【遊戯王ZEXAL CN5】覚悟の剣!照来する希望を輝きに変える使者! Part2 【第五話】

小鳥「…私!六子ちゃんに電話してみるね!この前連絡先交換していたの!」

遊馬「おお!頼むぜ小鳥!」

遊馬の決意に、その場にいる小鳥とアストラルも感化され、やる気に満ち溢れていた!
そしてそれぞれがやるべきことをやろうとしていた。
…そんな中アストラルは小鳥を見てふと笑顔で呟いた。

アストラル『…小鳥は、凄いな。』

小鳥「え?私が凄い?」

小鳥は思い崖ない言葉に驚き手を止め、アストラルを見た。

アストラル『…ああ。いつも君は、遊馬の事を考えて支えている。
それは本当に遊馬の事を思っていなければできないことだ。
ずっと観察していなくてもわかる。』

そんな言葉を受け、小鳥は驚き照れながら言った。

小鳥「そ、そんなことないわよアストラル!
さて!六子ちゃんに電話しないとね!」

小鳥は自分のDゲイザーを取り出し六子につなげようとした、その時だった…!

六子「遊馬!小鳥!」

声のした方を振り向くと、そこには息を切らして屈んでいる六子がいた!

遊馬「六子!?お前どうしたんだよ!」

六子は遊馬の顔を見て、なんとか立ち上がり胸に自分の左手の握り拳を当て言った。

六子「私、私…!!
えっと…、その…。うぅ…。」

しかし、中々言葉に出来ずなんとも泣き出しそうな顔になってしまった。
小鳥はそんな六子に近寄り、優しく肩に手をかけ背中を優しく撫でて言った。

小鳥「六子ちゃん落ち着いて!
慌てなくていいから、お茶でも飲もう?」

そういう小鳥を遮るように、六子は言った。
その言葉を、今すぐに伝えなければいけないという、絶対的な意志を示すかのように。

六子「だ、大丈夫ですわ!小鳥!
伝えないとと思いまして…。」

そう言うと、今度こそしっかりとした顔立ちで遊馬に向き合って言った。

六子「わたく…私…私ですね、あのですね…、
遊馬達の力になりたくて、来ましたの…。」

言い終えた後、六子はおびえるようにぎゅっと目を閉じた。
…が、遊馬は六子の言葉に目を見開き、喜びの顔で六子の手を掴んで言った。

遊馬「そうなのか!六子!!
助かるぜ!丁度お前に連絡を入れようと思っていたんだ!」

六子「…ほ、本当ですか、遊馬!?」

遊馬「ああ!お前の力が、今必要なんだ!」

その言葉に六子は笑顔になり遊馬の握った手を握り返した。

六子「はい!ありがとうですわ!
何でもするので、何でも言ってください!」

遊馬「本当か!!ありがとう六子!!」

六子「い、いえ、そんなですわ。」

遊馬に頼られ、期待の眼差しで見られることに、照れくささと嬉しさが六子にこみ上げた。
…自分の取った選択が、間違いじゃなかったと確信が持てた。
心の底から力が湧いてきた!
…遊馬はそこで真面目な顔で六子に言った。

遊馬「…実は俺達、剣裂に協力しようと思うんだ!」

六子「え!?」

遊馬「いや、No.を全部渡すわけじゃないけど、俺とアストラル、そして俺の持つNo.の力があれば、きっと小夜を救う別の道ができると思うんだ!
だから、剣裂たちのところに案内してくれないか!」

六子「…それは…その…。
…。
…いえ!わかりました!今連絡を取ってみます!」

…六子は一瞬悩んだ。
なぜなら自分は今さっき剣裂の元を去ったばかりなのだから。
暫く関わらないと、宣言してきたばかりなのだから。
…だけど、今、こんな自分が遊馬…友達の力になれるなら、何だってできる!
あんな事の後だが、剣裂さんに連絡だって入れられる!
そう思い快諾した。

遊馬「本当か!!ありがとう!六子!」

六子「遊馬の為でしたら、お安いご用ですわ!」

そう言い、自分のDゲイザーを取り出し剣裂に連絡を入れようとした。

小鳥「あれ?六子ちゃん、首から下げているそのペンダント、かっこいいね!」

六子「え、えぇ!最近手に入れまして!
今連絡を入れますから少々お待ちくださいね!」




…六子が連絡を入れた後、遊馬は一度家に戻っていた。
その遊馬のデッキケースには、今まで手に入れたNo.が全て入っていた。
玄関で、扉の向こうには小鳥と六子が待っていてくれている。
そんなタイミングで、アストラルは尋ねた。

