【ポケモン Beautiful World】第十四話 ヒュウ Part5

船の上には、数多くのプラズマ団が、手持ちのポケモンを使い切り、ただ立ち尽くしていた。
そこには、チェレンとホワイトとヒュウが立っていた。

ヒュウ「……全員倒したぜ。
…さぁ、チョロネコについて色々聞かせてもらおうか!」

ホワイト「…。」

チェレン「そうだね…他にも調べたいことがあるし…。」

ホワイト「…ジムリーダー特権ですか…。」

チェレン「…ああ、昔起きた、プラズマ団の事件と同じことを起こさないためにね。
この船は危険な匂いがする。全部調べさせてもらうよ。
…行くよ、ハーデリア。」

ハーデリア「バウバウ!」

…イッシュ地方のジムリーダーは、昔起きたプラズマ団の時、結局行動が足りなかったことが、あとで一人のジムリーダーに大きく唱えられた。
そのため特別にイッシュジムリーダーは、それぞれ何か危険なことがあると感じたら、それをポケモンを使って調査することができるようになったのだ。
…前は、この権限はチャンピオンと四天王のみに与えられていたのだが、それでは足りないということでこうなった。


???「何事である?」

その時、一人の年老いた男の声がした。
立ち尽くしたプラズマ団を掻き分けて、そこから一人の男が現れた。

ヒュウ「…誰だ…お前…。」

その男をまじまじとみたあとヒュウは眼鏡を正して口を開いた。

チェレン「やれやれ…。
あなたは昔冷凍コンテナで震えていた人ですよね。
…確か名前は『ヴィオ』!
この船で何をするつもりなのか教えてもらえますか?」

そのヒュウの言葉に、『ヴィオ』と呼ばれた男は驚きを見せ、一歩下がった。

ヴィオ「…己!
我々は今一度伝説のドラゴンポケモンを従え、イッシュを支配する!
物好きなトレーナーどもよ!好き勝手にさせるものか!」

ホワイト「…伝説のドラゴンは、ブラックさんの『レシラム』、
そしてプラズマ団のNの『ゼクロム』…。
あといるとしたら…もしかして!」

ヴィオ「それ以上語るな!
ダークトリニティ!こいつらを連れてゆくのだ!」


そうヴィオが言ったとたん、ヒュウたちの周りに三つの影が、…いや、人が突然現れた。

ヒュウ「なんなんだ!この真っ黒忍者は!?」

ダークトリニティ「…言っておくが、私たちはお前の…。」

ヴィオ「わかっておる!とにかく早くつまみ出すのだ!」

ダークトリニティ「…ということだ。いくぞ。」

ダークトリニティ「ああ。」

ヴィオの命令に、渋々従う様子を見せると、…突然消えた。

ホワイト「え!?」

ヒュウ「ちょ!?」

そして気が付いたときには、三人は船の上にはいなかった。




ホワイト「…ここは…?」

…気がついたときは、船の外にいて、船はもうなかった。

チェレン「…気づいたようだね。」

近くでチェレンに看護されていたようで、すぐに起き上った。
周りを見渡すと、ジュンサーさんがいてこの辺りを調べているようだった。
…どうやら誰かが、ここで何か起きているのを通報してくれたらしい。

