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【ポケモン Beautiful World】第十九話 ルッコ Part6

ルッコ「…声…ですか?」

ルッコもホワイトにならい、耳を澄ましだした。
…すると、風の音に邪魔されるも、かすかに音が、声が聞こえた。

?「…洞窟、…いいよね。」

ルッコ「…本当ですね。何か聞こえます。
…どうやら男のひとみたいですね…。」

?「…。
僕は行かねばならい、ポケモンたちを救うために。
僕は止めねばならない、トモダチを守るために!」


ルッコ「…行っちゃったみたいですね。
最後の部分は、結構はっきり聞こえましたね。
…追っかけますか?」

そう聞かれたホワイトは、一瞬考え込む体勢をとったあと言った。

ホワイト「…いや、たぶん無駄だと思う。」

ルッコ「そう…ですか。」

ホワイト「…ふぅ、ちょっと休憩しようか。」

そういいホワイトは、手ごろな座れそうな岩の上を払い、その上に三人分くらい座れる広さのシートを敷いた。
ルッコとホワイトは、そこに少し隙間をあけて座った。

ルッコ「はい、あ、そうだ!これ!ホワイトさん!」

そういいルッコは自分のバックから小さな小奇麗な箱と、簡易的なウェットティッシュを取り出し、ホワイトに差し出した。

ホワイト「?これは?」

ルッコ「フフフ、開けてみてください!」

そういわれ、ホワイトはウェットティッシュで手を拭いた後、箱を開けた。
そして、感嘆の息を漏らした。

ホワイト「これは、『バターケーキ』!
上手に二色の模様ができたね!」

そこには、きれいな焼き色が付いたバターケーキが入っていた。
ココア色と、何も色がついていない生地が、うまい感じにマーブル模様を作っていてとてもきれいだった。

ルッコ「これならそこまで料理ができない私でもできるかなって思ってつくってみたんですよ!
ぜひ食べてみてください!」

そういうルッコはとても嬉しそうだった。
言われたホワイトも嬉しくなるくらいに。

ホワイト「それじゃあ、頂きます!」

そういいホワイトはきれいに一口分に切られたバターケーキを一つ取り、それを口に含んだ。

ルッコ「…。」

ルッコの目線は、ホワイトに向けられ、何か緊張しているようだった。

ホワイト「…うん!美味しいよ!普段あんまり料理しないんでしょう?
だけど上手に焼けてるよ!」

そう笑顔でルッコに向かって言うホワイトを見て、ルッコは一瞬とても嬉しそうな顔を浮かべた後、
泣き出した。

ルッコ「よかったぁ…。…ひっく、えっく。」

ホワイト「そんな、どうしたの?」

ルッコ「いえ…嬉しいんです。自分が作ったものを喜んで食べてもらえて…。
その…。その…。」

そこまで言うと、ルッコは何度かしゃっくりをして、
そして何か覚悟を決めたかのように涙をふき取り、
ホワイトの顔を真っ直ぐに見据えて、かすれかけの声で宣言した。

ルッコ「私の…ずっと好きだった人に…。」

ホワイト「…へ?」

…あまりに突然のことで、ホワイトはただただ、ぽかんとすることしかできなかった。

ルッコ「…私、ずっと、ずっとあなたのことが好きだったんです。
…最初は憧れでした。…尊敬でした。
…だけど、あなたからもらう優しさを、ある日から好きになりました。
…私だけに向けてほしいと思いました。
だから、…だから私頑張って、自分を鍛えて…。
…。
…鍛えて、テレビのお仕事できるようになって…。
…だから、昔あなたが私に作ってくれたお菓子と一緒に、あなたに思いを今日伝えようと、
…ずっと、ずっと思っていて…。
うえええん…。」

ホワイト「…!!」

…それは、ルッコからの告白だった。
…何年も、何年も彼女がきっとためてきた思いの糧だった。
きっとその思いで今まで頑張ってこれたこともあるだろうし、こんなに積極的に色々努力できるようになったところもあるのだろう。
…自分と一緒に昔いたおかげで、その思いを育んだおかげで、彼女はここまで強く、そして美しく育ったのだ。
…嬉しくないといえば嘘になった。
いや嬉しかった。
そこまで僕のことを思っていてくれて、こうやって今日、その思いを伝えてくれたんだ。
彼女なりに、前進するために。
…その思いに応えたいとも思った。
…だけど応えるわけにはいかなかった。
彼女がどんなにそう思っていても、自分が思ったこの思いのほうが、自分にとっては大事だから。
それに嘘をつくことのほうが、彼女にとっても余計に残酷なことになるはずだから。
…いや、そんなことはいい!
いつものこんなへ理屈はいい!
理屈じゃない!
僕が好きなのは!

