【ポケモン Beautiful World】第十六話 悪意の受け皿 Part3

ロット「…そのゾロアは、かつて旅をしていたN様が、トモダチとして頼みになされたポケモンだ。きっと力になってくれるだろう。」

ホワイトとロットは椅子に座り、机を挟んで話していた。
…ホワイトの膝元には、頂いたNのゾロアが丸くなって気持ちよさそうに眠っていた。
ホワイトはゾロアの頭をなで笑みを浮かべた後、ロットに向き直していった。

ホワイト「…ロットさん、Nさんについて、少し話してくれませんか?
…僕はNさんについて何も知らないんです…。
ただ、昔このイッシュ地方を滅茶苦茶にしたプラズマ団の偉かった人としか…。
だからNさんについて、僕はもっと知らなくちゃいけない気がするんです…。
これからの僕たちのためにも…。」

その言葉を聞いて、ロットは少し考えるような様子を見せた。

ロット「わかった…。少しでよければ…。」

そのあとそういうと、ホワイトの目を見て話しだした。


ロット「…N様はポケモンの心の分かる力に優れたお方だった…。」

ホワイト「ポケモンの心が分かるというのは…一体…。」

ロット「簡単にいうと…N様はポケモンと会話ができたのだ。」

その言葉にホワイトは驚かざる得なかった。

ホワイト「ポケモンと、会話!?そんなことが…!?
…!!」

『アクロマ「悔しい!!ポケモンの能力をひきだす!
そのためにポケモンと会話できればいいのですがね!
……そのような人間が世界にいるわけがない!」』


ふと、頭によぎったのは、前であったアクロマの言葉だった。

ホワイト「…昔そんなことを言う人が、
アクロマという人が、まさにそれを求めていました!」

その言葉に、ロットも目を見開き、驚いた。

ロット「…なんと!?そんな人物が!?
…いかん!
そんな人物を再びN様に合すわけには、絶対にいかん!
再び、ゲーチスのようなただその存在を利用するものが現れては!!」

そのあまりの怒り具合に、ホワイトは声をかけることができないほどだった。

ホワイト「…。」

ロット「…いやいや、失礼した…。
だが感謝する。
そのような輩がいることを教えてくれて…追って詳しく聞かせてほしい…。」

…そういい、ホワイトはアクロマのことを、
ロットはNのことをお互いに話し合った。




ホワイト「…ふぅ、色々と教えてくれてありがとうございます。」

ロット「いやいや、こっちこそ『アクロマ』という男のことを知れてよかった。ありがとう。」

お互いに話せることを話し合い、ほっと一息ついたところだった。
話の途中から、ロット側に二人の人物が追加された。
…『アイの女神』と、『ヘイワの女神』と言われる人たちだった。

ホワイト「そちらのお二人方のお話も非常も興味深かったです。ありがとうございます。
アイさん、ヘイワさん。」

アイ「…いえいえ…。」

ヘイワ「…私たちは、偽りの女神です。あの子に何ができたのでしょう…。」

そういう二人の表情はあまり良いものではなく、むしろ昔から悔いていることを絞り出しているようだった。
…この人たちは、きっとNのことが好きなんだ。
だけど、自分たちのやってきたことを悔やんでいる。
だったら、僕があの人たちにかけてあげられる言葉は…。

ホワイト「…僕はNさん本人じゃないので、ちゃんとしたことは言えないんですけど、」

アイ&ヘイワ「「…??」」

その言葉に二人はホワイトのほうを見た。
ホワイトは、本当に思ったことをありのままに伝えた。

ホワイト「…Nさんにとって、お二人方は紛れもなく、お母さんだったんだと思いますよ。
たとえ血が繫がっていなくても、それ以上に深い愛情を注いで陰から応援してくれたお二人は、紛れもなく、本当の母親です。」