アストラル『…No.を全て持っていくのか?遊馬。』

遊馬「ああ、これは俺たちの大切なカードだけど、あればきっと何か力になるはずだ!
だから持っていくぜ!」

小鳥「遊馬!準備できた?行くわよ!!」

遊馬「ああ!今行くぜ!!」

扉越しから小鳥がせかす声に応じ、遊馬はデッキケースをしっかりと確認し、靴を履き扉を開けた。

遊馬「待たせてすまない、小鳥、六子。」

六子「では行きますわ。お二人とも、私についてきてくださいませ!」

アストラル『…。』

遊馬「ああ!頼んだぜ六子!」

六子「では、出発しますわ!」

そういい一同は六子の後を付き歩き出した。
アストラルだけは六子をいつもの表情で無言で観察しながら…。



小鳥「…なんだかおかしくない?あそこにも救急車が走っていて…。」

小鳥の言う通りだった。
六子についていき、只管に歩いているのだが、どうも先ほどから救急車のサイレン音がやたらと耳についた。
道路を見ると、救急車がよく通っているようにも見えた。
…おかしかった。

遊馬「…確かに、おかしいよな。そこらじゅうに救急車が走ってるぜ。」

六子「…。」

六子は不安そうな表情を浮かべ、無意識に自分の首から下げている剣裂から渡されたキーホルダーを握り締めていた。
…これからとても不吉なことが起きる。これはその前兆。
そう思えて仕方なかったのだ。




剣裂たちは、荒れ果てたバードパークにいた。
そこはもう再開不可能と言えるほど、バリアンの策謀によって破壊され、いまは剣裂、バーナァー、蕪木…そしてなぜかベンチに寝かされている小夜の4人しかいなかった。
…4人はバードパークにある、大きな観測塔と言える建物の屋上にいた。
そこからハートランドシティのほうを見ながら、神妙な顔つきで話をしていた。

バーナァー「…本当に始めるのかい?剣裂君?」

バーナァーのそんな不安そうな一言に、剣裂は一度目を閉じ、再び覚悟の眼を見せたうえで答えた。

剣裂「…勿論です。
ハートランドシティで行った実験は成功しました。
六子が遊馬達を引き連れて出発もしましたし、今が好機です。
…それに、やらないと意味がありません。
さぁ!全てを盗みつくしましょう!!」

そういい剣裂は高らかに宣言し、白衣をたなびかせ、両手を大きく天にあげた!
…いつもそんな行動としている蕪木がそれを見て、悲しそうな表情で言った。

蕪木「…剣裂さん。」




遊馬「…なんだか、雲行きが怪しくなってきたなぁ。
…あれ?なんか、あそこ光ってね?」

小鳥「…え?けどあっちって確か、」

六子「…バードパークがある方向ですわ…。」

遊馬「…おい、六子。お前のキーホルダー光ってんぞ?」

六子「…え?本当ですわ?なんでしょう…。」

六子が自分の首から下げたキーホルダーに手をかけた、その時だった。
真っ黒な空から、白い雷が遊馬達のすぐ近くに落ちた!

小鳥&六子「「キャア!!」」

たまらず小鳥と六子は遊馬の袖にしがみついてしゃがみこんた!
遊馬はびっくりしたが、その場に留まった。

遊馬「うわぁ!!
…あ、なんだ。
デカい雷だったな!!…六子?」

遊馬は自分の袖にしがみつく六子の異変に気付いた。
目は開いているのに、どこか空を見ている感じ。…目の前で声をかけている自分に気づいていない感じだった。
六子はそのあと、信じられない一言を言った。

六子「…前が、前が見えませんわ…!」

遊馬「え…。」

小鳥「六子ちゃん!ちょっと、顔見せて!」

六子はどこを見ているのかわからない眼で、周りをキョロキョロ見渡していた。
…が、何も捉えられていないようだった。
遊馬は、あまりに突然に起きたことに、対処できずにいた。
小鳥はすぐに六子の傍により、その顔をみた。