ホワイト「…。」

ルッコ「…ヒック、ヒック…。」

ホワイトは、一瞬泣いているルッコの頭をなでようとして、それをやめた。
その代りに、優しく方に手を置いて、言った。





ホワイト「ありがとう。嬉しいよ。
…だけど、僕、好きな人がいるから、その人の気持ちを裏切ることはできないんだ。」

ルッコ「メイさんですね!…私のほうが、昔からずっとあなたを思っている自身はあります!
…なのに…どうしてダメなんですか…。」


ルッコは真っ赤な顔で泣きながらホワイトを真っ直ぐに見た。
…僕はこの目に応えないといけない。

ホワイト「…ルッコが悪いわけじゃない。
ただ、僕はメイが世界で一番好きなだけなんだ…。
ルッコが、僕のことをずっと思っていたように。」

ルッコ「…。」

そこまで言うと、ルッコは黙って顔を伏せた。
…結局、二人の座った距離は空いたままで、その空いたところには、バターケーキの箱が置かれたままだった。


モグリュー「モグモグ!!」

突然、そんな空気を壊すかのように、モグリューがあられた。
それは一匹だけじゃなかった。
あっという間に、十匹、いや、もう数えられない位のモグリューが突然現れ、ホワイトとルッコに向けて敵意の目を向けていた。

ホワイト「え!?
これは、モグリューの大群!?
…もしかして、あの時の岩を飛ばした時の!?」

ルッコ「え!?凄い数…!」

モグリュー「モグモグ!」

モグリュー「モグモグ!」

ホワイト「…。」

ホワイトは何も言わず立ち上がり、ルッコをかばうように姿勢をとった。
そして腰から流れるようにモンスターボールを一つ取り出し、アクションボタンを押しボールを元の大きさに戻した。

ホワイト「…ゼニ!頼んだよ!」

そういいボールを宙に投げ、そこからカメックスが勢いよく現れ、咆哮した。

カメックス「ガメガメ!」

ホワイト「とりあえず、こいつらを全部倒す!
だからルッコは隠れていて!」

ルッコ「…え、でも・・・。」

ルッコは目を伏せるようにそういった。
しかしホワイトはモグリューに対峙するようにたち、一瞬ルッコに目線を移していった。

ホワイト「例え君が僕の一番好きな人じゃなくても、僕の昔からの大事な後輩であることには変わらないんだよ!
さぁいくよ!ゼニ!絶対にルッコに手出しはさせないぞ!」

そう力強くいい、ホワイトは対峙した。

ルッコ「ホワイトさん…。」

カメックス「ガメ!」

…そうだった。
こうやって、本当にピンチの時は身を挺してまで誰かを守ろうとする。
そんな姿にあこがれ、恋したんだ。

気合を入れたカメックスとホワイトは、モグリューの群れからルッコを守るように戦いを始めた。



…第十九話 ルッコ END
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テーマ : ポケットモンスターブラック2・ホワイト2
ジャンル : ゲーム

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プロフィール

しばせんし

Author:しばせんし
↑の犬の飼い主が柴戦士
いーぬは喜びゆきかけまわりー



Hyper-和食見習い小僧の20代が、遊戯王、ポケモン、その他生活の雑談を上げていくブログです。(^O^)/
何か変なところがありましたら、いつでも書いてください。迷惑コメントは容赦なくスパム

現在遊戯王でよく使うデッキは、
・スクラップ
・EMオッドアイズ魔術師
・サイフレーム
・ブラマジ
               です(^O^)/


どうしたらスクラップの良さを残し戦えるかを考えています。
スカイプデュエルも、ツイッターか、コメントで相談してもらえればできる予定。

ポケモンは、とある人の動画をきっかけにやり始めました=^_^=
ウルガモスと、カメックスを
対戦でこよなく愛して使ってます。
いつか対戦実況動画とかとってみたいなとおもっていたら取れました。
ニコニコ対戦実況動画
ダブルバトルもできるよ!!…弱いけど
だけど第六世代になってから、色々と時間が足らない様子。

再現料理も、やりたい年頃。
こう見えても現役調理師なので、
料理スキルはあるはず。
何かしてほしい再現料理がありましたら、コメントお願いします<(_ _)>

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