【遊戯王ZEXAL CN5】翻弄のカイト!奇怪な科学者と赤眼の粉塵竜! Part4 【第三話】

遊馬「今日も来たぜ!バードパーク!」

小鳥「もう!遊馬、走らないで!」

遊馬と小鳥は、週末の放課後、再びバードパークに訪れていた。
最近は、放課後バードパークにみんなで来るのが、日課になっていた。
今日は遊馬と小鳥以外は皆用事があってこれなかった。
遊馬は走るのをやめて、右手で頭をかきながら小鳥に謝った。

遊馬「わりぃわりぃ!早く小夜に会いたくてさぁ。」

小鳥「…でも、そうよね。最近ここにいる小夜ちゃんによく会いにくるもんね。
小夜ちゃん可愛いし!」

小鳥も丸く反応し、二人は自然と笑顔で歩き出した。最初みんなでお弁当を食べた場所。
あのあたりで会うのがもはや定番になっていた。

小夜「むつこおねーちゃん、これでいい?」

六子「小夜ちゃーん!!そのまま、動かないで!…そう!いい感じよ!」

ふと、道から離れた所から、小夜と六子の声が聞こえた。
たしかそっちは、誰でも入れるお花畑があったはずだ。

遊馬「…あれ?今の声って六子の声だよな?」

小鳥「ええ…。何やってるのかしら…。行ってみましょ!」

遊馬「ああ!」

二人は道から外れたお花畑のほうに向かった。
…そこには、一台のトレーラーが停まっていた。
そしてお花畑の中心で、小夜がお姫様が着るような、豪華な装飾のドレスを着て笑顔で座っていた。
そしてそこから離れた所で上等なカメラを抱えて小夜ちゃんの写真を撮っていた。

六子「小夜ちゃんフラッシュ!小夜ちゃんフラッシュ!」

小鳥「写真…を撮っているの?」

小鳥も六子が熱中して写真を撮っているのを見て、話しかけるのをためらっていた。

六子「いいわよ!小夜ちゃん!じゃあ、今度は別の衣装に着替えて撮ってみましょう!」

小夜「はぁい!」

そういい、小夜はお花畑から小さな足を使って六子の元に駈け出していた。
遊馬はこれがチャンスとばかりに声をかけた。

遊馬「おーい!六子!」

六子「あ!遊馬!御機嫌よう!」

小鳥「こんにちは!」

小夜「あ!ことりおねーちゃん!こんにちは!ゆーまも、こんにちは!」

六子と小夜は遊馬と小鳥の存在に気づき、あいさつを交わした。

遊馬「いったい何してるんだ?」

六子「見ての通り、小夜ちゃんの撮影会ですわ!
沢山衣装を用意しまして、この素敵なお花畑で写真を撮っていましてよ!」

そういい、六子は自分のカメラを掲げて見せてウィンクをした。

小鳥「…まさか、あの車って…。」

六子「?
ええ。全部小夜ちゃんの衣装でしてよ?」

小夜「いろんなふくがきれて、とってもたのしーよ!」

恐れ入った。あのトレーラーの中には、小夜ちゃんの着せ替え衣装が詰まっているなんて、あの大きさだとしたら、一体どれだけの衣装があるのだか…!
…どうやら、本当にここで色んな衣装を小夜ちゃんに着せて撮影会をしていたみたいだ…。

小鳥「さ、小夜ちゃんがいいなら別にいいだけど…。」

六子「折角ですから、遊馬も写真を撮っていきませんか?」

遊馬「え?本当か!!」

六子「ええ!さぁ、遊馬、こっちへ!」

そういい、六子は遊馬の手を引いてお花畑の中心に向かった。

小夜「ことりおねーちゃんも、いっしょにとろうよ!」

小鳥「え?私も?」

小夜「みんなでとったほうがぜったいたのしーよ!」

小鳥「じゃあ…私もいこうかな。」

そう言い小夜は小鳥の手を引いて、お花畑に入ってきた。
六子はその様子を見て、何とも言えない顔をした。

六子「…。
まぁ、小夜ちゃんがそういうのでしたら、仕方ないですわね。
ではみなさん、こちらにお集まりになってください!」

小夜「はーい!
ことりおねーちゃん!ゆーま!こっちだよー!」

そういい、小夜は小鳥と遊馬の手を引き、お花畑の中心に来た。
六子は一旦お花畑から出て、カメラを用意していた。

六子「…カメラを固定して、タイマーをセットして…。
いきますわよー!」

小夜「はーい!」

そういい六子はお花畑に戻ってきてその輪の中に加わった。
そして写真撮影のお決まりのセリフを言った。

六子「三ひく2たす1は?」

遊馬「ええ!?
ちょっと待ってくれ!!?
えっと、えっと…。」

まさかの一たす一ではない計算式に、遊馬はテンパりにテンパった!

