【遊戯王ZEXAL CN5】翻弄のカイト!奇怪な科学者と赤眼の粉塵竜! Part8 【第三話】

~前回までに出来上がった場~
現在 蕪木のエンドフェイズ

カイトLP100
手札0枚
伏せ3枚(一枚は『光子化』)
フィールド

輝皇帝ギャラクシオン  攻撃表示 ORUなし
輝光子パラディオス   攻撃表示 ORUなし

~~~~~~~~~~~~~~~~~

蕪木LP900
手札0枚
伏せ0枚 
フィールド

白黒眼の宇宙爆発龍   攻撃表示






…しかしそれは、とんだロマンだった。
カイトは冷笑を浮かべ言った。

カイト03「…俺が敗北する?
…とんだロマンチストだな。」

蕪木00「何!?」

カイトは蕪木を指さし宣言した。

カイト13「宣言しよう、貴様はこのターン、俺に完膚なきまでに敗北する。
俺のターン、ドロー!」


カイトは引いた札をすぐに召喚した!

カイト03「俺は、『銀河眼の雲篭』(ギャラクシーアイズ・クラウドラゴン)を召喚!」

光子の雲の渦から、銀河眼の光子竜の幼体みたいなものが現れて、可愛く蕪木を威嚇した!
蕪木は、まさかの銀河眼の幼体に驚きを隠せなかった!

雲篭「ぴぎゃ!!」

蕪木00「何!?雛だと!?
そんなのきいてないぞ!」

カイト03「このカードをリリースすることで、手札、墓地に存在する銀河眼を一体、
俺の場に特殊召喚する!
再び銀河をその両眼に宿し、降臨せよ!銀河眼の光子竜!!」

雲篭は、その身を輝かせ、やがてその体は、本物の、巨大な銀河眼の光子竜になった!
カイトのフィールドには、二体のエクシーズモンスターに挟まれるように、『銀河眼の光子竜』が君臨していた!

銀河眼「ぴぎゃああああああああああああ!!!」

蕪木00「銀河眼が、再び現れただと!?」

カイト02「更に永続トラップ発動!
『銀河幻想』(ギャラクシーミラージュ)!
このカードは、俺の場に『銀河眼』が存在するとき発動できる!
自分フィールド上のエクシーズモンスターの効果、攻撃力を、銀河眼と同じにする!
俺は、パラディオスを対象にこのカードを発動する!」


銀河幻想(ギャラクシー・ミラージュ) (オリジナルカード)
永続罠
自分フィールド上に『銀河眼』と名の付くモンスターが存在するとき、そのモンスターと別のモンスター一体を選択して発動する。
選択したモンスターは、このカードがフィールド上で表側表示で存在する限り、モンスター名は『銀河眼の光子竜』となり、攻撃力は3000となり、以下の効果を得る。
・このカードが相手モンスターと戦闘を行うバトルステップ時、
その相手モンスター1体とこのカードをゲームから除外する事ができる。
この効果で除外したモンスターは、バトルフェイズ終了時にフィールド上に戻る。
この効果でゲームから除外したモンスターがエクシーズモンスターだった場合、
このカードの攻撃力は、そのエクシーズモンスターを
ゲームから除外した時のエクシーズ素材の数×500ポイントアップする。


銀河眼の目が輝き、咆哮とともに光子があふれ出し、パラディオスを包んだ!
そしてその光がパァっと弾けると、そこにはもう一体の『銀河眼の光子竜』の姿があった!

蕪木00「…パラディオスが、銀河眼に姿を変えただと!?」

カイト01「更にもう一枚、『銀河幻想』を発動!
今度は、ギャラクシオンを対象に発動する!」

そしてパラディオスに起きたことと同じように、ギャラクシオンにも光子が絡み弾け、銀河眼が現れた!
そして、カイトのフィールド上には、三体の『銀河眼の光子竜』が並び、蕪木の龍を遺憾なく威圧した!