ホワイト「チェレンさん…。」

ホミカ「…ったく、やっと起きたか…。」

ヒュウ「心配させやがって…。」

気が付くとホミカとヒュウも近くにいて、こちらを安堵したような表情で見ていた。

ホワイト「チェレンさんと、ホミカさん…。」

ヒュウ「…あの後、あの真っ黒忍者三人に、俺たちがつまみ出されたんだよ。
…まぁ、そのあとあの船はいなくなっちゃったんだけどよ…。」

ホミカ「…ったく、ジュンサーさん呼ぶのに手間取って、乗り込むのが遅れちまった…。
…すまねぇ。ヒュウ。」

ヒュウ「ホミホミが謝ることはないって!
…悪いのは…弱い俺自身なんだから…。」

そう苦笑を浮かべながら、ヒュウは目線をそらした。
…その様子を見て、ホミカは寂しそうな表情を浮かべた。

ホミカ「…ヒュウ…。」

ヒュウ「…あれ?なんで今のホミホミは『ホミホミ』って言われても怒んないんだ?
『ホミホミって言うなー!』って!?」

ホミカ「…。
…。
…。
…いまそういう状況じゃねーだろ!
後ホミホミいうなぁ!!ハリーセン頭!」


ヒュウのお茶らけた一言に、いつものように半分怒ったようにホミカは言った。
…だけど気づいていた。今、ヒュウは無理をしていると。

ヒュウ「ははは!それでこそホミホミだ!
ありがとうな!ホミカ!」

そういい、ヒュウはホミカの頭を優しくたたいた。
それになんとも言えない顔をホミカは見せたが、最終的に落ち着いた。

ホミカ「…あぁ、まぁ、別にいいけど…。」

ヒュウ「…それにしてもよぉ!ダークトリニティ?
アイツらなんだよ!?
もうっ!プラズマ団どこ消えたッ!」

ホミカ「私もイラッとしてんだ!一緒に探すぞ!ヒュウ!」

ヒュウ「おう!行くぜホミホミ!」

ホミカ「だから、ホミホミいうな!」

そんなやり取りをしながら、二人は走り去っていった。
…そしてその場には、ホワイトとチェレンが残った。

ホワイト「チェレンさん…もしよかったら、『ダークトリニティ』について、少し教えてもらえないでしょうか?
…僕、何も知らないことが多いので…。」

その一言に、チェレンは申し訳なさそうに答えた。

チェレン「…ごめん。実は僕もよく知らないんだ…。」

ホワイト「…そう、なのですか…。」

チェレン「…ただ、わかっていることは、彼らは昔、プラズマ団の頭、『ゲーチス』を崇めていてそれを守る側近だった…。
…そしてさっきの発言からすると、もしかして『ゲーチス』がまた彼らの傍にいるのかもしれない…。」

ホワイト「…そんな、だって『ゲーチス』は、ソウリュウシティに幽閉されていたのでは?」

世間一般には、現在も昔のプラズマ団事件以降、ゲーチスは『ソウリュウシティ』ジムリーダー『ジャガ』の管理のもと、厳しく幽閉されているはずだった。
…が、今のチェレンの発言は、何かおかしかった。

チェレン「…あ、そう…だったね…。
そ、そんなことより、
『我々は今一度伝説のドラゴンポケモンを従えイッシュを支配する!』とは、どういうことだろう!?」

すぐさま取り繕うようにチェレンはそう言い、茶を濁したが、どうも怪しかった。

ホワイト「…チェレンさん…。」

チェレン「…伝説のドラゴンポケモン、『レシラム』も、『ゼクロム』も、イッシュにはいないはずなのに…。」

その発言に、また一つ引っかかるところがあった。

ホワイト「…チェレンさん…いるじゃないですか…。もう一体…。」

チェレン「…いやしかしだね、それをプラズマ団が捕獲したなんて、ありえない!あれは、あの氷竜、『キュレム』は、『ブラック』ですら、手こずったポケモンなのに!」

そういうチェレンは、本当に信じられないという顔だった。

ホワイト「…チェレンさん…。」

その時、チェレンの後ろに、何かポケモンがいるように見えた。
それだけだったら特に反応しなかっただろう。
…だけどそのポケモンは、怪我をしているようだったのだ。

ホワイト「…!!」

チェレン「…ホワイト君?」

すぐさま駆け出し、チェレンの後ろにある荷物の影を除いた。
…するとそこには、一匹のけがをしたコアルヒーがいた!

ホワイト「チェレンさん!ここにポケモンがいます!」

コアルヒー「…ク、クワァ…。」

すぐにチェレンもそこにやってきて覗いた。

チェレン「…ひどく怪我をしているね…。」

ホワイト「すぐにポケモンセンターに!」

そういうと、二人はそのコアルヒーを抱え、ポケモンセンターに走り出した。
…二人がいなくなった後、空は曇り、そして雨が降り出した。
その雨は強く、そして激しく大地をうった!
…まるでここで吹き出しだした不安な心が、染み出てきたかのように。




…第十四話 ヒュウ END
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テーマ : ポケットモンスターブラック2・ホワイト2
ジャンル : ゲーム

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しばせんし

Author:しばせんし
↑の犬の飼い主が柴戦士
いーぬは喜びゆきかけまわりー



Hyper-和食見習い小僧の20代が、遊戯王、ポケモン、その他生活の雑談を上げていくブログです。(^O^)/
何か変なところがありましたら、いつでも書いてください。迷惑コメントは容赦なくスパム

現在遊戯王でよく使うデッキは、
・スクラップ
・EMオッドアイズ魔術師
・サイフレーム
・ブラマジ
               です(^O^)/


どうしたらスクラップの良さを残し戦えるかを考えています。
スカイプデュエルも、ツイッターか、コメントで相談してもらえればできる予定。

ポケモンは、とある人の動画をきっかけにやり始めました=^_^=
ウルガモスと、カメックスを
対戦でこよなく愛して使ってます。
いつか対戦実況動画とかとってみたいなとおもっていたら取れました。
ニコニコ対戦実況動画
ダブルバトルもできるよ!!…弱いけど
だけど第六世代になってから、色々と時間が足らない様子。

再現料理も、やりたい年頃。
こう見えても現役調理師なので、
料理スキルはあるはず。
何かしてほしい再現料理がありましたら、コメントお願いします<(_ _)>

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