小鳥&小夜&六子「「「にー!!!」」」

カッシャ

テンパる遊馬以外の女性の面々は、みんないい笑顔でVサインをきれいに決めた!

小夜「とれたー!?とれたー!?」

小夜は嬉しそうにカメラに向かって走り出した。
それを追いかけるように六子は先にカメラの所にたどり着いた。

六子「ちょっと待ってね、小夜ちゃん…。
ププ、プププ…アハハハハハ!!」

そしてそのとれた写真を見て、六子は笑い出した!
その笑い声に反応し、小鳥と小夜も近寄ってきた。

小鳥「…え?どうしたの?」

小夜「なにがおかしーの?」

六子「だって!
フフフフフフ!!
遊馬だけ、変な顔なんですもの!」

小鳥「どれどれ…フフ!!
本当!これは!」

六子「ね!おかしいでしょう?」

小鳥「本当!おかしい!アハハハハ!」

小夜「ねー!みせてー!」

六子「はい、小夜ちゃん。」

小夜「…!
…そーかなー?
けっこういいかおだとおもうけどー?」

女性陣は写真を見て、言いたい放題言っていた。その様子を見て遊馬は少し腹が立った。
悔しくて自分もその写真を見たが、確かに自分以外はみんないい笑顔で笑っていた。

アストラル『…。』

遊馬「あーもう!さっきから色々言いやがって!
こんな写真消してやる!」

六子「ああ…そんな…。」

そう言い、カメラのパネルを操作して、今撮れた写真を削除しようとした。
が、意外な声がそれを止めた。

アストラル『…待て遊馬。その写真、消してはいけない!』

遊馬「なんでだよ!アストラル!」

アストラル『君にも見えるはずだ…この写真、私ともう一つ何かが写っているのを…。』

遊馬「お前が写ってる?
…確かに、お前が写っているけど…あと他に何が写っているっていうんだよ?」

…遊馬には不思議な事に、写真を撮ったとき近くにいるアストラルも映って見える。
が、他の人には一切見えない。
しかし、アストラルは別のことを論点にしようとしているようだった。

アストラル『…先ほど写真を撮ったときの状況をよく思い出してほしい…。
君たち4人は、花畑に一か所に固まり写真を撮った。
…だがその時、こんな青い鳥は存在したか?』

そう言いアストラルは写真のあるところを指さした。

小鳥「え?青い鳥?
…私には、見えないけど?」

…小鳥には見えないが、遊馬には確かに、小夜の肩にかなり大きめの、特徴的な青い鳥が映っているように見えた。

遊馬「…本当だ。
小夜の肩に、かなり大きめの青い鳥…見たいのが乗ってる…。」

小夜「え!あおいとりいたの!どこどこ!?
…いないよ?青い鳥…。」

…小夜も画面を今一度確認したが、青い鳥を見つけられず、少しふてくされた。

アストラル『私と君にしかこの鳥が見えないというのが、一番気になるところだ。
…可能性として高いのは、この青い鳥は、No.と何かしらの関係がある可能性が高いということだ。』

遊馬「…No…。こんなところで…。」

六子「…?
あの、先ほどから何を話されているのですか?」

先ほどから、アストラルが見えない六子にとっては、恐らく遊馬が熱く独り言を言っているようにしか見えないはずだった。
遊馬は、アストラルと話したことをうまく六子に伝えようと考えたが、そんな言葉思いつかなかった。

遊馬「あ、いや…あのな…えっと…。」

小夜「ゆーまにも、アストラルにもあおいとりみえるの?」

小夜がそこで顔をひょこっとだしてきた。
…そうだった。この中で、アストラルの存在が確認できないのは、六子だけだった。
つまり、今の話はややこしいけど六子以外みんな聞いていたことになる。
六子は、『青い鳥』という言葉に反応し、一瞬体を震わせた。
そして遊馬達からあからさまに目線を逸らした。

