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【ポケモン Beautiful World】第十六話 悪意の受け皿 Part4

ヒュウ「…。」

ホミカに連れられてきた元プラズマ団の施設の二階、人がいないお客用の部屋で…ヒュウはぼぉっとしていた。
椅子に体を崩しながら天を見上げていた。
何か考えているようにも見えているが、如何せん無気力にも見える。
…そんなヒュウが座っている椅子に対して、机を挟んで向かい合うように椅子に座ってホミカはいた。

ホミカ「…あー。」

ヒュウ「…。」

ホミカ「…。」

…何か声をかけてみたのだが、話しかけられない。
だが、こんな沈黙をずっと耐えられるホミカではなかった。

ホミカ「…なぁ、ヒュウ…。」


ヒュウ「…。」

ホミカ「…。」

とうとう我慢できず、声をかけてみた。
…が、ヒュウは相変わらず天を仰いだままであった。

ホミカ「…あー!もう!おい!ハリーセン頭!」

ヒュウ「…。」

今度は大きめな声で、ひどめの言葉をかけたのに、ヒュウは変わらずだった。
…その時、ホミカの中の何かが切れた。

ホミカ「この野郎!少しは反応しろやこの野郎!」

そういい机の上に上り、ヒュウの耳を抓りつつその耳に大声で叫んだ!

ヒュウ「!!?痛っ!!」

ホミカ「お前がそんなんだと、こっちまで調子が狂うんだよ!」

ヒュウ「痛い!痛いよ!ホミホミ!」

ホミカ「ホミホミいうな!」

ヒュウ「いいじゃないか!たまには俺だってシリアスに考えたってよ!」

そういい、ヒュウはホミカを優しくだが力強く振りほどいた。
その眼は充血していて、顔には焦りが浮かんでいた。
だけど、ホミカの顔はもっと充血していて、泣きそうだった…。

ホミカ「それじゃあ、ヤーコンさんに顔はたつけど、私が納得しないんだよ!」

ヒュウ「なんだ!?ホミホミもあんな変態おっさんに恩でもあるのか!?」

ホミカ「ヤーコンさんを、変態おっさん言うな!」

お互いに、腹の底から怒鳴りあうように話していた。
今まで話せなかった分を吐き出すかのように。

ヒュウ「って、そっちに怒るのかよ!?」

ホミカ「あの人は、…ヤーコンさんはな、私がイッシュでヤンチャして旅している時に、私を正してくれた恩人だ!
だからお前が怒られたのは、お前が未熟だからだ!
そこをしっかり胸に刻めや!」


ヒュウ「言われなくても!」
…言われなくてもわかるよ…それくらい…。」

そこでヒュウの声が少し落ち着いた。
下を向き、肩を震わせながら絞り出すように言った。

ヒュウ「…俺だって、このままじゃいけないってことくらい、わかってる…。
だけど、ここまで俺を突き動かしたのは、間違いなくプラズマ団への怒りだ。
憎しみだ!
…これをどうしていったらいいか、わからないんだよ…。」

そういって顔を上げたヒュウの顔は、…泣いていた。
ホミカは驚いた。
…初めて見るヒュウの泣き顔に。
ヒュウが見せてくれた、心の弱さに。
だけど今のヒュウに必要なのは、下手な励ましの言葉とか、元気づける事じゃなく、真実そのもだと思った。
だからこそ、自分が思ったことを素直に彼に言った。
…彼ならきっと立ち直れると思って。

ホミカ「…それは、お前が考えて、お前が答えを出すしかないよ…。
残酷なようだけど、私は話を聞いたり、アドバイスをすることはできても、…ヒュウじゃないから、答えまでは決められない…。
だって私は、ホミカで、お前はヒュウだからさ…。」

ヒュウ「わかってるよ!そんなこと!」

ホミカ「…。」

今ヒュウに必要なのは、言葉じゃない。
…時間と、それを見守ってくれる人。それを悟ったホミカは机の上に置いてあった二つのマグカップを掴んでいった。

ホミカ「だけどさ、…その、さ…。
代わりに、アドバイスとか、相談とかならいつでも乗ってやるから、いつでも言ってくれよな。
…っと、お茶さめちまったみたいだな。
新しく入れなおしてくるよ。」

そういい、ホミカはそこを後にして給仕所に向かった。

ヒュウ「あ、ありがとう…。」

そんなホミカの姿を見て、ヒュウは少し落ち着いた。
ホミカがそっとしておいてくれるためにここを離れていたのを悟った。
だけど、いなくなったわけじゃない。
まだそばにいてくれている。
…自分の気持ちの、受け皿をしてくれたんだ…。

ヒュウ「…そうだよな…とりあえず、いつまでもこんな顔してちゃ、いけないよな…!」

とりあえず、元気がなかったのはよくなかった。
どんな時でも元気よく、そして行動あるのみ!
それが俺だ!
そう自分に言い聞かせると、自分の両頬を両手でパンと叩き、気合を入れ立ち上がった。
そして一度お決まりのポーズをとると自分に言い聞かせるように言った。

ヒュウ「よし!何ができるかわからないけど、じっとしている場合じゃないな!」
ホミホミー!俺も一緒にお茶入れるよー!」

そういい、ヒュウはホミカが言った給仕室のほうへ向かうのであった…。



…第十六話 悪意の受け皿 END
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テーマ : ポケットモンスターブラック2・ホワイト2
ジャンル : ゲーム

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非公開コメント

更新お疲れ様です\(^o^)/

確かにこんなふうに
本音をいえる相手がそばに
いてくれたら幸せですよね!
僕も頑張りたいと思います(真顔

Re: 更新お疲れ様です\(^o^)/

>シャルさん

小説に感想こめんとありがとうございますうううううううう!!
たまにあると嬉しいんですよW

そんな相手が見つけられるように、頑張って生きていきましょい!
きっと幸せはきますさ!
プロフィール

しばせんし

Author:しばせんし
↑の犬の飼い主が柴戦士
いーぬは喜びゆきかけまわりー



Hyper-和食見習い小僧の20代が、遊戯王、ポケモン、その他生活の雑談を上げていくブログです。(^O^)/
何か変なところがありましたら、いつでも書いてください。迷惑コメントは容赦なくスパム

現在遊戯王でよく使うデッキは、
・スクラップ
・EMオッドアイズ魔術師
・サイフレーム
・ブラマジ
               です(^O^)/


どうしたらスクラップの良さを残し戦えるかを考えています。
スカイプデュエルも、ツイッターか、コメントで相談してもらえればできる予定。

ポケモンは、とある人の動画をきっかけにやり始めました=^_^=
ウルガモスと、カメックスを
対戦でこよなく愛して使ってます。
いつか対戦実況動画とかとってみたいなとおもっていたら取れました。
ニコニコ対戦実況動画
ダブルバトルもできるよ!!…弱いけど
だけど第六世代になってから、色々と時間が足らない様子。

再現料理も、やりたい年頃。
こう見えても現役調理師なので、
料理スキルはあるはず。
何かしてほしい再現料理がありましたら、コメントお願いします<(_ _)>

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