びゆきかけまわりー



Hyper-和食見習い小僧の20代が、遊戯王、ポケモン、その他生活の雑談を上げていくブログです。(^O^)/
何か変なところがありましたら、いつでも書いてください。迷惑コメントは容赦なくスパム

現在遊戯王でよく使うデッキは、
・スクラップ
・EMオッドアイズ魔術師
・サイフレーム
・ブラマジ
               です(^O^)/


どうしたらスクラップの良さを残し戦えるかを考えています。
スカイプデュエルも、ツイッターか、コメントで相談してもらえればできる予定。

ポケモンは、とある人の動画をきっかけにやり始めました=^_^=
ウルガモスと、カメックスを
対戦でこよなく愛して使ってます。
いつか対戦実況動画とかとってみたいなとおもっていたら取れました。
ニコニコ対戦実況動画
ダブルバトルもできるよ!!…弱いけど
だけど第六世代になってから、色々と時間が足らない様子。

再現料理も、やりたい年頃。
こう見えても現役調理師なので、
料理スキルはあるはず。
何かしてほしい再現料理がありましたら、コメントお願いします<(_ _)>

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