【遊戯王ZEXAL CN5】穢された兄妹の絆…。 操られた青い鳥の奇跡 Part5 【第四話】

雨雷風が激しい中、車を走らせながらその中でバーナァーは語りだした。

バーナァー「…小夜ちゃんは生まれたころから病弱だった…。」

遊馬「そのあたりは昨日、蕪木から聞いたから、本題を早く!」

その言葉を聞いて、バーナァーは少し笑った後再び真面目な顔に戻り話をつづけた。

バーナァー「…蕪木君はおしゃべりだねぇ。
そんな彼女を治療するために、私は普通とは違う治療を施していた。」

小鳥「それっていったいどんな治療なんですか?」

バーナァー「…No.による治癒だよ。」

アストラル『!?』

バーナァー「おそらく私がNo.を持っているといっても、君は驚かないだろうね…。
私だけじゃない。蕪木君、剣裂君もNo.を一枚ずつ持っている。…六子ちゃんも一枚持っていたしね。」

遊馬「なんだって!?」

その言葉に遊馬が驚いたことに、バーナァーは驚きながらつづけた。

バーナァー「…!意外だねぇ。君はとっくに知っていると思っていたから。
その、なんだっけ?全裸の幽霊君、『アストラル』という相棒がいるんだろう?
だから知っていると思ったんだけど。
そこは今はいい。
わたし達がNo.を持っているように、小夜ちゃんもNo.を一枚持っている。」

アストラル『何!小夜もNoを持っていたのか!?』

バーナァー「あのNo.は突然、病弱な彼女の前に現れた。
そしてそのNo.を彼女が手にしてから、信じられないことが起きた。
…彼女の病状が、軽くなっていたのだ。
恐らく、その青い鳥のNoは、彼女の病状を軽くする力があるのだろう。
そのNo.を持ってからというもの、彼女には幸運が続いていった。
奇跡といっていい。
彼女が今ああして元気でいられるのは、あのカードのおかげでもある…。
勿論、他人には決して見せないようにと、剣裂君から強く言っているため、誰もその存在は知らないがね。
彼女自身は、自分の体がよくなったことを『幸せの青い鳥』が運んできてくれたと喜んだ…。
たまに彼女が『幸せの青い鳥』に会いたいって言うだろ?
あれは彼女自身が、青い鳥にお礼を言いたかったからなんだ。」

六子「…。」

遊馬「そうだったのか…。」

バーナァー「私は彼女がそのカードを手にする前から、私自身がもつNo、『雪月花』の力で、小夜ちゃんの病状を遅らせていた。だが、彼女自身の前に現れたあの『青い鳥のNo』は、それ以上の力を持っていた。
…だが、それでも彼女の病気は治らなかった。
私と剣裂君は必死で探した、彼女の病気を治す方法を!
…そこでたどり着いたのは、『天城ハルト』の可能性だ。」

小鳥「え!?」

アストラル『なんだと!?』

遊馬「ハルトだって!?」

話の途中で唐突に出てきたハルトの存在に、一同は驚いた!

バーナァー「…『天城ハルト』も小夜と同じく、幼いころから病気にかかっていた…が、彼のその病気は完全に今治った。
私たちは調べた。どうやってその病気が治ったかを。
…その結果わかった!彼の病気は、異世界のバリアン世界の力によって治されたものだと!!」

アストラル『…。』

バーナァー「だからこそ、わたし達も同じことを一度はしようとした…が、バリアン世界との接触は、Drフェイカー、トロン、九十九一馬がやったとおりとても困難で、同じ道は閉ざされていた。
…蕪木君は諦めが悪かったみたいで、ハルト君自信を使って色々何かできないか探ってみたみたいだけど、やっぱりうまくいかなかったみたいだけどね。
…が、ある日突然、道が開けたんだ。
バリアン世界の使者と名乗るものが突然、私と剣裂君の前に現れた!」

遊馬「バリアンだって!?」

そこまで話すと、バーナァーは車を道の端に停めた。
…そこは、屋根がついている車を止めておける道路のスペースだった。

バーナァー「…当然警戒もした…。
が、その話を聞かざる得なかった…。
彼はハルトの病気を治したように、小夜の病気も治してやると言ってきたからだ…。
だが、それに条件を提示してきた…。」

