【ポケモン Beautiful World】第十九話 ルッコ Part1

ナツメ「…どうしたの?メイちゃん?」

ジョインアベニューで約束した通り、ポケウッドの撮影の合間を縫って二人で観覧車を乗りにここまできた
そしてメイが飲み物を買ってくるといってこの場を離れて戻ってきたら、今にも泣き出しそうな顔になっていた。
…表情を見る限り、自分がアベニューにいる時少し話した未来が当たったのを確信した。

メイ「…なんだか、もう、何もかもどうでもよくなりました…ナツメさん…。」

今にも泣きそうで、辛そうで、見ていてるこっちがつらくなる、そんな顔をしていた。
ナツメはそんなメイをぎゅっと抱き寄せ、そして頭を優しくさすってあげた。

ナツメ「…よしよし…泣きなさい泣きなさい…とりあえず、一緒においで。」

メイ「はい…。」

ここからが正念場よ。頑張ってね。メイちゃん。




ホワイト「…駄目だ…やっぱり、出てくれないよなぁ…う~む…。」

メイと鉢合わせてメイがいってしまった後、野暮と分かっていてもメイのライブキャスターに何度も何度も連絡を入れた。
…だけど何度試しても何度試しても、メイはライブキャスターに出ることはなかった。
今は諦め、簡単なメールだけ送り、ホワイトはルリがいるベンチまで戻ることにした。
…そう、なぜルリはあの時、あんなに必死で自分を捕まえ、話そうとしなかったのだろうか…。考えても仕方ない。本人から直接聞かない事には。
とりあえず、温かい飲み物を二人分買い、ベンチに戻った。
そこにはきちんと座って下を見ているルリの姿があった。

ホワイト「…少し、落ち着いた?」

そういい、ホワイトは買ってきたアップルティーをルリに渡した。

ルリ「はい、ありがとうございます。」

そういい飲み物を受け取り、それをお互いに口に含んだ。
…暫くの間、沈黙が流れた。

ホワイト「…えーと。」

何か言い出さないといけないと思い、ホワイトは口を開いてはみたが、言葉が続かなかった。
…そんな状況を破ったのは、ルリのほうからだった。

ルリ「…私、ホワイトさんのこと、昔から知ってます。
いや知ってる!」

そう力強くホワイトを見ながらルリは言った。
あまりに突然のことに、ホワイトは驚かずにはいられなかった。

ホワイト「え!?」

ルリ「…ホワイトさんは忘れているかもしれないけど、昔同じ学校に一つ下でいたんですよ。私…。」

そう、やっと声を絞り出すようにルリは言った。
だが言われたホワイトには、何も思い当たる節が思いつかなかった…。

ホワイト「そう…だったの?」

ルリ「そうですよ!…私、昔お父さんが家出て行っちゃって。
凄い寂しくつらい時期があったんだ…。
…けどね、そんな時ホワイトさんに慰めてもらったら、思ったんです。
私以上に、辛い思いしているのに、毎日あんなに一生懸命自分を鍛えているホワイトさんをみて。
…後悔を糧にして自分自身を強くしようとするホワイトさんを。
それを見て、私も同じことをしたらあなたみたいに強くなれると、その時は思っていたんです!」

…それだけ言われて、ホワイトはやっと気づいた。
姿がまるで変ってしまったので本当に今までわからなかったが、この青い目、いつも自分のことを傍で見ていた子。
それは一人しかいなかった。

ホワイト「…あ、もしかして、一つ下のルッコ!?ルリっていうのは、偽名!?」

ルッコ「今更気づかないで下さいよ!
今日会ってからずっとそういっているんですよ!」

そういえば、最初あったとき、『私はルッコ』と言っていた気がした。
…が、やっぱりどう見ても見た目が変わっていたので、違うとその時は思ったのだ。

ホワイト「それは、ごめんね。
…なんだあ、ルッコだったんだ。
いやぁ、懐かしいね。昔僕が勉強や、トレーニングしている時に『一緒にやらせて!』って言ってついてきてくれたルッコだったんだぁ!
…あれ?けど当時は今みたいな髪形や、髪の色じゃなかったよね?」

ルッコ「…おしゃれの勉強して、染めて髪形も服装も変えたんですよ!
…私は昔、ホワイトさんと一緒に勉強したり、トレーニングしたりしたとき、ポケモンを育てて旅することは私には合わないって思ったんです。
だから途中から、自分でおしゃれや、人と会話すること、人に物事を伝える、アナウンサー、タレントになろうと思ったんです!」

…意外だった。
昔は自分をただ慕って一緒についてきてくれた女の子が、今そんな風に思っていたということを聞かされ、驚きを隠せなかった。
自分が思っている以上に、ルッコは大人だったのだ。

ホワイト「そうだったんだ…あれからルッコも頑張ったんだね。」

ルッコ「はい!頑張って、テレビデビューしたときは、本当にうれしかったですよ!
…まぁ、ホワイトさんテレビ全然観ないって知らなかったですけど…。」

そうルッコは少し残念そうに言った。

ホワイト「あははは…ごめんね…。」

ルッコ「それなのに、なんでテンマ君がでる料理番組は観るんですか!?」

ホワイト「いや…僕料理好きだからさ…あははは…。」

ルッコ「私、ショックです…。」

そういうルッコは、本当にショックを受けたらしく、すごく暗い顔をしていてた。

ホワイト「ご、ごめんね、本当。」

ルッコ「…今度、私の出る番組も見てくださいね。」

そういい、頭を下げながら上目づかいでこっちを見ながらルッコは言った。
…昔からのかわいい後輩の言葉を断る理由はなかった。

ホワイト「う、うん。わかった。」

ルッコ「本当!?約束ですよ!」

ホワイト「わ、わかった。約束するよ。」

ルッコ「やったぁ!ウフフフ!」

ホワイト「…。」

そう返事をした途端、先ほどとは打って変わってルッコにぱぁっと笑顔がさいた。
何はともあれ、こうして昔の後輩に今こうして意外な形で再会できたのは、うれしくないといえば嘘になった。



…Part2へ続く
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しばせんし

Author:しばせんし
↑の犬の飼い主が柴戦士
いーぬは喜びゆきかけまわりー



Hyper-和食見習い小僧の20代が、遊戯王、ポケモン、その他生活の雑談を上げていくブログです。(^O^)/
何か変なところがありましたら、いつでも書いてください。迷惑コメントは容赦なくスパム

現在遊戯王でよく使うデッキは、
・スクラップ
・EMオッドアイズ魔術師
・サイフレーム
・ブラマジ
               です(^O^)/


どうしたらスクラップの良さを残し戦えるかを考えています。
スカイプデュエルも、ツイッターか、コメントで相談してもらえればできる予定。

ポケモンは、とある人の動画をきっかけにやり始めました=^_^=
ウルガモスと、カメックスを
対戦でこよなく愛して使ってます。
いつか対戦実況動画とかとってみたいなとおもっていたら取れました。
ニコニコ対戦実況動画
ダブルバトルもできるよ!!…弱いけど
だけど第六世代になってから、色々と時間が足らない様子。

再現料理も、やりたい年頃。
こう見えても現役調理師なので、
料理スキルはあるはず。
何かしてほしい再現料理がありましたら、コメントお願いします<(_ _)>

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