蕪木は仮面の下に驚きの表情を隠せないまま、叫んだ。

蕪木00「カイトのフィールド上に、銀河眼が三体並んだだと!?」

カイトは三体の『銀河眼の光子竜』とともに、蕪木を睨みつけ宣言した!

カイト01「さぁ蕪木、懺悔の準備はできているか!?」

しかし、蕪木の声は許しを請うものの声というより、寧ろその光景に歓喜しているようだった…。
カイトはそんな蕪木の姿を見て、怒りに打ち震えながら言った!

蕪木00「これは!美しい!!!素晴らしい!!」

カイト01「貴様ぁ…!
俺達家族の大事なハルトを誘拐した罪、銀河眼の一撃だけでは足りない!
その身をもって償ってもらうぞ!!蕪木!!

バトル!!
ギャラクシオン銀河眼で、白黒眼に攻撃!
この瞬間!効果発動!
自身と攻撃モンスターを、バトルフェイズ終了時まで除外する!!」

ギャラクシオンが『銀河眼』になったものが、『白黒眼』に攻撃した!
その瞬間、二体の姿はフィールドから消え、蕪木のフィールドはがら空きになった!

カイト01「この効果は、破壊ではないため、お前のモンスターの耐性は通用しない!!
…これでお前を守るものは、何もなくなった!
いけぇ!!二体の銀河眼!!蕪木に攻撃!!
破滅の、二重光子疾風波(ダブルフォトン・ストリーム)!!!」

二体の銀河眼はお互いに目を合わせ頷き、蕪木を睨み咆哮した!
そしてその両口から勢いよく『光子疾風弾』を放った!
蕪木はそれを交わす手段があるはずがなく、ただただそれをその身に浴びつくした!

蕪木「…うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」

蕪木LP900-6000=0


勝者:カイト
決まり手:二体の銀河眼の二重光子疾風弾




デュエルが終わり、そこには自慢の龍の仮面を外し仰向けに大の字に倒れている蕪木がそこにいた。

蕪木は何かやり切ったようなそんな清々しい顔でそこに倒れていた。
そこに何も言わず、足音を響かせカイトはゆっくりと近づいていった。

蕪木「…。」

カイト「…その魂、狩らせてもらうぞ。」

そういい、フォトンハンドを展開し、蕪木の魂をNo.ごと抜き取ろうとした。
しかしその瞬間、蕪木は瞬間的に立ち上がり、カイトに対峙した!

蕪木「!!」

カイト「!?」

カイトは何か仕掛けてくると思い、両腕で自分の顔を守る体制をとった!
…。
…しかし、いつまで待っても自分に何も攻撃が来ない。
前を見てみると、蕪木の姿はなく、下を見るとそこには蕪木が丁寧にちゃんと三つ指までした土下座の格好をしていた。
頭を完全に垂れ、指の先にはNo.まで置かれていた。
あまりの状況の変化に、カイトは唖然としてしまった。

カイト「…。」

蕪木「すいませんでしたああああああああああ!!
このナンバーズは、差し上げます!
ですから!どうか、どーか魂だけは狩らないでください!
お願いします!!」

まさかの命乞いに、カイトは一瞬唖然とした…。
しかし我に返ると、今迄誰も見たこともないような怒りを見せた!

カイト「…貴様、ハルトをさらっておいて、まだそんな戯言を俺の前で言うか!!
何が何でもお前の魂を狩らせてもらう!」

蕪木「ひいいいいいいいいいいいいいい!!!」


右手を構え、蕪木の魂を狩るポーズをとったカイトを見て、蕪木は本当にビビったような声をあげて涙まで流した!
…そんなとてもあわれな彼を救ったのは、予想外の人物の一言だった。

ハルト「兄さん?どうしたの?
さっきから声がしているけど?」

カイトは驚愕の表情を浮かべ、振り返った。
振返った先には、踊場に階段から上がってきたハルトが、少し首を傾げながらこちらを見ていた。

カイト「!?ハルト!?