アストラル『…。』

そこまでバーナァーが語ると、アストラルはその先の言葉が分かったみたいだった。
遊馬はその先の言葉が分からず、たまらずバーナァーに問い詰めた。

遊馬「その条件って、何なんだよ!?」

バーナァーは目をつぶり、心の中にある重い石を吐き出すように言った。

バーナァー「…私たちの持っているNo.と、君たちのNo.を、全て渡すことだ…。」

遊馬「!?」

小鳥「!?」

六子「…。」

アストラル『…。』

バーナァー「…だからこそ、わたし達は今まで君たちのあらゆることを調べてきた。
君たちに内緒で、君たちのNo.を奪うため、あらゆる準備をしてきた。
…そのために、六子ちゃんの良心を穢させながら君たちに近づいた…。
…遊馬君たちの家に盗聴器まで仕掛けた。六子ちゃんは悪くない。悪いのは私たち大人だ。
全ては小夜ちゃんを救うため、その一心でだ。
…だが、ご覧の通り協力をしていたバリアンが裏切ったのだろう…。
だからこそ小夜ちゃんの青い鳥のNo.は利用され、剣裂君は行方不明になってしまったんだろう。
バリアンが何を考えてこんな行動をとっているかもわからない状態だ。
…以上が、今起きていることの説明だ。
…申し訳ないが、ここで君たちとはお別れだ。
これではっきりしたろ?私たちと君たちは、実は敵同士だったんだ。
車を降りてくれ。
後は私たちだけで、小夜ちゃんを探す。」

そういい、バーナァーは遊馬と小鳥を見た。
その目には、断固とした覚悟が宿り、この発言が冗談で言っているのではないと語っているようだった。
六子は下をむき、誰とも目線を合わせないようにしていた。
小鳥は話されたことの内容を未だに信じられず、目を丸くしていた。

小鳥「…そんな…。」

アストラル「…。」

六子「…。」

そんな中、遊馬も下を見ていた。アストラルはその横で遊馬を見ていた。

遊馬「…。」

小鳥「…遊馬。」

小鳥は、下を見ている遊馬が心配になり、声をかけた。
その時、遊馬は歯を強く噛んだ後力一杯叫んだ!

遊馬「…ふざけんじゃねぇええええ!!」

その叫び声は、車中に響き渡った!
バーナァーは、その叫び声を全身で聞き取った。

バーナァー「…遊馬君…。」

遊馬「俺は今まで、自分の家族を救いたくて、無茶ばっかりしてくる奴らばっかり見てきた!
どいつも自分が辛いのを我慢して、一生懸命だったんだ!
そいつらは、どいつも顔に出さねぇ奴もいたけど、泣いていたんだ!
お前たちだって、泣いてんじゃないか!!
みんな泣くのを我慢して、一生懸命やってるじゃねぇか!!
…俺はそんな悲しい顔、もう見たくねぇんだ!」


そういう遊馬の表情は、必死だった。そして、遊馬が一番泣きそうだった…。

バーナァー「…。」

遊馬「そんなことがある度に俺は、何で何にもできないんだって、悔しがることしかできなかった!
…俺はもうそんなことをしたくないんだ!
俺には、仲間がいる!アストラルがいる!…そしてホープだってある!
だから、敵とか味方とかいう前に、少しは俺を頼ってくれよ!
No.は全部渡せないけど、きっと何かの力になれるはずだ!
小夜や病院で聞いた話でお前たちが本当にいい奴だってわかった!
俺はもうそんなお前たちと、奪う奪われるなんて関係にはなりたくないんだ!」

そこまで語る遊馬の表情は、居間にも泣き出しそうだったが、必死だった。
必死で自分の思いを、語っていた。
その言葉に、この車の中にいる全員が、聞き入っていた。

六子「…遊馬。」

小鳥「…。」

六子も涙でくしゃくしゃになった顔をあげ、遊馬を見ていた。
そんな様子をみたバーナァーは、険しい顔で遊馬を見て言った。

バーナァー「…素性をばらした今、すぐ私と六子ちゃん、そして蕪木君を応援によんで君からNoを奪う可能性だってあるのに、君はそんな甘いことを言うのかい?
…その甘さが、将来君の心自体を砕くことだってあるだろう…それでも君はそんな甘いことを言い続けることができるのかい!?」

自然とバーナァーの言葉にも力が込められていた。
その言葉には、バーナァー自身が味わってきた挫折や経験が確かに込められていた言葉だった。
遊馬より年長者でこれから遊馬が経験することを経験してきたものだからこそ言える言葉でもあった。
その言葉は、今の遊馬に何よりも重い言葉になった!