小鳥「…酷い!目のところが腫れ上がってる!!」

気がつくと、六子の両の眼の周りは、赤く、腫れ上がっていた。
今の雷が落ちた瞬間に、何が!?
小鳥の言葉に、遊馬はやっと正気になった。

遊馬「…やばい!すぐに病院に連れて行かないと!」

小鳥「総合病院はすぐ近くよ!六子ちゃん立てる?」

六子「ええ…前が見えないだけですので…。」

そういい六子は立ち上がったが、前が見えないためか、どこか頼りない立ち上がりだった。

遊馬「俺の背中に乗れ!六子!」

六子「ええ!?でも…。」

遊馬「いいから早く!病院行くぞ!」

六子「ええ、じゃあお願いしますわ…。」

遊馬は六子を背に抱え、小鳥とアストラルと一緒に病院に向かって走り出した!
…しかし、病院で彼らは更に驚くべき光景を見ることになった…。



遊馬「なんだこれは…!みんな六子と同じ患者さんじゃないか!!」

病院の中は…人でいっぱいだった。
誰もが、目を赤く腫れ上がらせ、自分たちの順番を待っている有様だった…。
そんな光景に、遊馬と小鳥は驚愕するしかなかった…。

小鳥「…!?
遊馬!みんな、六子ちゃんがもっていたキーホルダーと、似たようなデザインの何かをもってる!!」

遊馬「ええぇ!?
…本当だ…。」

小鳥の言う通りだった。
キーホルダーだけではなく、髪留め、ティッシュ、チラシ、ビニール袋、そんな日常的なものを持っているだけの人たちも沢山いた。
…まさか、このデザインがされたものを持っていたために、目が腫れ上がってしまったというのか!?

六子「…そんな…。」

遊馬「…六子、お前、泣いているのか…?」

六子「…ひっく、えっく…。」

遊馬は六子の泣く様子を、背中越しに感じた。
六子の泣く時の息づかい、温かい涙、全てが背中越しに自分に伝わってきた。
それは、本人の顔を見なくても表情が容易に想像できるようだった…。

バーナァー「…来たか、遊馬君。」

そんな時、気が付くと目の前に白衣に身を包み神妙な顔をしたバーナァーがいた。

遊馬「お前は、バーナァー!どうしてここにいるんだよ!?」

バーナァー「…私は医者だからね。この患者さんたちの治療をしなければならない。
だが今は、君に伝えることがあるんだ。」

遊馬「…なんだよ、俺に伝える事って…。」

そう言いバーナァーは真剣な眼差しで遊馬を見た。
遊馬もなんとなく彼が真剣なのを察しバーナァーを見た。
次の瞬間バーナァーの口から言われた言葉は、信じられないようなことだった!

バーナァー「…六子が身に着けているそのキーホルダー、それは剣裂君のNo.の力で生み出されたものだ。そしてその黄金の剣のデザインは、彼の合図一つで、人の視力を奪い取り、それを糧に自分自身の力を増大させることができる。…ここにいる目が腫れている人たちは、みな剣裂君の犠牲者だ。」

遊馬「な、何だって!?」

アストラル『…。』

小鳥「え!?」

六子「!?」


バーナァー「…彼はこの、黄金の剣のデザインをしたものを、このハートランドシティにばら撒き、そこから多くの人々の視力を奪った…。
そしてその集めた力で君からNo.を確実に奪うつもりだ。」

アストラル『…。』

アストラルは静かにその言葉を聞いた。
…だが、遊馬にはその言葉がどうしても信じられなかった。

遊馬「そ、そんなぁ!
何かの間違いだろ!?剣裂は、小夜の兄ちゃんはそんなことをする奴には思えなかったぞ!!」

だがバーナァーは静かに冷静に事実のみを言い切った。

バーナァー「それが今現にこうして、君の目に見える形で猛威を振るい、君からNo.を奪い取ろうとしている…。
それだけじゃない。剣裂君がこのまま力をため続ければ、いづれこの黄金の剣のデザインに頼らず、視力だけではなく、生きる力そのものを奪うことができるだろう…。」

遊馬「…。」

言葉に出来なかった。
遊馬にとって、No.を奪いに来たという事実より、剣裂がそんなことを本気でやる様な人間には、どうしても思えなかったからだ。

バーナァー「…六子ちゃんは私が治療しよう…。
私は、医者としてここの患者たちの治療をしなければいけない。
凌牙君とカイト君は、前のバリアンの戦いで疲弊しきっている…。
今剣裂君を止められる人間がこの街にいるとすれば、もう君だけだろう。
剣裂君はバードパークにいる。君がそこにむかうであれば、止めはしない…。
…六子ちゃん、こっちに。」

六子「…。」

遊馬には六子がバーナァーの手に行く寸前まで、感じていた。
六子が泣いていたこと。
…声にならない声で、泣いていたこと。
きっと今まで感じたことのないような悲しみで、泣いていたことを。

遊馬「…。」

小鳥「…六子ちゃん。」

遊馬「…六子…!」

バーナァーが六子を抱き、病院の奥へ連れて行こうとしているところを、遊馬は静止させた。
バーナァーは歩みを止め遊馬を見た。
…六子も遊馬の声がする方を何とか向こうとした。

バーナァー「…。」

六子「…なんでしょうか?」

そんな言葉を六子はくしゃくしゃの声でひねり出した。
遊馬は六子の目をしっかりと見据えて手を握り、誓った。

遊馬「…俺が、俺が絶対剣裂も、小夜も何とかしてやる!!だから、だから今は、治療に専念してくれ。」

その言葉に、六子は今度は悲しみの涙ではない涙を流し言った。

六子「遊馬、ありがとうですわ…。頼みますわ。」

遊馬「ああ、行ってくるぜ!」

遊馬と小鳥は走り出した。
バードパークへ。
剣裂の元へと!全てを確かめ、決着をつけるために!