どうしたんだお前!?大丈夫なのか!?」

カイトは蕪木などほおっておき、一目散にハルトの元に駆け寄り、膝をつき肩を抱いて言葉をかけた。
ハルトは慌てているカイトにとても驚いているようだった。

ハルト「…え?大丈夫だよ兄さん、どうしたの?そんなに慌てて?」

カイト「…お前は、お前はあの馬鹿にさらわれてここにいるんじゃないのか!!?」

蕪木「煩い!俺は馬鹿じゃない!
俺は最強だ!!」

蕪木は土下座で頭を垂れたままそう叫び自分がバカでないと主張をしてきた
が、無視した。
カイトの言葉にハルトは笑顔を浮かべながら言った。

ハルト「嫌だなぁ、僕はさらわれてなんかいないよ兄さん。
心配性なんだから兄さんは!
…あれ?オービタルや父さんから聞いていないの?
今夜ここで、僕はこの蕪木さんに色々検査を受けるって?」

その言葉を、カイトは一瞬理解できなかった…。
しかし何とか頭を回転させ、ことの真相を確かめようとした。

カイト「…なん…だと!?どういう…ことだ!?オービタル!!」

オービタル「ええ!!?私めも初耳でございます!!?」

オービタル自体も、自分がそんなことを頼まれたことを知らないようだった…。
しかし、ハルトが嘘をつくと思えない…。となると、フェイカーに直接確認するしかないと思った。
その時、オービタルの体が震えだした。

オービタル「…これは、フェイカー様からの連絡であります!
今お繋しますね…。」

そういうと、オービタルは目からソリッドヴィジョンを展開した。
そこには少し焦りが入った顔のDr.フェイカーがいた。

フェイカー『カイト!お前今いったいどこに行っているんだ!!』

カイト「父さん!?これは一体どういうことなんだ!?」

フェイカー『それはこっちのセリフだ!
今夜ハルトは、蕪木君の施設で後遺症などが出ないか検査をしてくれるという話だったろう!!
これにはハルト自身も了承していると!』

そういうフェイカーの顔は、真剣そのもので、とても嘘をついているとは思えなかった…。
つまり、そういうことなのだろう…?

カイト「…そうなのか?ハルト?」

ハルト「うん、それに、この検査であの作業をより安全に進めることができるらしいんだ!
それを聞いたら、僕も兄さんや父さん、オービタルの役に立ちたくて、今夜来たんだ。」

ハルトも笑顔でそう答えた。
…つまりこの中で辻褄が合わないのは、オービタルだけだった…。

カイト「そんな、バカな!?」

フェイカー『…オービタル、私がお前に頼んだこと、ちゃんとカイトに伝えたのか!?
今夜こういうことがあるが心配はいらないと!
いざとなったらすぐに連絡も入れるという話な上、彼はNo.をある程度自由に操っているから心配ないと!
そのナンバーズも、今回の作業が終わったら私たちに無償で渡してくれると!!』

オービタル「ええ!?!


…申し訳ありません、フェイカー様。カイト様に伝えておりません…。」

オービタルはそういい、しょぼんとした。
そんなオービタルを見てフェイカーはため息を一度はいたあと、カイトのほうを見て申し訳なさそうに言った。

フェイカー『…ということなんだカイト。
だから今夜はハルトがいないのは問題ないことだったんだ。
オービタル、帰ってきたら、灸をすえてやるからな、覚悟しろ。』

オービタル「カ、カシコマリ!!」

そこまで話すと、ソリッドヴィジョンは消え、後には事を理解したカイト、笑顔なハルト、しょぼくれているオービタル、
そして土下座を続けている蕪木が残った。

カイト「…。」

蕪木「…あ、あのー。俺そろそろ頭をあげてもいいでしょうか?」

そこで初めてカイトは蕪木のほうをみて、吐き捨てるように言った。

カイト「…貴様のナンバーズは、この作業が終わるまで貴様に預けておく。
…だが、ハルトの検査をするときは、必ず俺も同行する。
それが条件だ。そして何かあったら、すぐ貴様の魂を狩る!