アストラル「…。」

しかし遊馬は、バーナァーから目を逸らさなかった。
アストラルが見守る中、彼は言った。

遊馬「それしか俺にはないんだ!
それが俺なんだ!
…それが俺のかっとビングなんだ!
本当にいい奴なら、かっとビングすれば、必ず分かり合える!必ず仲良くなれる!
今までそうだったし、きっとこれからもそうだ!
それを貫いて俺が砕けるんなら、本望だ!
かっとビングができない俺なんて、それはもう、俺じゃないんだ!」

遊馬の顔から、涙はもう消えていた。
そこにあるのは、一人の男の決意に溢れた顔だった。

バーナァー「…。」

六子「…。」

アストラル『…遊馬。』

バーナァーと六子はそれを確かに見て少し考えた。
そして自然と笑って言った。

バーナァー「…。
…『かっとビング』。いい言葉だ。
…わかった。剣裂君がいない今、ちゃんとした返事はできないが、小夜ちゃんと剣裂君が見つかるまで、君の力を貸してくれないか?
遊馬、小鳥、そして…アストラル。」

その言葉に、皆は自然と笑みがこぼれ、湧いた。

遊馬「おう!!まかせておけ!!」

六子「遊馬!」

遊馬「…と言っても、どうしたものか…。」

この状況を打破したのは、アストラルだった。

アストラル『…遊馬、彼女の居場所なら、割り出すことができる。』

遊馬「本当か!?アストラル!?」

アストラル『…ああ、彼女のNo.は今、恐らくバリアンの力によって暴走している。
あれだけ膨大な力であれば、場所を割り出すことができる。』

遊馬「わかった!アストラル!お前の指示どおり移動するから、行き方を教えてくれ!
バーナァーさん!俺の相棒のアストラルが、小夜の場所が分かるって言ってるんだ!」

バーナァー「何!?それは本当か遊馬君!」

遊馬「ああ!」

バーナァー「よし!じゃあ案内をしてくれ!その通り向かう!」

こうして赤いスポーツカーは再び雨雷風の中を走り出した!
この場所に停まる前とは違い、一丸となり、皆活気に満ち溢れ、絶対に小夜を見つけ出し、救うという意志の元に!




…小夜だと思われる少女は、空をくるくると飛翔していた。
歪んだ笑顔で、まるで、街を破壊し自由に飛び回るのが、とても楽しむかのように…。
その姿は、通常の小夜を知っている人物であれば、とても信じられるものではなかった…。
雨が降っている中飛んでいるのに、その体と服装は一切濡れていなかった。雷を導くように、何か別の不思議な力が働いているようだった…。

小夜?『アハハハハハハハ!!!アハハハハハハハ!!!
…アハ?』


…その時だった。小夜が先導する雷をかわしながら一人と一体が近づいていた!
小夜?が気づいたときには、すでに先手を打っていた。

オービタル「目標発見!時空低速化発動します!!」

その瞬間、全てのものが止まった。
雷、雨粒、雲、全てが。
ただ止まらなかったのは、飛翔をしている小夜?と、向こうから迫ってくる何かだけだった。

小夜?『?
? 
!?』


カイト「やはりNo.を持っているなあの女!!逃がさん!」

そういいカイトはスピードを上げ小夜?に近づいた。が、小夜はトリッキーな動きでそれを交わし続けた。

小夜『アハハハハハハハ!!!』

しかしカイトの追尾も負けていなかった。
徐々にだが、確実にその距離は詰まっていた。そしてとうとうカイトは小夜?に追いつき、その翼に一撃を与えることに成功した!
小夜?はクルクルと旋回しながら、地上に舞い降りて行った。

オービタル「地上に降りました!」

カイト「おうぞ!」

オービタル「カシコマリ!!」

カイトもそのあとを追い地上に降りた!



凌牙は驚いた。
裏路地の開けた所にいる時だった。
急に周りの景色が全て停止し、動いているのは自分だけになったからだ。

凌牙「な!?なんだこれは!?
…ん?」

その時空から何かが落ちてくるのを確認した。
…それは、自分が追っていた小夜だと思われる少女だった!
だが彼女は君の悪い笑みと笑い声をあげこちらに向かってクルクル回りながら降ってきた!

小夜?『アハハハハハハハ!!!』

凌牙「何!?
あぶねぇ!!」

とっさに凌牙は受け止める姿勢をとったが、彼女はそれを避けくるっと一回転して地面に不時着陸した。…そしてそれを追うように、もう一人の男が空から降ってくるのを確認した!

小夜?『アハハハハハハハ!!!』

カイト「はぁ!!!」

それはカイトだった!彼の両の手から光の綱が伸びた!それは小夜らしき少女と、凌牙の腕を確実につかみ絡んだ!

