スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

【遊戯王ZEXAL CN5】穢された兄妹の絆…。 操られた青い鳥の奇跡 Part3 【第四話】

小鳥と六子は、二人で歩いていた。
六子の足取りは、どこか重く遅いものだった。
それを見て小鳥は、六子の肩を優しく叩いて声をかけた。

小鳥「六子ちゃん、元気出して!きっと小夜ちゃんは大丈夫だから!」

六子「…ありがとうですわ。小鳥。」

小鳥の顔を見て、なんとも言えない作り笑いを浮かべて応対した。
…そしてしばらく考えるような顔をとり、歩みを止めて言った。

六子「…小鳥。」

小鳥「何?六子ちゃん?」

小鳥は歩みを止めた六子の顔を見据えて言った。

六子「一つ、訪ねてもいいかしら?
…こんな今まであまり友達が作れなかった私の、つたない質問なんですけど。」

六子は自分の右拳を胸にあて、小鳥の目線から目を逸らすように顔を向けながら言った。
しかし小鳥の目は輝いており、けして六子をバカにするようではなく、ただ自然に尊敬しているように言った。

小鳥「大丈夫だよ!何でも聞いて!
それに、六子ちゃんは素敵な人だよ!もっと自信もって!」

そんな小鳥の言葉に、六子は少し勇気をもらった。
そして重い口を開き、散々言おうか言わまいか考えていたことを、口に出した。

六子「…ありがとうですわ。小鳥。
…えっとですね…。
…もし、もしもですわよ?
自分にとってとても大事な人たちに、嘘や隠し事を続けてニコニコしている人がいたら、どう思います?
そしてそれが、後々大きなよからぬことを引き起こす引き金だったとしたら、どう思います?」

小鳥「…。」

その言葉に、小鳥は真剣な表情になり、悩み考え出した。
そして、小鳥の口から言葉が出た。

小鳥「…怒るよね。それは。」

…当然の言葉だった。
六子はどこか、心の肩を落とし言った。

六子「…そうですよね。」

それはそうだ。そんな嘘つきで、卑怯な人には当然怒る、そして嫌われて、積み上げてきた関係も崩れる。それが普通だ。
…そう思っていると、小鳥は意外な言葉を続けていった。

小鳥「なんで早く言ってくれなかったのって、怒ると思うなぁ。」

六子「え…。」

小鳥「だって、そんなことをしていて気分がいいわけないじゃない?
私がそんなことをしなきゃいけなくなったら、怖くなっちゃうもん。
それをどうしてもやり続けなきゃいけないから、やっているわけ…だよね?
で、そのことを、大事な人に言えない理由があるんだよね?
誰だって、大事な人の前では正直でいたいもん。
…そんなの、辛すぎるよ…。」

そういう小鳥の表情は、本当に辛そうなものだった。
まるで自分が今言った気持ちそのものだというかのように。
それをみている六子のほうが、心配になるほどだった。

六子「小鳥…。」

小鳥「だから、その人の大事な人が、もし私だったら、私にとってもきっと大事な人だから、
『なんでもっと早く言ってくれなかったの?』っていっちゃうだろうなぁ…。
あ、けど、言えないからそうなってるんだよね。ごめんね。」

六子「…。」

小鳥「それを言えるほどあなたが頼りないといわれちゃったらそれまでだけど、それでも私は話してほしいな。
…だって確かに私には何もできないかもしれないけど、話している方は少し気分が楽になるし、遊馬やお父さん、お母さんに相談すれば、解決できることかもしれない!
そういう形で、私もその人の力になれるかもしれない!
そう思っちゃうかな?」

六子「…。」

小鳥「…えっと?こんな感じで大丈夫かな?」

小鳥は、やっぱり凄い。
自分なんかより、全然凄い。敵わないなぁ。
そう思った。そして、そんな人と友達になれていることを嬉しく、誇りに思った。
自分の瞼に出かけた涙を気づかれぬようにぬぐい、小鳥の顔をしっかり見据えて言った。