剣裂「…さぁこい遊馬君!
君のNo.諸共全て奪いつくして見せよう!!」


剣裂は、バードパーク内の大きな広場にいた。
…いつも蕪木がしているような格好をしながら、高らかにそんなことを言いながら。
本来であればこの場所も、ゆっくりと木洩れ日と小鳥の囀りを楽しみながら遊んだりお昼寝をする場所なのだろう。
…だが、今は生憎周りの木々は折れ倒れ、上の天井は完全に破壊され、その黒く暗い空を不気味に映し出しているだけで、とてもそんなことをする気持ちになれなかった。
…そんな剣裂の前に、突然赤く空間が歪み、そこから赤いバリアンが現れた!

バリアン『…なんだ、やりゃできるじゃねぇか!』

剣裂は突然現れたバリアンに特に驚くことなく、敬意を払うかのように言った。

剣裂「…バリアン様。やはりあの程度の攻撃ではやられはしませんでしたか…。」

そんな剣裂の言葉を、バリアンは鼻で笑った。

バリアン『は!!よくいうぜ!!
お前も俺からあれだけのお仕置きを受けた後だっていうのに、街中の人間から力を吸い取ってるんだからな!
大したもんだぜぇ!』

剣裂「…私は、全て奪う。
その覚悟は、とっくにできています。
準備にてこずりましたが、本気を出せばこれくらいはできます。
このまま街中の人から奪った力を蓄え続ければ、いづれ遊馬本人からデュエルを介せずとも、No.を奪い取ることができます。
…そうなれば、貴方様の悲願も達成されるでしょう。」

バリアン『だがあいつは絶対その前にお前をデュエルで邪魔しに来るぜぇ?大丈夫なのかよ!?』

バリアンの煽りを、今度は剣裂が鼻で笑い言った。

剣裂「問題ありません。私たちは今の今まで彼のデッキを研究し尽くしてあります。
負けることはあり得ない。
見ていてくださいバリアン様。すぐにあなたの手元に、彼のNo.が届きます。」

バリアン『は!
まぁ今回は見ていてやるよ!お前がNo.を渡したときには、こいつを治してやんよ!!』

そう言いバリアンは宙を指さした。
…その先には、宙で複数の黄金の剣に守られながら静かに横になって眠る小夜の姿があった…。
剣裂はそんな小夜を一目見た後、目を閉じ頭を下げた。

剣裂「ありがとうございます。
引き続き、力を奪い続けます。」

剣裂の体の周りには、黄金の剣があった。
その剣はオーラを放ち、そのオーラが剣裂に流れ込む用だった。
剣裂はただ静かにその場に立ちつくし、力を蓄えているようだった。
…全てのNo.を奪うため、覚悟の剣をかざしながら。



…Part3に続く
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ジャンル : ゲーム

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プロフィール

しばせんし

Author:しばせんし
↑の犬の飼い主が柴戦士
いーぬは喜びゆきかけまわりー



Hyper-和食見習い小僧の20代が、遊戯王、ポケモン、その他生活の雑談を上げていくブログです。(^O^)/
何か変なところがありましたら、いつでも書いてください。迷惑コメントは容赦なくスパム

現在遊戯王でよく使うデッキは、
・スクラップ
・EMオッドアイズ魔術師
・サイフレーム
・ブラマジ
               です(^O^)/


どうしたらスクラップの良さを残し戦えるかを考えています。
スカイプデュエルも、ツイッターか、コメントで相談してもらえればできる予定。

ポケモンは、とある人の動画をきっかけにやり始めました=^_^=
ウルガモスと、カメックスを
対戦でこよなく愛して使ってます。
いつか対戦実況動画とかとってみたいなとおもっていたら取れました。
ニコニコ対戦実況動画
ダブルバトルもできるよ!!…弱いけど
だけど第六世代になってから、色々と時間が足らない様子。

再現料理も、やりたい年頃。
こう見えても現役調理師なので、
料理スキルはあるはず。
何かしてほしい再現料理がありましたら、コメントお願いします<(_ _)>

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