それを忘れるな!」

その言葉を聞くと、蕪木は立ち上がり、いつもオービタルがやっているようなポーズをカイトに見せるようにとった。

蕪木「…ハイカイトサマ!カシコマリ!!」

そんな様子を見て、カイトは目を細めながら言った。

カイト「…やはり、貴様はバカだな。」

その言葉に蕪木は顔を真っ赤にし、カイトに殴り掛かる勢いで言った。

蕪木「なんだとこらぁ!!同じ年でデュエルで俺に勝ったからって下手に出てりゃ、いい気になりやがって!!
俺よりチビで中二病なくせに生意気な!」

ハルト「蕪木さん!」

蕪木がカイトの後ろを見ると、そこには少し怒った顔のハルトがいた。
蕪木はそんなハルトの顔を見て、オービタルみたいにしゅんとなり頭をハルトに下げた。

蕪木「…すいません。ハルトさん。」

ハルト「だいぶ時間がたっちゃったから、早めに今夜の僕の検査お願いします。
それに、兄さんも蕪木さんの事馬鹿にしないで!この人は、本当丁寧で優しい人だよ。」

ハルトのその言葉に、カイトは紳士に向き合い言った。

カイト「…すまない。ハルト。」

ハルト「あと、オービタルも、そんな大事なことを兄さんに伝え忘れちゃだめだよ。」

オービタル「…すいません、カイト様、蕪木さん、ハルト様。」

皆が一度一番年下のハルトに謝り、そのあとハルトは笑顔で皆に告げた。

ハルト「よし!じゃあ今夜はみんなで僕の検査だ!
蕪木さん!お願いします!僕のことをみんなに役立ててね!」

蕪木「はい!では、検査を再開する前に、みんなでお茶でも飲もうか。
ちょっと俺今のデュエルで疲れて腹減っちゃった。」

そう言い蕪木は情けない顔で自分のお腹を押さえ、腹の虫を鳴らした。
その案に、ハルトは大賛成した。

ハルト「うんそうだね!オービタル!こっちに台所あるから、お茶入れる手伝いして!」

オービタル「カシコマリ!!」

カイト以外の面々が続々とハルトを先導に夜のお茶会の準備を進めていった。
カイトはまだ考え事があるかのように、何もせず考えているようだった。
そんなカイトの様子を見たハルトは、すぐにカイトの手を持ちいった。

ハルト「ほらほら兄さんも!ぼおっとしていないで手伝って!」

カイト「あ、ああ…。」

こうして、ハルトたちはその夜皆でお茶を飲んで軽食を取った後、ハルトの検査を行った。
しかし、その時でもカイトは何かずっと考えているようだった。




…翌日、天城家に戻ったオービタルは、フェイカーにこっ酷く怒られた。
そしてやっとフェイカーのお灸から解放されたオービタルは、くたびれた様子で自分のお気に入りの休憩場所に戻った。

オービタル「…やっと解放されたでありますよ…。おいらもう疲れたであります…。
暫く休ませていただきます…。」

そういい、自分の布団の中に潜り込もうとした瞬間、別の声が入ってきてそれを阻止した。

カイト「…オービタル。ちょっといいか?」

オービタル「ええ!?カイト様!もももももちろんであります!!」

正直横になりたかったが、カイト様のほうが大事であるためそちらを優先した。

カイト「…大分疲労がたまっていると思うが、しばらく我慢してくれ。」

オービタル「…。」

そういいカイトはオービタルの胸のハッチを開き、機器を弄り始めた。
そして、しばらくするとカイトは何かを見つけたようだった。

カイト「…やはりな。」

オービタル「…どうしました?カイト様?」

カイト「…少し待て。」

そう言いカイトは、機器を弄りだした。
そして機器を弄ったことで、オービタルの体に異変が起きた!