小夜?『アハ?』

凌牙「何!?」

地上に着陸したカイトは羽を解除しオービタルと一緒に周りを見た。
そして凌牙がいるのを見て、ひどく驚いた。

カイト「お前は…凌牙!!こんなところで何をしている!?」

凌牙「それはこっちのセリフだ!!
…なんで俺の手にデュエルアンカーが付いているんだよ!!」

凌牙のセリフに、カイトはバツの悪そうな顔を浮かべて言った。

カイト「…すまん。お前もあいつの仲間かと思った。」

オービタル「ああ!不良ザメ!!」

凌牙「煩い、このポンコツ!!」

カイト「おい!喧嘩している場合ではないぞ!!
…あいつは危険だ。このデュエルで魂ごとNo.を抜き取るしかない!」

そういいカイトたちは、小夜?のほうを見た。
そこには自分の腕についたデュエルアンカーを引き抜こうとする姿があった。

小夜?『!?とれない!?』

カイト「無駄だ!それはデュエルで俺に勝たなければ、決してはずれはしない!!」

その言葉に、カイト、凌牙、オービタルの顔を見て驚いて言った。

小夜?『…お前は…『天城カイト』と『神代凌牙』!
…面白い!
遊馬じゃないが、お前たちにもカリがある!
デュエルでお前たちを倒してNo.を奪ってやる!二人まとめてかかってこい!!』


そういい小夜?は、黄金のデュエルディスクを取り出し、不敵な笑みで挑発してきた。
…その声は、少女の声に、何か別の嘲笑するような男の声が混ざっているようだった。

凌牙「なんで俺まで戦うことになっているんだ!
俺はあの少女を追っかけていたんだぞ!」

カイト「煩い!お前だって、このデュエルに参加しなければそのデュエルアンカーは切れない!それにあの女は、Noを持って、町を飛び回り落雷をおこしている!
お前も見ただろう!?
少し協力しろ!」

凌牙「俺に指図するな!…チッ!イラッと来るぜ!
やってやろうじゃないか!!」

そんな口喧嘩を交えている二人を見て、小夜?は苛ついた下種の表情で二人に怒鳴り声をあげた。

小夜?『ごちゃごちゃ言ってんじゃね!!
やるなら早くしろ!イライラする!』


その言葉に二人はいがみ合って顔を見合わせいた顔を小夜に向け、お互いに決闘を始める構えを取った。

カイト「言われなくてもそうしてやる!
デュエルモード!フォトンチェンジ!
…はあ!!」

凌牙「デュエルディスク、セット!
Dゲイザー、セット!」

カイトは姿を光子に包みデュエルをする体勢をとった。
凌牙もデュエルディスクとDゲイザーを展開し、小夜?を見た。
そして、小夜?も、黄金のデュエルディスクを起動させ、どこからかデッキを取り出しそれをセットした!自分の左目に、赤黒いタトゥーみたいな模様が入り、目の色が渦の入った紫紅色に変化した!
凌牙とカイトは並び立ち、小夜?は対峙するように、漆黒のドレスと蒼黒い翼を大きく広げ威圧するように右手を大きく開き前に出していた。

小夜?『…さぁ!よからぬデュエルを始めようじゃないか!!』

カイト「…黄金色のデュエルディスクか、悪趣味だな。」

凌牙「…あのデュエルディスクは…やはり。」

~ARヴィジョン、リンク完了~

そして今、異色のタッグと漆黒の少女のデュエルが、始まった!

凌牙&カイト&小夜「「『デュエル!!!』」」



…Part6に続く
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ジャンル : ゲーム

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プロフィール

しばせんし

Author:しばせんし
↑の犬の飼い主が柴戦士
いーぬは喜びゆきかけまわりー



Hyper-和食見習い小僧の20代が、遊戯王、ポケモン、その他生活の雑談を上げていくブログです。(^O^)/
何か変なところがありましたら、いつでも書いてください。迷惑コメントは容赦なくスパム

現在遊戯王でよく使うデッキは、
・スクラップ
・EMオッドアイズ魔術師
・サイフレーム
・ブラマジ
               です(^O^)/


どうしたらスクラップの良さを残し戦えるかを考えています。
スカイプデュエルも、ツイッターか、コメントで相談してもらえればできる予定。

ポケモンは、とある人の動画をきっかけにやり始めました=^_^=
ウルガモスと、カメックスを
対戦でこよなく愛して使ってます。
いつか対戦実況動画とかとってみたいなとおもっていたら取れました。
ニコニコ対戦実況動画
ダブルバトルもできるよ!!…弱いけど
だけど第六世代になってから、色々と時間が足らない様子。

再現料理も、やりたい年頃。
こう見えても現役調理師なので、
料理スキルはあるはず。
何かしてほしい再現料理がありましたら、コメントお願いします<(_ _)>

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