アイ&ヘイワ「「!!」」

そのホワイトの言葉に、二人はとても驚いた表情を見せた。
…少し沈黙が流れた後、それを破るように口を開いた。

アイ「…あなたは、」

ヘイワ「かつてあった青年、『ブラック』と同じことをいうのですね。」

ホワイト「!!?」

…今度はホワイトが驚く番だった。
まさか、自分が憧れている伝説のポケモントレーナー、ブラックの名前が引き合いに出てくるとは…。

ホワイト「…僕が、ブラックさんと同じことを?」

アイ「はい。」

ヘイワ「『あなた達は、たとえ血が繫がっていなくても、紛れもなく本当の家族だ。だから、偽りでもいいから、一生あいつの母親でいてくれ』って、言われたんですよ。」

そういう二人は、とても慈愛に満ちた表情をしていた。
…正に女神というのにふさわしい顔をしていた。
思わず、見とれてしまうほどに。

ホワイト「…そんなことが、あったのですか…。」

アイ「はい。」

ヘイワ「…丁度、あの子たち二人が戦う直前、私たちがあの青年と手をつないだとき、彼は全てを悟っていました。
…彼は彼で、人やポケモン、物に宿る強い思いを読み取ることができる能力を持っていたのです…。」

ホワイト「思いを読み取る…!そんなことができる人が…!…いや。」

…ありえない話ではなかった。
ポケモンの中にはエスパータイプが存在し、人の中に超能力を使う人もいる。
…ポケウッドのナツメさん、四天王のカトレアさんがそうだ。
そしてNも。
ブラックも何か持っていてもおかしくない。

アイ「…『ナチュラル・ハルモニア・グロピウス』。」

ヘイワ「これは、彼の本当の母親から聞いた名前、その名を呼ぶ友が現れたのは、皮肉にも最終決戦の時だったのですがね…。」

ホワイト「…。」

ロット「…今まで話した通り、N様は人並み外れた統率力・ポケモンを総べる能力と、特殊能力をお持ちであった…。
反面、人の気持ちや心を理解する力はまだまだ未発達だったのだろう…。」

ホワイト「…それなら、まさにNさんが『ブラック』さんと会えたことは、イッシュの伝説じゃないですけど必然だったのかもしれませんね。」

ふと、ホワイトは思ったことを呟いてみた。

ロット「必然…とは?」

ホワイト「きっと『ブラック』さんも、そんな特殊能力を持っていたということは、やはりそれで苦労して人としてきっと未熟なところが多い人だったんだと思いますよ。
それが、同じ立場のようなNさんと出会って、お互いに色々あって成長して、そして最後は全力で戦って、それで最後にお互いに大人になる。
…それって一つの物語ですよね!」

人と違うところがあるということは、それだけ他の人と相容れぬということにもなる。
それだからこそ、そこが劣っていくものだ。
だからこそ、意外にも似たようなところがある二人が旅の途中で出会ったなら、それは必然であり、一つの物語になることだと思えた。

ロット「…物語か…。」

その言葉にロットはふと笑った。

ロット「…とはいえ、果たして本当に成熟しきっているのだろうか…。N様の心は、本当に幼かった。
いうならば、小学生レベルと言ってもよかった…。環境が環境だったので、仕方ないといえることだが…。」

ロットは窓から見える外を、いや、もっと遠くの方を見ていた。

ロット「…今はどこかに伝説のポケモン、『ゼクロム』と旅に出たと、最後にブラックから聞いている…。
プラズマ団の王としてイッシュを騒がせた罪を償えるように伝説のポケモンとの旅で成なされているといいのだが…。」



…Part4へ続く
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テーマ : ポケットモンスターブラック2・ホワイト2
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しばせんし

Author:しばせんし
↑の犬の飼い主が柴戦士
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Hyper-和食見習い小僧の20代が、遊戯王、ポケモン、その他生活の雑談を上げていくブログです。(^O^)/
何か変なところがありましたら、いつでも書いてください。迷惑コメントは容赦なくスパム

現在遊戯王でよく使うデッキは、
・スクラップ
・EMオッドアイズ魔術師
・サイフレーム
・ブラマジ
               です(^O^)/


どうしたらスクラップの良さを残し戦えるかを考えています。
スカイプデュエルも、ツイッターか、コメントで相談してもらえればできる予定。

ポケモンは、とある人の動画をきっかけにやり始めました=^_^=
ウルガモスと、カメックスを
対戦でこよなく愛して使ってます。
いつか対戦実況動画とかとってみたいなとおもっていたら取れました。
ニコニコ対戦実況動画
ダブルバトルもできるよ!!…弱いけど
だけど第六世代になってから、色々と時間が足らない様子。

再現料理も、やりたい年頃。
こう見えても現役調理師なので、
料理スキルはあるはず。
何かしてほしい再現料理がありましたら、コメントお願いします<(_ _)>

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