六子「ありがとうですわ。小鳥。
…小鳥って、凄いですわね。私なんかより、全然凄い。」

小鳥「えー!そんなことないよー!六子ちゃんのほうが色々と凄いよ!」

けして嫌味ではなく、寧ろ褒められているように聞こえる小鳥の言葉に、六子はありがたさを感じた。

六子「そう言ってもらえると、嬉しいですわ!
…おかげで元気がでましたわ!さぁ!小鳥の家につきましてよ!
今夜はここでお別れですね。」

実は、二人はもう既に小鳥の家の前にいた。
小鳥は驚いた表情を浮かべ、六子に言った。

小鳥「あ、本当だ。着いちゃったね。話しながら歩いていると、あっという間だね。」

六子「ええ。
…また、明日ですわ小鳥。明日も一緒に小夜ちゃんのお見舞いいって、そしていっぱいお話ししましょう。」

小鳥「うん!ありがとう!六子ちゃん!
お休みなさい!六子ちゃんも帰り道気を付けてね!」

六子「ええ、おやすみなさいですわ…。」

笑顔でそんなやり取りをして、お互いに手をふり、六子は小鳥を見送った。
そして小鳥が家に入っていなくなるのを確認した後、その場をすぐに離れ、自分の家に向かった。

六子「…。」

一人六子は星空が雲で隠されている夜道を歩き出した。
心の中は、先ほどの小鳥の言葉でとても温かくなっていたが、どうしてか、涙があふれて、それは自分の家に帰るまで、止まらなかった…。




バーナァー「…ふう。何とか、落ち着いたみたいだね。」

小夜「…。」

…処置は、無事終わった。
小夜は処置室から病室へ移され、ベッドで疲れながらも安らかに眠りについていた。それを傍で剣裂は、疲れてはいたが心の底からほっとしたような顔で見守っていた。

剣裂「小夜…よかった…。」

そんな剣裂と小夜をみて、バーナァーは一安心した。
…と同時に長い間極度の緊張状態の中で治療をしていたため、どっと眠気が襲ってきた。

バーナァー「…ふぁ、剣裂君も、休める時に休んだ方がいいよ。何かあったときに、体が持たないよ。」

剣裂「ありがとうございます。…でも、もう少しこうしていてもいいでしょうか?」

気持ちはわかった。彼は本当にこの妹を、唯一の肉親を大事に思っているからだ。
ここはそっとしておくことにした。

バーナァー「ああ、いいよ。だがあまり無理はしすぎないようにね。
…ふぁ、申し訳ないが、私は先に休ませてもらうよ。
お休み。」

剣裂「はい、おやすみなさい。」

そういい、バーナァーさんはその病室を後にした。
その部屋には、剣裂と小夜だけが残った。二人は雲の間から漏れ出す月明かりを浴びながらその時を過ごしていた。
剣裂は、小夜の右手を握り、優しい笑顔で小夜の寝顔を見た。

剣裂「…。」

小夜「…。」

ふと、寝ている小夜が笑った気がした。気のせいかもしれないが、気のせいじゃないかもしれない。
…そうだ。自分は。

剣裂「…小夜、お前の為なら、私は何でも…。」

????『おい!剣裂!!剣裂!!』

突然だった。
突然、部屋の中、…いや、剣裂の頭の中に、柄の悪そうな、若男の声が響いた。
…しかし剣裂は、その声に聞き覚えがあった。
一度握った手を離し振り向くと、そこには赤いエネルギー体で形成された、人…いや、悪魔に近い形状をした物体が、こちらを見ていた。
その体から発せられる赤い光は、部屋を真っ赤に染め上げた。

剣裂「…あなたは…。」

????『いつまでちんたらやってんだ!!早くあいつらからNoを根こそぎ奪い取れ!』

その赤い悪魔は、威圧的に剣裂に怒鳴った。
…しかし剣裂はすぐに顔を伏せ、迅速かつ冷静に答えた。

剣裂「…申し訳ありません。
現在着々と準備を進めております。必ず遊馬からNoを奪い取って見せます。」

????『遅えんだよ!タラタラやりやがって!お前たちが何をしているかずっと見ていたが、デュエルに負けてばっかじゃねぇか!!
その上一番強力そうなNoすら、遊馬に奪われてんじゃないか!!』

剣裂の言葉に、余計に赤い悪魔は怒りを募らせ、痛いところをついてきた。
…確かに、六子の『クレイジーボックス』が奪われたのは、失策と言っていいかもしれない。
しかしそのおかげで六子が遊馬達の懐に溶け込み、色々探ることができているのも事実。
それをなんとしても説明しなければならなかった。

剣裂「それは…、」

…しかし赤い悪魔は、その言葉すらもう望んでいなかった。

????『それすらも作戦とでもいうのか?ああ!!
そんな言い訳はいそうですかーって聞けるわけないだろう!!
…やっぱりお前らみたいな人間に任せたことが間違いだった!
俺自身の力で、ひと暴れさせてもらうぞ!』

そういうと赤い悪魔は眠っている小夜に向かって突撃した!
瞬間!部屋に赤い閃光が広がった!
その光の中央には小夜がいて、その様子は赤い悪魔が徐々に小夜に浸食しているようだった!
小夜は苦しそうな表情を浮かべ、声にならない叫びをあげていた。