六子「…青い鳥…ですか?…それは…。」

遊馬「…もしかして、六子、何かそのことについて知っているのか?」

六子「…。」

しかし、六子は何も答えない。ただ下を見続けるだけだった。

小鳥「…遊馬…。」

遊馬「なぁおい!六子!どうなんだよ!!」

遊馬は思わず、六子に駆け寄り、問い詰めた。
六子はその雰囲気に気圧されながらも、小声で何かしゃべろうとした。

六子「…それは…。」

しかし、その声は更に意外な声でかき消された・

剣裂「小夜。」

小夜「けんさきお兄さん!」

剣裂さんが、来たのだ。
いつもだったらこの時間に来ることはほぼないはずなのに、なぜか今日は既に来ていた。
先ほどまで遊馬達が歩いていた道の所に立っていた。
小夜は喜びの声をあげながら兄の所へ走って行った。
そしていつものように胸に飛び込み、頭をなでてもらい抱きしめてもらっていた。
それにご満悦になりながら笑顔で尋ねた。

小夜「きょうははやいね!どうしたの?」

剣裂「仕事が早く終わってね。
…今日は何をしていたのかい?」

小夜「きょうはね、むつこおねーちゃんと、ことりおねーちゃん、ゆーまといっしょにしゃしんをとってあそんでいたの!
たーくさんいろんなふくをきさせてもらって、すごくたのしかったよ!」

剣裂「そうかそうか。
六子さん、いつも遊んでくれてありがとうございます。」

そういい、剣裂は頭を六子に下げた。
六子はびくっと体を震わせ、言葉を繕った。

六子「え、ええ、こちらこそですわ。」

剣裂「遊馬さんに小鳥さん、あれから度々小夜の相手をしていただき、ありがとうございます。」

剣裂は、今度は小鳥と遊馬のほうを見てそういい、丁寧なお辞儀をした。

小鳥「え!?いえそんな!私も楽しいですし!」

遊馬「そうだぜ!小夜だったら、俺んちに遊びに来てもいいくらいだぜ!」

その言葉に、小夜はとびついた!

小夜「それいい!小夜、ゆーまのおうち、あそびにいきたい!」

このわがままに、流石に兄の剣裂さんも驚いたようだった。

剣裂「それは流石に申し訳ないだろう…。小夜…。」

小夜「ねーいいでしょー!ゆーまもいいっていっているし!
むつこおねーちゃんにもついてきてもらうからさー!」

六子「え、えええ!?
私が、遊馬のお家に、お邪魔する…!!?
…で、でも、小夜ちゃんの面倒を見るのでしたら、構いませんわ…。」

六子は、急なことに驚きながらも、少し嬉しそうに言った。

剣裂「…。」

その反応を見、剣裂は少し考える仕草をしてから、遊馬のほうを見て言った。

剣裂「…遊馬さん、もしよろしければ小夜を招いていただけないでしょうか?」

遊馬「おう!もちろんだぜ!」

遊馬はそれを快諾した。
それをみて小夜は文字通り飛び上がって喜んだ!

小夜「やったぁ!!ありがとう!けんさきお兄さん!
むつこおねーちゃんや、ことりおねーちゃんもいっしょでいいでしょう!?」

遊馬「ああ!…た、たぶん大丈夫だ!!」

歯切れ悪くだが、遊馬はそれも承諾した。
それを聞いて、ますます小夜は喜んだ!

小夜「やったぁ!!」

アストラル『…。』

こうして、急きょだが遊馬の家へのお泊り会が決定した。
小夜は喜び、六子と小鳥も戸惑いながらもちょっと楽しみにしていた。
遊馬は、急きょ自分の家に連絡を入れ、何とか算段を付けていた。
しかし、アストラルだけはいつまでも冷たく冷静な目で全てを傍観していた。



それから小夜と剣裂は家に帰り、遊馬も小鳥と六子と一緒に家路についていた。

アストラル『…。』

…しかしそんな中アストラルだけはひたすらにずっと考えているようだった。

遊馬「おい、どうしたんだよ、アストラル。さっきから黙っちまって。
…なんだよ、悪かったよ。誰の許可も取らずにあんなの引き受けちまって…。」

アストラル『…いや、その件については、君が家に一報入れた時点で問題なく終わっている。
…私が気にしているのは、あの『剣裂』と呼ばれる男の方だ。』

遊馬「…ん?
あの優しそうな小夜のお兄さんが?」

六子「え?」

『剣裂』。『小夜のお兄さん』。
…考えてみれば、遊馬や小鳥、アストラルは彼のことを何も知らなかった。
六子は『小夜のお兄さん』という言葉に反応し、遊馬のほうを見た。