オービタル「…。
…。
!?
思い出したであります!おいら確かにフェイカー様にカイト様への言伝を受けていました!
確かに、ハルト様の事をお伝えするように頼まれていたであります!
…ところで、何をしたのでありますか?」

カイトは手際よく胸のハッチを閉じ、近くの窓のカーテンを開け、外を見ながら言った。

カイト「お前の記憶にプロテクトがかかっていたのを、今取り外した。
簡単な仕掛けだった。
おかげですぐ取り外すことができた。」

オービタル「…なぜそんなものが…?」

カイト「決まっている。蕪木が俺に父さんの言伝を伝えられなくしたんだ。
恐らく、俺とお前が話していた時があったろ?
そのあとお前が蕪木に呼び出された後、すぐにお前の機器を弄り、お前のメモリーを弄ったのだろう。
…おそらく蕪木自身がお前の体を弄ったメモリーは消去した上でだ。」

オービタル「なぜ…そんなことを…。」

カイトは窓の外を見ながら言った。

カイト「わからない。
だが、あいつはハルトの体に付けておいた発信機を取り外し、それを持ち、わざと俺たちに姿をみせ、車にのりあの屋敷まで誘導するかのような行動をした。
…父さんはああ言っていたが、やはり信用ならん。
引き続き、あの男に注意を払え。」

オービタル「カシコマリ!」

カイト「…それとお前のメモリ機能にブロックをかけた。
これで今日起きたようなことが起きることはない。」

オービタル「あ、ありがたや!」

カイト「…一体あの馬鹿科学者は、何をたくらんでいるんだ…。」

カイトは考えていた。
…なぜ、あの男はそんなことをする必要があったのか?
決闘をするためか?だからと言ってそれだけの為にそこまでする理由が分からなかった。
…いや、あの馬鹿は本当行動が読めなかった。
それ故にどう対応をとったらいいかわからなかった。
ある意味自分が一番苦手なタイプの遭遇に、困惑するしかない状況だった…。




遊馬「ちぇ、なんだよ。みんなで一番風呂はいっちまって。」

九十九家では食事が終わり、それぞれがお風呂に入る時間になっていた。
一番風呂はお泊りしている女性陣が入ることになり、その次に明里とハル、オボミで、最後に遊馬が入る順になっていた。
遊馬は居間でアストラルと一緒に皆が戻ってくるのを一人寂しく待っていた。
そんな様子を見て、アストラルは首を傾げた。

アストラル『…どうして君も一緒に入らないのだ?
こういうものは、みんなで楽しむものなのだろう?』

遊馬「馬鹿野郎!
男が女湯に入れるのは小学生までなんだよ?」

アストラル『?』

アストラルとは長い付き合いだが、未だにたまにこういう人間界の常識が通じないときがあるのがもどかしかった。

遊馬「あー!もう!人間はな!
男と女は裸で一緒にいちゃいけないんだよ!
だからお風呂入るときも、分けなきゃならないんだよ!
いつも裸のお前にはわからないだろうけどよ!」

しかし、そんな遊馬の必死の言葉にも、いまいちピンとこないアストラルだった。

アストラル『…何を怒っているのだ?』

遊馬「…何でもない!!」

明里「なにぶつぶつ言ってんの遊馬!!