剣裂「な!?小夜になにを!?」

????『この姿でこの世界にいるのは苦痛だからな!
この幼女の体、借りさせてもらうぞ!』

剣裂「な!?それでは約束と違うではないですか!?」

????『どーせ最後にどうにでもなるんだ!すっこんでろ!
…な!?』

その時、剣裂は一枚のカードをかざし、赤い悪魔に対峙していた。
そのカードは光り輝き、赤い光を消し去ろうとしていた。
また、小夜の周りには四本の黄金に輝く短剣が現れ、それがまるで彼女を守るようだった!
剣裂の表情は赤い悪魔を睨みつけ、何か苦痛に耐えているようにも見えた。

剣裂「…いくらあなたの命令だとしても、聞けないこともある!」

????『け、抵抗する気か!?
だが、そんな奴はこうしてやる!』

そういい赤い悪魔は自分の眼を輝かせた!
その瞬間!剣裂の足元に次元の裂け目みたいなものが現れ、剣裂の体はそこに飲み込まれていった!
剣裂のカードの輝きは瞬く間に弱まり、4つの黄金の短剣も消えていった…。

剣裂「な!?うわあああああああああああああああ!!!」

叫び声とともに、剣裂は裂け目に飲み込まれ、消えてしまった。
…そして部屋には、小夜と、赤い悪魔だけが残った。

????「け、これで邪魔者はいなくなった。
さぁて!ウェールカーム!小夜ちゃーん!…だっけ?
まあ何でもいいや!!ひゃーはっはっは!!」

そういうと、赤い悪魔は先ほど行っていたように小夜の体に突撃した!
…そしてしばらくすると、赤い悪魔の姿は部屋から消えた。
かわりにベットで寝ている小夜が目覚め、立ち上がった。
…しかしその顔は明らかにいつもの彼女の顔ではなく、全ての人を嘲笑するようなものだった!

小夜?『これで鬱憤晴らしができるぜ!
さぁ!よからぬことを始めようじゃないか!」





朝。遊馬は早起きし、居間で一人胡坐をかきながら悩んでいた。
アストラルはそのそばでいつもの格好をしながら遊馬を観察していた。

遊馬「…ん~、ん~!」

アストラル『…何を悩んでいるんだ?遊馬?』

遊馬「いやぁなアストラル。どうやってNoのこととか、色々六子に話を聞き出そうか悩んじまってな。」

それを聞き、アストラルは微笑を浮かべ言った。

アストラル『…それなら君らしくきけばいい。
おそらく、それで六子は応えてくれる。』

遊馬「?
どうしてそんなことが分かるんだ?」

アストラル『…君以外の人間からみれば、それはわかる。』

そこまで聞き、遊馬は立ち上がりDゲイザーを取り出した。

遊馬「ふーん、まぁそうだな!
悩んでいても仕方ない!かっとビングだ!俺!」

しかしその瞬間、遊馬のDゲイザーが鳴り出した!

遊馬「ってわぁ!!勝手にDゲイザーが反応した!
…はい、もしもし?って六子!?どうしたんだよ?」

でるとそこから六子の顔が現れた!その六子の顔は、明らかに焦っていた。
一体何を焦っているかと思ったが、六子の次の言葉に、遊馬は驚くことになった!

六子「大変ですわ!剣裂さんと、
…。
…小夜ちゃんがいなくなっちゃったんです!」


遊馬「な、何だって!?」



…Part4に続く
スポンサーサイト

テーマ : 遊戯王
ジャンル : ゲーム

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

しばせんし

Author:しばせんし
↑の犬の飼い主が柴戦士
いーぬは喜びゆきかけまわりー



Hyper-和食見習い小僧の20代が、遊戯王、ポケモン、その他生活の雑談を上げていくブログです。(^O^)/
何か変なところがありましたら、いつでも書いてください。迷惑コメントは容赦なくスパム

現在遊戯王でよく使うデッキは、
・スクラップ
・EMオッドアイズ魔術師
・サイフレーム
・ブラマジ
               です(^O^)/


どうしたらスクラップの良さを残し戦えるかを考えています。
スカイプデュエルも、ツイッターか、コメントで相談してもらえればできる予定。

ポケモンは、とある人の動画をきっかけにやり始めました=^_^=
ウルガモスと、カメックスを
対戦でこよなく愛して使ってます。
いつか対戦実況動画とかとってみたいなとおもっていたら取れました。
ニコニコ対戦実況動画
ダブルバトルもできるよ!!…弱いけど
だけど第六世代になってから、色々と時間が足らない様子。

再現料理も、やりたい年頃。
こう見えても現役調理師なので、
料理スキルはあるはず。
何かしてほしい再現料理がありましたら、コメントお願いします<(_ _)>

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。