アストラル『…彼をみていて、何か感じないか?
今まで私たちが戦ってきた敵と似ている何かを?
わたし達のことを探り、けして自分たちの手の内を見せないようにする者に見せる、その雰囲気を。
それにあのタイミングで彼が現れるというのは、少し間がよすぎるように感じないか?』

遊馬「気にしすぎじゃないか?アストラル?」

小鳥「そうよ、あの剣裂さんって人は、悪い人には見えないわ。
とても優しそうなお兄さんだもん。」

六子「…。」

…そう、『いい人そう。』『悪い人には見えない』『優しそうなお兄さん』。
逆に考えれば、それしか遊馬や小鳥は知らないのだ。
六子も、その話を傍から聞いていて、あまり良い顔をせず、おどおどしていた。
…確かに話の一番重要なアストラルの声が聞こえていないというのは、何を言っているかわからないはずだ。

アストラル『…いずれにせよ、少し頭の隅にでも、警戒の二文字を置いておいた方がいいと私は思う。
…何かあった後だと、遅すぎる。』

そう言って、アストラルは話を閉めた。

遊馬「大丈夫だって!アストラル!」

六子「…あ、あの、遊馬!」

そこで六子が、遊馬に声をかけてきた。
その様子は、どこかたどたどしかった。

遊馬「ん?どうしたの?六子?」

六子「…えっと、…その…小夜ちゃんと私、そして小鳥さんを泊めて頂けるなんて、
本当にありがとうございます…。
私、今まで友達の家に泊まった経験なんてないもので…。」

先ほどから、六子が落ち着きがなかった理由はこれだったのか。遊馬はそれで納得し、笑顔で和ませるように言った。

遊馬「いいってことよ!
人がいっぱいいた方が俺ん家も愉快だよ!」

六子「はい…ありがとうございます…。」

そう言葉で入っているものの、六子はどこか元気がなかった。

小鳥「どうしたの?六子ちゃん。さっきから元気がないような…。」

六子「い、いえ、大丈夫ですよわ…。」

しかし、少し考えるそぶりを見せた後、六子は右手を握り締め胸に添えて言った。

六子「あの、遊馬、小鳥さん。」

遊馬「ん?」

小鳥「え?どうしたの?」

二人は振り返り、六子の目を見た。
六子は一瞬下を向いたが、決意したように二人を見て言った。

六子「…お二人は、小夜ちゃんの事、好きですか?」

アストラル『…。』

遊馬「ああ!大好きだぜ!」

小鳥「私も大好きよ!…急にどうしたの?」

それを聞いて、少し寂しそうな笑顔で六子は言った。

六子「そうですか…よかったです…。
あの、これからも、小夜ちゃんと仲良くしてくださらないでしょうか?
…私からこういうのもなんかおかしいのですけど、お願いします…。」

そう言い、六子は頭を下げた。
…正直、真意はわからなかったが、それに対する答えは二人とも出ていた。

小鳥「ええ!もちろんよ!ね!遊馬!」

遊馬「ああ!もちろんだぜ!」

小鳥と遊馬は快諾し答えた。その二人の顔を見て六子は笑顔を少し浮かべて言った。

六子「ありがとうございます…。
…さ、家に帰りましょう!」

そういい区切り、六子は自ら先頭を走り、帰路を急いだ。二人とアストラルは、それを追いかけるように、家に帰った。



…Part5に続く
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プロフィール

しばせんし

Author:しばせんし
↑の犬の飼い主が柴戦士
いーぬは喜びゆきかけまわりー



Hyper-和食見習い小僧の20代が、遊戯王、ポケモン、その他生活の雑談を上げていくブログです。(^O^)/
何か変なところがありましたら、いつでも書いてください。迷惑コメントは容赦なくスパム

現在遊戯王でよく使うデッキは、
・スクラップ
・EMオッドアイズ魔術師
・サイフレーム
・ブラマジ
               です(^O^)/


どうしたらスクラップの良さを残し戦えるかを考えています。
スカイプデュエルも、ツイッターか、コメントで相談してもらえればできる予定。

ポケモンは、とある人の動画をきっかけにやり始めました=^_^=
ウルガモスと、カメックスを
対戦でこよなく愛して使ってます。
いつか対戦実況動画とかとってみたいなとおもっていたら取れました。
ニコニコ対戦実況動画
ダブルバトルもできるよ!!…弱いけど
だけど第六世代になってから、色々と時間が足らない様子。

再現料理も、やりたい年頃。
こう見えても現役調理師なので、
料理スキルはあるはず。
何かしてほしい再現料理がありましたら、コメントお願いします<(_ _)>

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