…まさか、覗こうとしているんじゃないでしょうね!?」

そんなアストラルの会話を明里が聞いていたらしく疑いの目で見ながら遊馬の元に来た。

遊馬「ちげえよ!!」

そう言いながら遊馬は一人風呂場のほうに顔を向けすねるのであった。



六子「小夜ちゃん、しっかり体洗ってあげますわね。」

小夜「うん、ありがとー、むつこおねーちゃん。」

小鳥「小夜ちゃん綺麗な白い肌しているね!」

小夜「うん、ありがとー、ことりおねーちゃん。」

お風呂場では、小夜、六子、小鳥がそれぞれ体を洗い、湯船につかりながらお風呂のひと時を楽しんでいた。

六子「さぁ、洗い終わりましたよ。湯船につかって、しっかり体を温めてください。」

小夜「うん、むつこおねーちゃん。」

そう言い六子は小夜の体に優しくシャワーをかけ綺麗にした。
小夜はそのまま小鳥がいる湯船の中に入った。
六子は今度は自分の体を泡だらけにして丹念に洗った。

小鳥「ところで、六子ちゃん、…海に行った時も思ったんだけど、
…どうしたらそんな体になれるの?」

そう小鳥は、自分の言葉で恥ずかしがりながら、絞り出すように言った。

六子「え!?そんなこと気にしているのですか!?
…特にこれといったことは…。運動、食事、バランスよくを心掛けているだけですけど…。
…あ、けど食べすぎないようにはいつも気を付けていますね。
お腹すいたときは、なるべくぎりぎりまで食べないようにはしています。」

小鳥「…やっぱり、あんまり食べないようにしないといけないのかなぁ…。」

小夜「…。」

小鳥は少し肩を落としながらそう呟いた。

六子「…そんなことはありませんわ!ただ、食べすぎないようにするのが大事なだけで、食べないことは体に良くないですわ。まだまだ発展途上の時期ですし!」

小鳥「そうよね…そうよね!ありがとう!六子ちゃん!」

六子の言葉に、小鳥は自分を奮い立たせ、新たに頑張る気持ちを持った!
そんな様子を見て六子は少し笑って小夜ちゃんを見た。

六子「いえいえ!…小夜ちゃんだって、まだまだ大きくなっている途中ですし…小夜ちゃん?」

小夜「…。」

…おかしい。
六子と小鳥は、そう思い小夜を見た。
小夜は目を閉じ、顔を赤くして湯船につかっていた。

小鳥「?小夜ちゃん?」

小鳥は小夜ちゃんを湯船から引き揚げ、それにすぐ六子が近づき、額に手をのせた。

六子「…小夜ちゃん!
…凄い熱ですわ!
すぐにお医者さんを!小鳥!手を貸していただけますか!!」

小鳥「ええ!!」

急に倒れた小夜に、六子と小鳥は慌てながらも迅速に対応をとり、お風呂場から出た…。
…これから起きる惨劇の始まりだと知らずに。




蕪木「…剣裂さん、ごめんなさい。」

剣裂「…お前が謝ることはないよ。蕪木。」

蕪木と剣裂は、いつもの研究所にいた。
剣裂は机の上に沢山の資料を並べ、それを順々に見ていた。
それに向き合う形で蕪木は立っていた。
蕪木の表情は浮かばないもので、剣裂は無表情を装っていた。

蕪木「俺…どうしても…今回で、別の方法を見つけたかったんです。
…でもそれは、俺達にはあまりにも危険で、とても小夜ちゃんさせられることじゃなかったです。
…あれができたのは、フェイカー、カイト、そしてハルトさんの特殊な力があるからこそだったんです…。
…オービタル、あの機械のエネルギー源たるバリアンの鉱石を使うことも考えたんです…。
でも実際に弄ってみると、あのロボット一台分だけの鉱石じゃとてもエネルギーが足りないんです…。
アストラル世界を攻撃するに、それはもうこの街中のごみ、つまり余計なエネルギーを集め、更にその上に膨大なエネルギーを上乗せしたうえで、それを特殊な力で導かないといけない…今の俺たちに、そんなことは無理です…。
まして、バリアン世界を攻撃するなど…。
それに、もうフェイカー氏は息子のハルトをとても大切に思っています。
…俺にそれを騙し利用するなんてできないです…。」

とても長い言葉を、ゆっくり、まるで自分自身が噛みしめるかのように蕪木は語った。
自分の言葉の裏に、何か隙があり、その隙を突けば、何とかなるかもしれないと願うように…。
しかし、自分でその言葉を語り終えた後、そんな隙は無いことを改めて知ることになった。

剣裂「…こちらからバリアン世界に仕掛けるのは無理か…。
…となると、やはり九十九遊馬のNo.を奪うしかなさそうだな。
…問題ないよ、蕪木。」

剣裂は、笑顔で蕪木にそう言った。
…しかし蕪木にはわかっていた。
その笑顔は、自分の為を思って偽って作られたものだと。そう思って剣裂の顔を見ていると、とても悲しい気分になっていった。

剣裂「最初に考えていたことと、何も変わらない。
ただ、お前が最初から一人で主張していた『別の道』が閉ざされただけだ。
…まだ我々の全ての道が閉ざされたわけじゃないよ。」

そこまで剣裂が言うと、たまらなくなり剣裂に向かって語った。

蕪木「で、でも俺!
Noでカイトの銀河眼をナンバーズの力で調べたら、わかったんです!!
まだ、まだあの銀河眼の力を使えば、何とかなるかもしれないって!!
俺に、俺にあと2年時間をください!!
そうすれば、絶対に、」

剣裂「そんな時間が残っていないは、我々が一番分かっていることだろ?」

自分の熱のこもった言葉に、冷静に正論を剣裂はかけてきた。
その言葉を、この人に言われたら、蕪木に言える言葉は何も残っていなかった…。
蕪木は自然と溢れてきた涙を押し込め、言葉をひねり出した。

蕪木「…すいません。」

剣裂「予定通り、あくまで予定通り、私のNoの力を使い、
…九十九遊馬のNoを奪う。
…小夜を救うために。」

蕪木「…はい、俺、頑張ります!…小夜ちゃんの為に!」

そんな様子を、扉越しにバーナァーは聞いていた。
そして笑いつぶやいた。

バーナァー「…六子ちゃん。
ね、蕪木君はとても君と仲良くなれそうな性格でしょ?
…あ、そうか、今は遊馬君家にお泊りに行っているんだっけ?」

…その時、剣裂のDゲイザーが鳴り出した。
この音は、今九十九家に潜入している六子からのものだった。
剣裂は手慣れた手つきでそれを取り出し、応対した。

剣裂「…どうした?六子?」

六子『剣裂さん!大変ですの!小夜ちゃんが!小夜ちゃんが!!!』

…そのあとに六子が話した言葉を聞いて、剣裂はDゲイザーを地面に落とした。
蒼白の顔になり、目は完全に踊っていた。

蕪木「…剣裂さん!?」

剣裂「…そんな!!小夜!」



…第三話 翻弄のカイト!奇怪な科学者と赤眼の粉塵竜! 完…
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プロフィール

しばせんし

Author:しばせんし
↑の犬の飼い主が柴戦士
いーぬは喜びゆきかけまわりー



Hyper-和食見習い小僧の20代が、遊戯王、ポケモン、その他生活の雑談を上げていくブログです。(^O^)/
何か変なところがありましたら、いつでも書いてください。迷惑コメントは容赦なくスパム

現在遊戯王でよく使うデッキは、
・スクラップ
・EMオッドアイズ魔術師
・サイフレーム
・ブラマジ
               です(^O^)/


どうしたらスクラップの良さを残し戦えるかを考えています。
スカイプデュエルも、ツイッターか、コメントで相談してもらえればできる予定。

ポケモンは、とある人の動画をきっかけにやり始めました=^_^=
ウルガモスと、カメックスを
対戦でこよなく愛して使ってます。
いつか対戦実況動画とかとってみたいなとおもっていたら取れました。
ニコニコ対戦実況動画
ダブルバトルもできるよ!!…弱いけど
だけど第六世代になってから、色々と時間が足らない様子。

再現料理も、やりたい年頃。
こう見えても現役調理師なので、
料理スキルはあるはず。
何かしてほしい再現料理がありましたら、コメントお願いします<(_ _)>

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